2008/10/30

Tone Workshop

Posted in 音色 tagged @ 7:16 pm by Yuki

今回のハーモニカ・フェスティバルでは、ワークショップにもいくつか参加しました。その中で印象に残ったものに、トーン・ワークショップ (Tone Workshop) というのがあります。以前、少し紹介したオランダ人の友人、ベン・バウマン (Ben Bauman) とうちの夫が共同で行ったワークショップです。友人と夫のワークショップだからというひいき目を抜きにしても、内容の濃い2時間だったと思います。

トーンというのは、つまり、音色のことですね。音色は演奏の良し悪しを決める大きな要因のひとつです。でも音色のみを題材にしたワークショップやレッスンをする人というのは多くありません。それだけ、よほどどきちんとしたメソードを持っていないと教えられない題材なのだと思います。

私はこのブログを作る前に、ネット上で、ブルース・ハープについて書かれた日本語のページをざっと読んだのですが、音色について書かれているものはとても少ないと感じました。CDの紹介で、「このプレイヤーは、タング・ブロックを使った分厚い音色です」 というようなことを書いている方、又は、ハーモニカのメーカーやモデルによる音色の違いについて書いている方はいました。でも、ブルース・ハープの吹き方についてのページで、音色の大切さについて説いたもの、更には、どうやったら良い音色が出せるようになるのかを書いたものは、私が見た限りでは (見落としたページももちろんあるかと思います。)、皆無でした。このブログをはじめたのは、実はこのこともひとつのきっかけなのです。ハープの音列とか、持ち方、ベンドの仕方、ポジションについてなどは、他の方が上手に説明していらっしゃるので、私はそういうことではなくて、「あまり語られてはいないけれど、本当はすごく大切なこと」 を書いてみたいと思ったのであります。

さて、本題のワークショップの話に戻ります。前半は、ベンが身体をリラックスさせる方法、呼吸法、音を身体に共鳴させる方法など、フィジカルな面での指導をし、後半は、夫が様々なテクニック (タング・スラップ、オクターブ、タング・トリル、ダーティー・ノートなど) を使って音色をパワーアップさせる方法を指導しました。タング・ブロックなどのテクニックをワークショップで取り上げる人はけっこういますが、こうやって 「音色」 というテーマの一環として色々なテクニックを紹介するというのはあまりする人がいないので、参加した皆さんは興味深く聞いておられたみたいです (夫よ、よくやった)。

ベンの呼吸法は、本人が 「呼吸法を学ぶには、声楽のレッスンを受けるのが一番だ」 と言うように、ハーピストというより声楽家みたいな指導でした (学生時代に副科で取った声楽のレッスンを思い出した私であります)。そしてこれが、すごく役に立つのです!

最近はだいぶ音色が改善されてきた私ですが、ジャムなどで他の上手いプレイヤーと自分の演奏を比べると、「音量が足りない」 と感じることがあります。音色自体は悪くないし、マイクの握り方もけっこう上手くできるようになったのに、音量が足りないのはどうしてだろう?という悩みがありました。力まかせに吹いても音色が悪くなるだけなので、強く吹き込む (又は吸い込む) ことと音量を得るということは別なのだとはわかっていても、それ以上のこと - どうしたら改善できるのかということ - がわからなかったのです。夫に相談しても、「身体の中にあるスウィート・スポット (sweet spot) を押さえて、そこで感じるように吹けばいい」 とかなんとか言うばかり。まあ、このスウィート・スポットというのはピアノの演奏にもあるので、言いたいことはよくわかるのですが、具体的なこと (例えばそのスポットはどこにあるのかとか) は、わからずじまい。

でもですね、このベンのワークショップに参加してから、なんだかちょっとそれがわかり始めた気がするのです。私はこれまで、音を外に送り出そう、とばかり考えすぎていたのだと思います。もちろん、音は楽器から外に出て行くわけですが、イメージとしては、音を身体に取り込むような感じで、身体に響かせるようにした方が、音色もよくなるし音量も出てくるのだと今は感じています。ハーモニカは歌と同じで、身体が楽器なんですよね。まあこれは前から頭ではわかっていたことなのですが、実践できていなかったんですね。身体を共鳴版のように使うということの大切さを改めて感じたワークショップでした。

ということで、この2~3日は、トーン中心に練習しております。きちんと注意して練習すると、低い方の音では実際に胸や喉が共鳴して震えるのが感じられます。もしかして、これが噂のスウィート・スポット?

