2008/06/04
Hoodoo Man Blues – Junior Wells
言わずと知れた、ジュニア・ウェルズ (Junior Wells) の名盤。ハーモニカ・プレイヤーに限らず、ブルースを演奏する人にとっては、マストな一枚と言ってもいいのではないでしょうか。
私はがんがん弾き倒す (ハーモニカだと 「吹き倒す」 とか 「吸い倒す」 と言うのが正しいのでしょうか?) ブルース・プレイヤーというのは好きではありません。ジェイソン・リッチ (Jason Ricci) などは大好きですが、彼はあくまで例外で、普段はたっぷりと間を空けて演奏されるブルースを好みます。ジュニア・ウェルズは、センスが良くて、味があって、決して吹き過ぎない (吸い過ぎない) ところが大好きなプレイヤーです。ギターのバディ・ガイ (Buddy Guy) は、ジュニア・ウェルズの他のアルバムにも参加していますが、私はこの二人のかもし出す音楽がとても好きです。
あまり語られることはないようですが、アルバムのタイトルにもなっている “Hoodoo Man Blues” は、サニー・ボーイ・ウィリアムソン 一世 (Sonny Boy Williamson I) の “Hoodoo Hoodoo” をカヴァーした曲です。”Good Morning Schoolgirl” や “Early in the Morning” なども、 サニー・ボーイ一世のカヴァー。(サニー・ボーイニ世の影に隠れて、正当な評価がされない傾向にあるサニー・ボーイ一世については、後日改めて書きたいと思います。)
ビッグ・ママ・ソーントン (Big Mama Thornton) の歌った “Hound Dog” や、エルモア・ジェイムズ (Elmore James) の “Look on Yonder Wall” のカヴァーにしてもそうですが、オリジナル曲を尊重しつつ、センスよく自分のものにして行く、ジュニア・ウェルズのアレンジ力は素晴らしいです。
ogitetsu said,
2008/06/06 @ 12:00 am
この頃のウェルズの残っているフィルムを見ると、自信有りげで、小生意気な感じ。小柄であったけれど、痩せたスタイルの良さで踊りを踊ると様になる男でした。
歌も声量があって、何となくジェイムス・ブラウンを思い起こさせる所が有る。彼は一時期、JBを意識していた頃が有るに違いない。
バディ・ガイもこのアルバムで個性的なフレーズ、キリキリと入れてますね。
オギ
ぐらぐら said,
2008/06/06 @ 2:16 am
ジュニアウェルズって、すごい性格悪いって聞いたことあるんですけど(どこで誰に聞いたか思い出せない)実際どうなんでしょうね?
あくまで噂です、噂(笑)。
サニーボーイですが、あたしも1世結構好きです。
でも、最近全然聴いてないから、どんなだったか忘れちゃいました。
久しぶりに聴いてみよっと。
Yuki said,
2008/06/08 @ 12:50 pm
>オギさん
そうそう。髪型もリーゼントっぽくきめてね。ファッションも、スーツではなくて革のジャケットととか着てましたよね。もてただろうなあ、という感じがします。
そうか、あまり考えたことなかったですけど、ジュニア・ウェルズのあのファンキーさは、ジェイムズ・ブラウンから来てるんでしょうかね?
Yuki said,
2008/06/08 @ 1:02 pm
>ぐらぐらさん
ブルース・ミュージシャンって、性格悪そうな人多いですよね (笑)。
サニーボーイ一世は、ブルースの歴史的にはすごく重要な人ですが、なんか見過ごされてますよね。二世が派手だからかな、、、。
ogitetsu said,
2008/06/08 @ 3:19 pm
ブルースマンに性格の良さを求めてはいけない。
そしたら、サニー・ボーイIIなんて、聞けなくなるではないか。
とは言え、ウォルター・ホートンは結構、一本気な男と言う感じがします。
喧嘩はしたみたいですがね。
オギ
Yuki said,
2008/06/08 @ 8:54 pm
>オギさん
ブルースマンで性格よさそうなのは、ミシシッピ・ジョン・ハートくらいでしょうか。
ビッグ・ウォルターは、シャイなところとか、結構好みです (違)。アル中ですけどね、、、。