2008/06/30

SEYDEL BIG SIX Blues

Posted in ハーモニカ tagged @ 3:52 pm by Yuki

先日、サイドル社のSEYDEL 1847について書いたので(>SEYDEL 1847)、そのついでに、今日はBIG SIX Bluesについて書きたいと思います。ダイアトニック・ハープの1穴から6穴までを使った、小さなハープです。マリン・バンドと比べると、こんな感じ。

通常10穴のところが6穴になっているだけで、あとは普通のダイアトニックと同じです。小さいといっても、ハーモニカの質はおもちゃみたいな感じではなくて、かなりしっかりとしています。ホールの大きさもダイアトニックと同じ。小さいハーモニカというのは色々出ていますが、ホールの大きさを変えずに小さくするというのは、これまでなかったアイディアだと思います。だいたい、ブルース・ハープのセカンド・ポジションでよく使うのはこの6穴なので、穴の数が減ってもかなりのことができてしまいます。

このハープのよいところは、なんといっても、ハンド・テクニックが簡単にできるところです。私は手が小さいので、10ホールズだと完全に空気が漏れるのを防ぐのは不可能なのですが、このBIG SIXでは、それが簡単にできてしまうのです。歴代のハーピストの写真を見ると、クロマティックがダイアトニックに見えるくらい手が大きい人が多いです。手の中にすっぽりと収まるBIG SIXを使っていると、「ソニー・ボーイ二世にとって、ダイアトニックはこんな感じだったのかなあ、、、」などと思います。

サイドルはBIG SIXのプロモーションに力を入れていて、このハープは首から下げられるストラップ付きというおしゃれなデザインで、更にかわいい缶に入っています。この缶はマイク代わりに手に持って、カップ奏法にも使えるという優れもの。

BIG SIX Bluesの他にBIG SIX Folkというのも出ていて、こちらはダイアトニックの4穴から9穴までを使った構造なのだそうです。私は別にサイドルの宣伝をしようとしているわけではないのですが、良い製品を作る会社ががんばっているのを見るのは、うれしいことであります。

サイドル社のオフィシャル・ページはこちら
>SEYDEL HARMONICAS

BIG SIXについてはこちら
>BIG SIX

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2008/06/28

SEYDEL 1847

Posted in ハーモニカ tagged , @ 10:22 pm by Yuki

お気に入りにのAハープをなくしてしまったので(>ロスト・ハープ)、最近、A調は夫のハープを借りて練習している。持つべきものは、ハープ吹きの夫である。

新しい私の友、サイドル・ゾーン社(C.A. Seydel Söhne)の”SEYDEL 1847″。リードがステンレス・スティールが製という、めずらしい構造のハープである。ホールも丸みを帯びた特徴のある形をしている。

サイドル社はここ数年、新製品の開発やプロモーションに力を入れている。先日、ホーナー社(Hohner)に勤める知人と話をした際、彼は、ホーナー社が保守的であることをぼやいていた。そんなホーナーに比べて、サイドルは革新的でオープンという印象を受ける。

このハープは、ハーモニカ職人であり、サイドルに所属するミュージシャンでもある、オランダ人の友人が、夫のためにカスタマイズしたものである。普通のSEYDEL 1847よりも感度が良い。

コームの横には小さなクリスタルがついている。これは友人がカスタマイズしたサインなのだろうと思っていたのだが、この間会った時に聞いたら、手にしただけでハーモニカの左右の向きがわかるようにするためなのだそうだ。確かにこれだと、目でいちいち確かめなくても、手で触れて左右を確認することができる。ハーモニカを演奏する人ならば、ハーモニカを逆に持って吹いて、ぴーと高音が鳴ってしまったという経験は一度はあるだろう。

カスタム・ハーモニカとストック・ハーモニカ(手を加えていない普通のハーモニカ)については、また改めて書きたいと思います。

サイドル社のオフィシャル・ページはこちら
>SEYDEL HARMONICAS

SEYDEL 1847のページはこちら
>SEYDEL 1847 CLASSIC

2008/06/26

Memphis Barbecue Session – Big Jack Johnson with Kim Wilson

Posted in CD tagged , @ 9:30 am by Yuki

モダン・ハーププレイヤーで一番好きな人は?と聞かれたら、私は「デニス・グルンリング (Dennis Gruenling)かキム・ウィルソン(Kim Wilson)」と答えるだろうと思います。この二人はどちらも大好きで、甲乙つけられません。

