2008/06/26

Memphis Barbecue Session – Big Jack Johnson with Kim Wilson

Posted in CD tagged , @ 9:30 am by Yuki

モダン・ハーププレイヤーで一番好きな人は?と聞かれたら、私は「デニス・グルンリング (Dennis Gruenling)かキム・ウィルソン(Kim Wilson)」と答えるだろうと思います。この二人はどちらも大好きで、甲乙つけられません。

キム・ウィルソンは、リトル・ウォーターに近い感じの明るい音色で、スウィング感のある、ソウルフルな、最高にかっこいい演奏をします。前述のデニスも、キムの話をした時に、「キムみたいにスウィングする奴は他にいない」と言っていました。

リトル・ウォーターの影響が強く見られるキムの演奏を、「リトル・ウォーターの真似してるだけじゃん」と批判する人も中にはいますが、私は決してそんなことはないと思います。確かに彼の演奏を聴いていると、フレージングなどがリトル・ウォーターにそっくり!と微笑んでしまうことはあります。でも、キムの場合は、ただ単に真似をしているというよりも、しっかり消化して吸収して、自分のものにした演奏だと感じます。だいたい、ブルースという音楽は、先代の演奏を受け継いで、そこにオリジナリティを足していくものなので、こうした批判は実にナンセンスだなあ、と思います。

キム・ウィルソンのアルバムは良いものがたくさんありますが、今日は敢えて、キムが参加しているBig Jack Johnsonのアルバム、”Mempshis Barbecue Session”を紹介したいと思います。全編、アコースティックで奏でられる、ビッグ・ジャック・ジョンソンのギターと歌と、キムのハーモニカ。それと、スペシャル・ゲストでパイントップ・パーキンス(Pinetop Perkins)が何曲かピアノで参加しています。

演奏される曲は、ビッグ・ジャック・ジョンソンのオリジナルの他に、リトル・ウォルターの”Don’t Care Nothing”や”My Babe”、John Lee Hookerの”Blue Bird”、Jimmy Reedの”Big Boss Man”、Elmore Jamesの”Dust My Broom”など、盛りだくさんです。”My Babe”は、キムがリードするインストゥルメント・バージョンで、とても面白い仕上がりとなっています。

アルバム名の通り、セッション色が強くて、それがこのアルバムの魅力の一つだと思います。ブルースの醍醐味はジャム・セッションと、インプロヴィゼイション (アドリブ / 即興) だなあ、とつくづく感じる一枚です。

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