2008/10/28

West Weston’s Bluesonics

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 3:44 pm by Yuki

先週末、ブリストルではハーモニカ・フェスティバルが行われていました。年に一度のイベンドで、3日間にわたって、ワークショップやコンサート、ジャム・セッションなどが行われます。国内外の有名なミュージシャンがゲストとして参加するのも魅力。これまでに参加したミュージシャンは、ジョー・フィリスコ (Joe Filisko)、トム・ボール (Tom Ball)、スティーブ・ベイカー (Steve Baker) などなど。今年の目玉は、ウェスト・ウェストン (West Weston) と、ウィリアム・ガリソン (William Galison)。

私はブルース・プレイヤーなので、特にウェスト・ウェストンのワークショップとコンサートを楽しみにしていました。
ウェストの第一印象は、「変な人」。ミュージシャンって変わった人が多いですが、ウェストもかなり変。どういうふうに変なのかと言われるとうまく説明できないのですが、話し方とか、動作とか表情とかのあくが強いんですよね。私がこれまで会ったハーピストの中では、ローリー・ガルマン (Laurie Garman) に続く奇人振り。まあでも、個人的にはこういう人はけっこう好きです。

それはさておき、やっぱり演奏は素晴らしかったです。音色の選び方、間の取り方、フレージングの仕方などが、見事に私のツボにはまりました。歌も上手いし、フロントマンとしての存在感もしっかりあって、期待を上回るパフォーマンスでした。そして、バンド (West Weston’s Bluesonics) の演奏もブルースしていてすごくよかった。ブルース・バンドってたくさんありますが、真のブルースを聞かせてくれるバンドは案外少ないんですよね。中でも感心したのが、その音量。私はライブに行く時はいつも、ミュージシャン用のイヤープラグを使うのですが、それが今回は必要ありませんでした。「耳を劈くような大音量で観客を圧倒するのは、ロックなどでは 『あり』 だけれど、ブルースでは 『なし』 である」 と常々思っている私は、ウェストンのバンドのボリュームに感心しきりでした。古き良きブルースのあの感じ、、、リトル・ウォルターのバンドみたいな感じと言えば、わかっていただけるでしょうか?(まあ、リトル・ウォルターはベースなし、ギター2本のことも多かったのですが、、、。)

MySpace で、ウェストの演奏を聞くことができます。どれもかっこいいですが、私は特に “It’s You That Wears The Ring” という曲がすごく好きです。ハーモニカも歌もセクシーで悩ましい、、、ブルースってやっぱりこうじゃなくっちゃ!と思わせてくれる一曲です。ライブはこの数倍かっこいい演奏でした。
West Weston – MySpace

過去の関連記事
West Weston
カスタム・ハーモニカ - その2 (West Weston のハープ)

2008/10/27

Little Walter の未公開映像

Posted in ハーモニカ・プレイヤー, 本 / DVD / 映画 tagged @ 8:54 pm by Yuki

リトル・ウォルター (Little Walter) の未公開映像が近々DVDで発売されるという話は聞いていたのですが、先日、ハーモニカ仲間からその映像の一部分がネットで見られるということを教えてもらいました。ほんの数秒ですが、”My Babe” を演奏するウォルターが見られます。感動。

AMERICAN FOLK BLUES FESTIVAL 1967 DVD 3

これまでにリリースされているリトル・ウォルターの映像は、American Folk Blues Festival 1962-1969 Vol.3 に収められた、ハウンド・ドッグ・テイラー (Hound Dog Taylor) とココ・テイラー (Koko Taylor) との共演のみ。今回リリースされるものもこのフェスティバルからのシーンですが、前回と違って、フロントマンとしてのリトル・ウォスターが見られるようです。前述の “My Babe” の他に、”Mean Old World”、それからインストゥルメンタル一曲が収録されています。これは絶対に買わねば!!!

その他の収録曲はこちら。
FESTIVAL MUSIC TITLES

サン・ハウス (Son House) なんかも入っていますね。DVDのリリースは今月ということですけど、今月は残すところあと4日、、、。本当にリリースされるんでしょうか?頼みますよ!(って誰に?)