キム・ウィルソンは、リトル・ウォーターに近い感じの明るい音色で、スウィング感のある、ソウルフルな、最高にかっこいい演奏をします。前述のデニスも、キムの話をした時に、「キムみたいにスウィングする奴は他にいない」と言っていました。

リトル・ウォーターの影響が強く見られるキムの演奏を、「リトル・ウォーターの真似してるだけじゃん」と批判する人も中にはいますが、私は決してそんなことはないと思います。確かに彼の演奏を聴いていると、フレージングなどがリトル・ウォーターにそっくり!と微笑んでしまうことはあります。でも、キムの場合は、ただ単に真似をしているというよりも、しっかり消化して吸収して、自分のものにした演奏だと感じます。だいたい、ブルースという音楽は、先代の演奏を受け継いで、そこにオリジナリティを足していくものなので、こうした批判は実にナンセンスだなあ、と思います。

キム・ウィルソンのアルバムは良いものがたくさんありますが、今日は敢えて、キムが参加しているBig Jack Johnsonのアルバム、”Mempshis Barbecue Session”を紹介したいと思います。全編、アコースティックで奏でられる、ビッグ・ジャック・ジョンソンのギターと歌と、キムのハーモニカ。それと、スペシャル・ゲストでパイントップ・パーキンス(Pinetop Perkins)が何曲かピアノで参加しています。

演奏される曲は、ビッグ・ジャック・ジョンソンのオリジナルの他に、リトル・ウォルターの”Don’t Care Nothing”や”My Babe”、John Lee Hookerの”Blue Bird”、Jimmy Reedの”Big Boss Man”、Elmore Jamesの”Dust My Broom”など、盛りだくさんです。”My Babe”は、キムがリードするインストゥルメント・バージョンで、とても面白い仕上がりとなっています。

アルバム名の通り、セッション色が強くて、それがこのアルバムの魅力の一つだと思います。ブルースの醍醐味はジャム・セッションと、インプロヴィゼイション (アドリブ / 即興) だなあ、とつくづく感じる一枚です。

2008/06/20

Sonny Boy Williamson I

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 11:30 pm by Yuki

歴代のブルース・ハープ奏者の中で、ソニー・ボーイ一世(Sonny Boy Williamson I)ほど不当な扱いを受けている人は他にいない。私は二世ももちろん大好きなのだが、一世は過小評価されすぎであると思う。ソニー・ボーイ一世は、言わば、ブルース・ハープのパイオニア的存在である。ハーモニカという楽器をメインにしたブルースを世に知らしめたのは、この人の功績である。ソング・ライターとしても優秀で、Junior Wellsが”Hoodoo Man Blues”としてカヴァーしたので有名な”Hoodoo Hoodoo”をはじめ、後にカヴァーされた曲がたくさんある。それに何より、かれの音楽は聞いていて楽しいことこの上ない。

ああ、それなのに、それなのに、うちにある彼のCDは、このありさまである。

写真が二世です。

2008/06/12

ロスト・ハープ

Posted in ハープ日記 tagged , @ 11:00 pm by Yuki

うあああ。ハーモニカを失くしてしまった。一番のお気に入りで愛用していた、Marine Band Deluxe のAハープ。車のドア・ポケットに入れておいたのだが、ドアを開けた拍子に落ちてしまったらしい。普段は絶対にドア・ポケットになんか入れないのに、その日は急いでいて、更に手に荷物をいっぱい抱えていたので、「ちょっとの間のことだし」 と置いてしまったのだ。「降りる時に、落ちないようにきちんと確かめよう」 と思っていたのに、忘れてしまったのである。

良いハープだったので、楽器そのものの損失も痛いが、それよりも、もろもろの思い出がつまったハープだったことが辛い。上手くベンドができるようになったのも、タング・トリルやタング・スラップを学んだのもあのハープだし、ブルース・ジャムでハーモニカ・デビューを果たした時も、デニスのワークショップに参加した時に使ったのも、あのハープだったのだ。なんだか親友をなくしたみたいな気持ちである (大げさな話ではなくて、昨晩は本当に泣いてしまった)。近いうちにAハープを買い直さなくては。

