2008/07/12

耳は育つ

Posted in テクニック tagged , @ 5:56 pm by Yuki

音楽を学ぶ者にとって、一番大切なもののひとつは、耳の良さだと思います。楽器の練習は、基本的には自分の出す音や自分の演奏を批判して改善していくことの繰り返しなので (しかし、孤独な作業ですね。)、良いものと悪いものを聞き分ける耳がなければ、上達しません。

特にブルースは、耳で学ぶことが多い音楽です。教則本などでは、有名なリフが筆写されていることもあって、それはもちろん役には立つのですが、教則本で学べるリフやリックは数が知れています。それに、第一、自分の耳で何度も録音を聴いて、何が起こっているのかを分析して吹けるようにする、というのは音楽を学ぶ者にとって、とても大切な練習です。これは、私のハープ・ヒーロー、デニス・グルンリング (>Dennis Gruenling) も言っていました。彼は、ハーピストはもちろん、ギタリストやヴォーカリスト、また、ジャズ・クラリネッティストやサキソフォニストの奏でるラインを一音一音コピーしまくった時期があるそうです (毎日12時間くらい練習する、というのを数年間続けたそうな)。デニスに限らず、現在活躍しているトップ・プレイヤー達は、往年のプレイヤー達の演奏を必死でコピーして学んだ時期が必ずあるはずだと思います。

でも、耳で全てを探り出すというのは大変だし、難しいですよね。私も練習し始めの頃は、CDを聴いても、どうやって演奏しているのか、なかなかわかりませんでした。本業がピアノ弾きなので音名は聞き取れるのですが、様々な効果音にいたっては (ブルース・ハープでは多いんですよね、これが。)未知の世界、という状態でした。

でも、こういうのも、聞こえる人にはちゃんと聞こえるんですね。「ビッグ・ウォルターの、音の吹き始めに聞こえる破裂音とか、音と音の間に聞こえる音みたいなのは何?」 と夫に聞くと、「あれはタング・スラップと喉でするアーティキュレーションを組み合わせて、、、」 などと、彼にはきちんと聞こえているのです。「夫には聞こえるのに、どうして私には聞こえないんだろう?私にはハープを演奏する耳がないんだろうか、、、?」 などと思ったりもしました。

でもですね、ハーモニカが上達すると共に、だんだんと聞こえるようになってくるのです。タング・スラップ、タング・トリル、様々なアーティキュレーション、ダーティー・ノートなどができるようになってきた今、CDを聴くと、そのプレイヤーがどうやってその音を出しているか、以前よりもかなりよくわかるようになりました。練習を積んで、様々なテクニックを習得して行くうちに、耳の方も効果音などの細部まで聞き取れるようになってくるんですね。もちろん、わからない所もまだたくさんありますが、練習すれば耳も育って、いつか聞き取れるようになると思えば、未来が明るいではありませんか。

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2件のコメント »

  1. tsudda said,

    >一番大切なもののひとつは耳の良さだと思います
    ハーモニカの事を少し判ってる位の自分には実に耳の痛い言葉です。(涙)
    まぁリスナーに徹してる分にはそれでも構わないのでしょうけど、楽器演奏に関わる身として、それじゃ不味いな~とは思っています。要勉強ですね。

    >あれはタング・スラップと喉でするアーティキュレーションを組み合わせて、、、
    なるほど…勉強になります!

  2. Yuki said,

    >tsuddaさん

    少しでも真剣にブルースという音楽を演奏したいと思う人ならば、耳の訓練は必須ですよね。聞くことができなければ、他のミュージシャンとのセッションも上手くできないですしね、、、。

    私も、日々、訓練中です。頭と耳を使って練習していれば、耳は必ず発達してきますよ!お互いがんばりましょうね。


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