2008/06/30
SEYDEL BIG SIX Blues
先日、サイドル社のSEYDEL 1847について書いたので(>SEYDEL 1847)、そのついでに、今日はBIG SIX Bluesについて書きたいと思います。ダイアトニック・ハープの1穴から6穴までを使った、小さなハープです。マリン・バンドと比べると、こんな感じ。
通常10穴のところが6穴になっているだけで、あとは普通のダイアトニックと同じです。小さいといっても、ハーモニカの質はおもちゃみたいな感じではなくて、かなりしっかりとしています。ホールの大きさもダイアトニックと同じ。小さいハーモニカというのは色々出ていますが、ホールの大きさを変えずに小さくするというのは、これまでなかったアイディアだと思います。だいたい、ブルース・ハープのセカンド・ポジションでよく使うのはこの6穴なので、穴の数が減ってもかなりのことができてしまいます。
このハープのよいところは、なんといっても、ハンド・テクニックが簡単にできるところです。私は手が小さいので、10ホールズだと完全に空気が漏れるのを防ぐのは不可能なのですが、このBIG SIXでは、それが簡単にできてしまうのです。歴代のハーピストの写真を見ると、クロマティックがダイアトニックに見えるくらい手が大きい人が多いです。手の中にすっぽりと収まるBIG SIXを使っていると、「ソニー・ボーイ二世にとって、ダイアトニックはこんな感じだったのかなあ、、、」などと思います。
サイドルはBIG SIXのプロモーションに力を入れていて、このハープは首から下げられるストラップ付きというおしゃれなデザインで、更にかわいい缶に入っています。この缶はマイク代わりに手に持って、カップ奏法にも使えるという優れもの。
BIG SIX Bluesの他にBIG SIX Folkというのも出ていて、こちらはダイアトニックの4穴から9穴までを使った構造なのだそうです。私は別にサイドルの宣伝をしようとしているわけではないのですが、良い製品を作る会社ががんばっているのを見るのは、うれしいことであります。
サイドル社のオフィシャル・ページはこちら
>SEYDEL HARMONICAS
BIG SIXについてはこちら
>BIG SIX
tsudda said,
2008/07/01 @ 4:15 pm
確かに既製の10ホールズのヴァリエイションとして12穴や14穴というのはありましたが6穴というのは新機軸ですね~。更にミニハーモニカの類ともコンセプトが違っていて実に面白いと思います。BluesとFolkの配列にも感心しました。
>ハンド・テクニック
私も男性としては手が小さい方でして、手の大きな人を羨ましく思います。個人的にはクロマティックを主に吹くのですが、ハンドカヴァーではやはりハンデを感じますね、正直。往年のTommyReillyの大きな手が羨ましい…
>良い製品を作る会社ががんばっているのを見るのはうれしいことであります
本当に、本当に私もそう思います。
Yuki said,
2008/07/02 @ 10:12 am
>tsuddaさん
おもしろいでしょう?これ。
プロモーションの仕方も優れていて、セクシーな金髪のお姉さんや、かわいい男の子がBIG SIXを首から下げて手に持っている写真なんかが使われています。ハーモニカを吹いたことがない人にも、「これはかっこいい!欲しい!」と言わせてしまいそうです。まあ、こういうミーハー(死語?)な感じが、HOHNERとは違うところですよね。