2008/10/25

Eddie Martin

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:37 am by Yuki

エディ・マーティン (Eddie Martin) は、イギリスが誇るブルース・マンである。最近郊外に引っ越したのだけれど、長い間ブリストルに住んでいて、現在も最低でも週に2回はブリストルでギグを行っている。イギリスのブルース・ファンなら誰でも知っているし、ヨーロッパやアメリカもコンサートやツアーで周ったりしている。演奏だけで生計を立てていける、数少ないブルース・ミュージシャンの一人である。

この人のすごいところは、ギターもハーモニカも、どちらも一流なところ。ギタリストでハーモニカもちょっと吹く人とか、ハーピストでギターもちょっと弾く人とかはたくさんいるけれど、エディみたいに両方がトップ・クラス並みに上手い人というのは、それほど多くはない。バンドと一緒にエレクトリック・ギターを弾いてもかっこいいし、ソロでアコースティック・ギターを弾いても素晴らしい。エレクトリックの時もアコースティックの時も、だいたいいつもハーモニカ・ラックを使って、ギターを弾きながらハーモニカも演奏する。エレクトリックの時はマイク付きのラックを使って、アンプリファイドの演奏をしたりもする。アコースティックの時は、足でドラムを演奏しながらのワンマン・バンドのスタイルで演奏することも多いという、なんとも器用な人なのである。

私はアコースティックのソロの演奏が特に好きだ。エレクトリック・バンドの演奏もかっこいいけれど、ニュー・アルバムはちょっとロック色が強くて、エディのごりごりしたブルースが好きな私としては、ちょっと寂しい。でも、このニューアルバムがすごく好きという人ももちろんいるので、これは好みの問題なのだと思う。

今回アップするのは、ロバート・ジョンソン (Robert Johnson) の “Queen of Spades” を演奏するエディ。ハーモニカはファースト・ポジション。私はブルースでのファースト・ポジションは、セカンドやサードに比べて味を出すのが難しいし、ワンパターンになりがちで苦手なのだけれど、やっぱり上手い人の演奏だとかっこよく聞こえる。このハーモニカのパートだけでも難しいのに、更にギターと歌もやってのけるのだから、お手上げである。映像を見ないで音だけ聞くと、ギタリストとハーピストのデュオのように思えるくらい上手い。

Eddie Martin sings and plays Queen of Spades

エディは人間としてもものすごく良い人で、4年前に私が夫を亡くした時にも、すごくよくしてもらった。様子をうかがう電話をくれたりとか、彼のライブにゲスト・ミュージシャンとして呼んでくれたりとか、ホームパーティーにさそってくれたりとか、些細なことなのだけれど、それがどん底にいたあの時の私を立ち直させる大きな手助けとなったのだと今になって思う。当時ももちろんエディの気持ちはうれしかったし、感謝もしていたけれど、時が経てば経つほど、彼が私にしてくれたことの大きさを実感するようになった。だから私は、エディには借りがあって (たぶん彼はそんなことは忘れてしまっているだろうけれど)、いつかしっかり恩返ししたいと思っているのである。

エディと私の共通の友人に、エイドリアンという視覚障害者のハーピストがいる。エイドリアンも、エディは素晴らしい人間だと言っていた。エディはたぶん、人の痛みや苦しみや、人生の理不尽さを理解できる人なのだろうと思う。だから、彼のブルースはあんなにも私の胸に響いてくるのだ。

Eddie Martin のホームページはこちら
The Official Eddie Martin Website

Eddie Martin の MySpace のページはこちら (エディの音楽が聞けます)
Eddie Martin – MySpace

2008/10/23

Gary Primich

Posted in ハープ日記, ハーモニカ・プレイヤー tagged , , , , , , @ 12:30 pm by Yuki

キム・ウィルソン (Kim Wilson) の “Boogie All Night” のコピーがだいぶ形になってきたので、それと平行して、2日前からゲイリー・プリミチ (Gary Primich) の “Playgirl” のコピーもはじめました。これで5日間で3曲 (キム・ウィルソン、リトル・ウォルター、ゲイリー・プリミチ) の音取りを完了したことになります。まだ細かい練習は残っているものの、これはなかなか良いペースです。最近は、暇な時間ができるたびにハープを握っております。