2008/06/08

スロウ・ベンド

Posted in テクニック tagged , @ 7:34 pm by Yuki

先日の、弱音ベンドに続いて、最近行っているベンドの練習法。

4穴ドロー・ベンドをできるだけ大きな音で鳴らします (もちろん良い音色で)。そのまま、ゆっくりとピッチを上げていって、なめらかに4穴ナチュラル・ドロー (ベンドではない普通のドロー音。) に到達するように練習します。ピッチを上げる途中で、音量が小さくなったり、音色が薄くなったり、音が跳んでしまったりしないように注意。音量、音質を変えずに、ゆっくりとなめらかに音程を上げていくところに、この練習の意味があります。それができるようになったら、今度はその逆で、4穴ナチュラル・ドローからゆっくりとピッチを下げて、4穴ドロー・ベンド音に到達するように練習をします。この時も、注意する点は一緒 。(音量、音質を変えず、なめらかに!)
上手くできるようになったら、1穴、2穴、3穴、6穴でも練習し、更に、弱音での練習もします。

これは、口の中を開いて、喉でピッチを調節し、お腹で支える、という正しい方法でベンドをしないと上手くできないので、とても良い練習になります。これが上手くできるようになると、ベンド・ノートの音色が改善され、ピッチも安定するようになります。

2008/06/04

Hoodoo Man Blues – Junior Wells

Posted in CD tagged @ 9:35 pm by Yuki

言わずと知れた、ジュニア・ウェルズ (Junior Wells) の名盤。ハーモニカ・プレイヤーに限らず、ブルースを演奏する人にとっては、マストな一枚と言ってもいいのではないでしょうか。

私はがんがん弾き倒す (ハーモニカだと 「吹き倒す」 とか 「吸い倒す」 と言うのが正しいのでしょうか?) ブルース・プレイヤーというのは好きではありません。ジェイソン・リッチ (Jason Ricci) などは大好きですが、彼はあくまで例外で、普段はたっぷりと間を空けて演奏されるブルースを好みます。ジュニア・ウェルズは、センスが良くて、味があって、決して吹き過ぎない (吸い過ぎない) ところが大好きなプレイヤーです。ギターのバディ・ガイ (Buddy Guy) は、ジュニア・ウェルズの他のアルバムにも参加していますが、私はこの二人のかもし出す音楽がとても好きです。

あまり語られることはないようですが、アルバムのタイトルにもなっている “Hoodoo Man Blues” は、サニー・ボーイ・ウィリアムソン 一世 (Sonny Boy Williamson I) の “Hoodoo Hoodoo” をカヴァーした曲です。”Good Morning Schoolgirl” や “Early in the Morning” なども、 サニー・ボーイ一世のカヴァー。(サニー・ボーイニ世の影に隠れて、正当な評価がされない傾向にあるサニー・ボーイ一世については、後日改めて書きたいと思います。)
ビッグ・ママ・ソーントン (Big Mama Thornton) の歌った “Hound Dog” や、エルモア・ジェイムズ (Elmore James) の “Look on Yonder Wall” のカヴァーにしてもそうですが、オリジナル曲を尊重しつつ、センスよく自分のものにして行く、ジュニア・ウェルズのアレンジ力は素晴らしいです。

2008/06/02

弱音ベンド

Posted in テクニック tagged , @ 5:12 pm by Yuki

何しろ初心者なので、問題点や改善すべき点は山ほどあるのですが、先日、ジャムセッションで演奏して、反省したこと。
弱音でのベンドが苦手。
ある程度の音量で演奏する場合は、正確なピッチと、まずまずの音色でベンドノートを鳴らすことができるのですが、それが弱音になると、ピッチが狂ったり、音色が薄っぺらくなったり、アーティキュレーションがあいまいになったりしてしまいます。

ということで、ここ数日間は、静か~にベンドノートの練習をしています。小さい音でベンドしようとすると、口先だけを使いがちになりがちですが、そこは気をつけて、きちんと喉を使ってベンドするようにします。また、音が小さくなったからといって、音色まで薄くならないように、音を身体に共鳴させるのを忘れないようにします。

ああ~、ハーモニカって難しい、、、。