2008/09/10

カスタム・ハーモニカ - その2 (West Weston のハープ)

Posted in ハーモニカ tagged @ 3:25 pm by Yuki

ウェスト・ウェストン (West Weston) のカスタム・ハーモニカをオーダーしたので、届いたらこちらで報告します、と書いたのが先月のこと (>West Weston)。報告せずに一ヶ月が経ってしまいました。実はあの記事を書いてからすぐに届いていたのですが、なかなか文章がまとまらず (大したことのない文章とはいえ、一応いろいろと考えて書いているので、まとめるのにけっこう時間がかかるのです。)、今日まで来てしまいました。ウェストンのハープについて書くには、まず 「カスタム・ハーモニカがどういうものなのか」 から書かなくてはなあ、、、などと考えているうちに、延ばし延ばしになってしまったのです。何が言いたいのかというと、先日書いたカスタム・ハーモニカについての記事は、今日の前置きだったということです。読んでいない方は、こちらをどうぞ。
カスタム・ハーモニカ - その1

先日の記事では有名なハーモニカ・カスタマイザーの名を挙げましたが、その他にもカスタマイズや修理を行っている職人はたくさんいます。カスタマイザーと一言で言っても、非常に細かい作業をして仕上げる人から、ちょっと吹きやすくするぐらいの人まで、色々と存在するのです。ハーピストでも、自分に合うようにハーモニカをいじる人はけっこういますね。私はまだやったことがないのですが、夫はたまに自分のハープをチューニングをしたり、吹きやすくしたりしているみたいです。見たところ、ものすごく細かい作業で時間もかかるので、「これは高くつくはずだわ~」 と思います。

さて、肝心のウェストンのハープは、Hohner の マリンバンド (Marine Band) をカスタマイズしたものです。コームは角が取れて丸みがあり、口当たりよく仕上がっています。木製のコームは長く吹くと水分で膨れ上がってしまうことが多いのですが、それを防止する加工もされています。更に、従来のマリンバンドは釘で止めてあるので、自分で洗ったりチューニングをしたりするのが困難でしたが、ウェストンのハープはそれが可能なように、釘をねじに替えてあります。写真は、上がウェストンのハープ、下が普通のマリンバンド。

リードの作業としては、チューニングとギャッピングがされています。ギャッピングというのは簡単に言うと、リードとリードプレートの間の隙間を調節して、吹いた時の感度を変える作業です。ハーモニカ・カスタマイズにおいて、最も重要な作業ともいえると思います。ウェストンは彼自身がオーバー・ブロウを演奏で使わないため、オーバー・ブロウのセッティングはされていません。

吹いた感じは、チューニングも気に入ったし、感度も良くて吹きやすいです。3穴が私にはちょっと重いのですが、ウェストン自身が優れた奏者なので、これは彼の好みなのだろうな、と思います。それから、コームにコーティングがしていないので、速く動く時やタング・トリルをする時にちょっと動きにくいと感じますが、これも慣れでカバーできると思います。

音色は、ワイルドでブルージー。マリンバンドをアップグレードしたものに、マリンバンド・デラックス (Marine Band Deluxe) がありますが、ウェストンのハープはデラックスよりもマリンバンドに近く、良い意味での粗さがあると感じます。先日の記事にも書いたように、近年のマリンバンドは色々と問題があるのですが、それでもこのマリンバンドの音色がやはり好きだという人にはぴったりのハープだと思います。ウェストンのハープを使っているポール・ラム (Paul Lamb) は、60年代のマリンバンドに近い楽器を捜し求めて、ウェストンのハープにたどり着いたのだと言っていました。

値段は £36 (約6800円)。カスタム・ハープにしては決して高くはない値段です。私が普段よく使うマリンバンド・デラックスは £34.99 (約6600円) ですから、大差ないですね。更に、£16 (約3000円) で修理やリードの交換もしてもらえるので、長い目で見ると安上がりになります。後々のケアもしてもらえるのが、カスタム・ハーモニカのよいところです。

ウェスト・ウェストンのカスタム・ハープのサイトはこちら (サウンド・サンプルが聞けます)。
West Weston’s Custom ’Marine Band’ Harmonicas

ウェスト・ウェストンのサイトはこちら (ウェストのかっこいい演奏が聞けます)。
West Weston

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5件のコメント »

  1. tsudda said,

    >コームは角が取れて丸みがある
    >釘をねじに替えてある
    こういった点ではDeluxeと似た仕様になってますが、音色自体はClassicに近いのですね。ちなみにカヴァー内の釘も全てネジになっているのでしょうか?

    しかし£36 (約6800円)で、更に後々のケアも面倒見て貰えるのなら、かなり格安な気がします。「大当たりの固体」という保障があるのと同じと考えるなら尚更ですね。

  2. Yuki said,

    >tsuddaさん

    カバー内の釘もねじ止めです。

    ウェストは彼自身が勢いのある演奏をする人で、そんな彼の個性が感じられる楽器でもあると思います。

    故障があるたびに買い換えることを考えたら、安いものですよね。

  3. katsu said,

    はじめまして、いつも楽しくブログを拝見しています。

    普段はマリンバンドデラックスを使っていますが、使っているうちに、コームが膨張して前に出てきて困っています。

    ウェスト・ウェストンのカスタム・ハープに大変興味があります。ぜひ購入したいのですが、リンク先を見てもよくわかりません。購入方法を教えていただけないでしょうか。

    よろしくお願いします。

  4. Yuki said,

    >katsuさん

    はじめまして!

    ウェストンのハープは、MySpaceのページから、「メッセージを送る」のところをクリックして、ウェストン自身に直接連絡を取る形となります。MySpaceはメンバーでなければメッセージを送ることができないので、まだ登録されていない場合は、新規登録する必要があります。日本語のページもあるようです。
    >http://jp.myspace.com/

    日本からだと、おそらくPaypalでの支払いとなると思います。

  5. katsu said,

    >Yukiさん

    ありがとうございます。

    >ウェストン自身に直接連絡を取る形となります。

    英語で直接やり取りをする訳ですね。
    語学力に自信がないので少しハードルが高いですが、チャレンジしてみます。


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