“Playgirl” のソロは36小節が2回と、最後に12小節が1回。私はこれまでは、ビッグ・ウォルター (Big Walter Horton) やジェリー・ポートノイ (Jerry Portnoy) のような分厚い音色で攻める演奏を中心に練習してきたのですが、最近はちょっとその軌道から外れて、リトル・ウォルター (Little Walter) やキム・ウィルソン、そして今回のゲイリー・プリミチノのような、軽やかな演奏の習得も目指して、がんばってコピーをしております。まあ、リトル・ウォルターもキムもゲイリーも軽やかなだけではもちろんないのですが、全体のトーンとしてはやはり軽く、スウィンギーだと思います。

ゲイリー・プリミチは、インプロヴィゼイション (即興、アドリブ) の仕方がすごく好きなプレイヤーです。ビッグ・ウォルターやデニス・グルンリング (Dennis Gruenling) などもそうですが、前のリフやリックを発展させて音楽を作り上げていくやり方は、私の理想にすごく近いです。間の取り方もすごくいい。それから、やはりスウィング感が素晴らしいですね。私が練習している曲ではないのですが、ゲイリーのライブ映像をアップします。

The Late Great Gary Primich 4/20/1958 – 9/23/2007 RIP
The Late Gary Primich with Nick Curran on Guitar

ハープ界を悲嘆にくれさせたゲイリーの死から一年が経ちますが、こうして演奏を聞くたびに、早すぎた死を惜しく思います。
一曲目 (I’m A Nervous Fellow) はサード・ポジション。マイナーの曲で使われることが多いサード・ポジションですが、こういうスウィンギーな曲にも合うんですよね。

ギターは去年までキム・ウィルソンのバンドで演奏したりもしていた、ニック・カーラン (Nick Curran) ですね。良い演奏していると思います。

2008/10/21

Little Walter と Kim Wilson

Posted in ハーモニカ・プレイヤー, CD tagged , , , @ 11:29 pm by Yuki

キム・ウィルソン (Kim Wilson) は、モダン・ハーピストの中で、私が最高に好きなハーピストの一人である。本当に素晴らしいプレイヤーだから、私に限らず、そういう人は多いと思う。それでも、批判というのはどこにでも存在するもので、キムをリトル・ウォルター (Little Walter) のコピーだとかイミテーターだとか言う人も存在する。要するに、「リトル・ウォルターの真似してるだけじゃん」 ということである。

キムを自分のスタイルをしっかりと持つトップ・プレイヤーだと思っている私は、彼をただのイミテーターと呼ぶのはナンセンスだと思うけれど、キムがリトル・ウォルターに大きな影響を受けているのは確かである。ちょっと聞いただけではあまりわからないが、二人の演奏を聞きこめば聞きこむほど、キムがリトル・ウォルターから受けた影響が明らかになってくる。まず、明るくて軽めで、ホーンのような音色。それから、フレージングと、メロディを構成するリズム。このフレージングやリズムの影響は、多くの場合、微妙に現れているので、聞き込まないと気がつかないことが多い。しかし、二人の演奏をあまり聞いたことのない人でも、キムがウォルターに影響を受けているということがはっきりとわかる曲がある。ジミー・ロジャース (Jimmy Rogers) が演奏する “Sloppy Drunk” という曲である。YouTube でリトル・ウォルターがハープを吹いているこの曲を聴くことができる。
Jimmy Rogers – Sloppy Drunk

キムは、ジミー・ロジャースの “Ludella” というアルバムに収められたこの曲でハープを吹いていて、これがまた、リトル・ウォルターの影響を受けまくった演奏をしている。残念ながら YouTube ではキムのこの演奏が見つからなかったのだけれど、アルバムをお持ちの方は聞き比べてみるとおもしろいと思う。(ちなみに “Ludella” はすごくかっこいいアルバムなので、キムが好きな人は買っても損はしないでしょう。)

