2008/07/10

タング・ブロック - その1

Posted in テクニック tagged , @ 12:07 am by Yuki

舌を使ったテクニックは、オークターブ、タング・スラップ、タング・トリルなど、色々ありますが、今日は、シングル・ノート (単音) を舌を使って演奏するタング・ブロック奏法について書きたいと思います。

単音の吹き方として、パッカー (pucker) という奏法と、タングブロック (tongue block) という奏法があります。 パッカーは、普通にハーモニカをくわえて、口をすぼめるようにして吹きます。それに対してタングブロックは、吹く穴の左側の穴を舌で押さえながら吹く奏法です。例えば、4穴を吹く場合、2~3穴、または1~3穴を舌で押さえて音を出すわけです。

単音をタングブロックで演奏することの利点は、何といっても、良い音色が得られやすいということでしょう。タング・ブロック奏法だと、ハーモニカを口の奥の方でくわえることになり、更に、喉や口の中が開きやすいので、良い音が出しやすいのです。また、舌がハーモニカに固定されているため、喉の正しい位置でベンドをしやすくなるので、「口先でベンドする」 という間違いを免れ、良い音色でベンド音が出やすくなります。

もちろん、良い音が 「出しやすくなる」 というだけで、タングブロックで吹けば魔法のように良い音色になるというわけではありません。タングブロックでも、注意しないと、口先だけの音になってしまうことや、喉や口の中が閉じてしまうこともあり得ます。しかし一般には、タングブロックで演奏される音色は、パッカーでの音色よりも、厚く、深く、丸みがあると言われます。

私は、2年ほど前に、ハーモニカを真剣に練習することを決めたのですが、その時にパッカーからタングブロックへ切り替えました。きっかけは、私のハープ・ヒーローであるデニス・グルンリング (>Dennis Gruenling) がタングブロックで演奏しているから、という安易な理由でした。デニスは、良い音色を得るにはタングブロックが不可欠だとしていて、1穴と10穴で時々パッカーを使うことはあるものの、後は全て (ブロウベンド、オーバーブロウを含む。) タングブロックで演奏します。私は、デニスのライブを見て真剣にハープに取り組むことを決めたので、手始めにタングブロック奏法から取り組むことにしたのであります。

長年パッカーで演奏してきて、タングブロックに切り替える決意をするハーピストは多いです。これはハーピストにとって、一からやり直しみたいな試練です。私も、現在はタングブロックで演奏するのが自然になりましたが、パッカーからの切り替え時はなかなか大変でした。でも、慣れると、今度はパッカーが不自然に感じるようになるから不思議ですね。

写真は、大好きなデニス。

広告