2008/07/11

タング・ブロック - その2

Posted in テクニック tagged @ 11:39 pm by Yuki

先日、タングブロックについて書いたら (>タングブロック - その1)、ハーピストの方々から 「自分の場合はこうだ」 というコメントいただいたので、今日は、タングブロックがどのくらいブルースハープの世界に普及しているかを書いてみたいと思います。

モダン・ハープ・プレイヤーの中で、ほとんど全てをタング・ブロックで演奏しているのは、前述のデニス・グルンリング (>Dennis Gruenling) と、ジョー・フィリスコ (>Joe Filisko)。これは本人の口から聞いたので間違いありません。それから、イギリスでは有名なローリー・ガルマン (Laurie Garman)。ローリーは、リック・エストリン (Rick Estrin) からタングブロックを学んだと言っていたので、(エストリン本人から聞いたわけではありませんが) 彼もタングブロッカーということになります。キム・ウィルソン (Kim Wilson) は、年々、タングブロックで演奏する率が増えていっていると、デニスが言っていました。あと、これは人づてに聞いた話なので定かではありませんが、速吹きで有名なシュガー・ブルー (Sugar Blue) もタングブロッカーらしいです (実は彼の演奏はあまり好みではないのですが、それはさておき)。同じ速弾きでも、ジェイソン・リッチ (Jason Ricci) はあまりタングブロックを使わないらしいです。これは確か、デニスから聞きました。

さて、ここからは往年のプレイヤーの話なので、私の想像になります。間違っているかもしれないので、頭から信用しないでくださいね。

「この人は大半をタングブロックで演奏していただろう」 というのが一番わかりやすいのが、ビッグ・ウォルター・ホートン (Big Wlater Horton)。ビッグ・ウォルターの演奏は、タング・スラップで作るアタックやリズムなどのエフェクトがいたるところに散りばめられているので、 これはもう、タングブロッカーならではの演奏という気がします。それから、ソニー・ボーイ・ウィリアムスン二世 (Sonny Boy Williamson II)。これも、ビッグ・ウォルターと同じ理由です。

ジョージ・スミス (George “Harmonica” Smith)、ジェームス・コットン (James Cotton)、ウィリアム・クラーク (William Calrke) の演奏も、タング・スラップやタング・トリルなど、タングブロックの痕跡 (笑) は見られますが、どこまで徹底していたのかは、私にはわかりません。デニスはジョージ・スミスを賞賛しているので、ジョージ・スミスもタングブロッカーだったのかな?とすると、彼の弟子だったウィリアム・クラークもタングブロッカー?ソニー・ボーイ二世の元で学んだコットンもタングブロッカー?、、、これはちょっと安易な考えでしょうかね。パッカーを使う人でも、大抵は、タング・スプリットやタング・トリル、タング・スラップなどのテクニックを使うので、なかなか見極めが難しいです。

ここからは人に聞いた話ですが、リトル・ウォルター (Little Walter) のトリビュート・アルバムを出したデニスは、リトル・ウォルターはタングブロックとパッカーのミックスだっただろう、と言っていました。ソニー・テリー (Sonny Terry) の研究をしていて、本も出しているトム・ボール (Tom Ball) は、ソニー・テリーはパッカーだったと書いていました。トム本人も、タング・スプリットなどをする時の他は、パッカーだそうです。

それほど一般的ではないようですが、Uブロックという、舌をUの字に丸めてするタングブロックもあります。

私自身は、タングブロックで演奏するようになって、良い音色が出しやすくなったし、ベンドのコツもつかみやすくなったと思います。タング・スプリットやタング・スラップなども、パッカーの時より自然にできやすいと感じます。

しかし、このブログ、どんどんマニアックな内容になってきていますね、、、。ふぅ (ちょっとため息)。

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