もちろん異論はあるかもしれないけれど、この曲に関しては、私はリトル・ウォルターの演奏の方が好きだ。ハープというのは、バッキング・アップをするのがとても難しい楽器だと思う。他の楽器と演奏する場合、音が際立つので、自分のソロが回ってきた時は良いのだけれど、それ以外の時、他の楽器やヴォーカルの邪魔にならずにバッキング・アップをするのが非常に難しい。特に、ハープの演奏するラインはヴォーカル・ラインと近いこともあって、ヴォーカルを妨げない演奏をするのは特に困難である。これが最高に上手いのが、リトル・ウォルターとビッグ・ウォルター (Big Walter Horton) で、私は常々、バッキング・アップに関しては、この二人の右に出るものはいないと感じている。この “Sloppy Drunk” でも、リトル・ウォルターは始終ヴォーカルにからんでいるけれど、それが決してうるさくなく、邪魔でもなく、逆にこの曲の重要な部分となっているのである。

人から聞いた話で、真実かどうかは定かではないのだけれど、キムは、「リトル・ウォルターは自分よりも上手い」 と言っているそうである。私としては、「そんなことはない。ブルース・ハープの歴史の中では、キム・ウィルソンだってリトル・ウォルターと同じくらい重要なハーピストだ」 と思うのだが、本当に上手い人というのは謙虚さをいつも心に持っているものなのだろう。

2008/10/19

聞き比べ

Posted in ハープ日記 tagged , @ 7:38 pm by Yuki

2日前から始めた、キム・ウィルソン (Kim Wilson) の “Boogie All Night” のコピー。毎日数時間のペースで練習して、今日でソロの部分 (24小節が3回) は一応全て吹けるようになりました。後は細かいニュアンスをよく聞いてコピーして (これがまた難しいのですが。)、それからフィルの部分もかっこいいのでぜひ吹けるようになりたいと思っています。

この曲は、ビッグ・ウォルター (Big Walter Horton) の有名なリフやリックが所々で使われているのですが、キムの演奏は、ウォルターのそれと、細かい部分で違っています。ウォルターがタング・スラップをするところでシングル・ノート (単音) を使っていたり、メロディー・ラインが微妙に違っていたりなどなど、、、。こういう、古典を自分なりのスタイルで演奏したものを聞く (またはコピーする) というのは楽しいし、とてもよい勉強にもなりますね。この間、ワークショップに行ったアダム・ガッソー (Adam Gussaw) も、「曲を演奏する時には、様々なプレイヤーによって演奏されたその曲を聞くことが大切だ」 と言っていました。最終的には自分のスタイルで演奏できるようになるのが理想ですが、それは私にはまだちょっと先の話です。

そういえば少し前に、ブログで仲良くしてもらっているオギさんが、「各ハーピストによる “Gotta Mojo Workin’ ” の聞き比べ」 なんかをやっていましたっけ。これはとっても楽しいので、皆さんもぜひ聞いてみてください。
モジョ↑、モジョ↑、モジョ↑

2008/10/17

King of swing - Kim Wilson

Posted in ハープ日記, ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 7:16 pm by Yuki

昨日、コメント欄に 「このブログを読んで、タングブロックを多く使った演奏ができるように練習しています。リトル・ウォルターの初期作品やビッグ・ウォルターの1951年あたりの作品を、昔はほとんどパッカーで演奏していたところを、今はタングブロックで挑戦しています」 というようなことを書いて下さった方がいました (>感激)。

皆さんがんばっていらっしゃるんですね。このところ、なかなか時間が作れなくて、曲のコピーはしていなかったのですが、このコメントを読んで反省して、昨晩からまた気合を入れてコピーを始めました。私は音楽に関しては、うんちくだけの人間には絶対になりたくないのです。私にとっての音楽とはあくまで、自分で演奏したり、ライブで生の演奏をびりびりと体感したり、他のミュージシャンと一緒に演奏をして刺激しあったり音楽の素晴らしさを分けあったりするなど、身体を駆使して心で感じるものなのであります。しかしこういうブログをやっていると、頭でっかちになりかねないので、そうならないためにも、もっと実のある練習をしなくては、と反省したのでありました (Ryoji さん、ありがとー)。

さて、昨晩から始めたコピーは、キム・ウィルソン (Kim WIlson) の “Boogie All Night” のソロ。む、難しい、、、。何が難しいって、フレージングとフィーリングです。キムの演奏は、もうこれにつきますね。繰り返し聞いてなんとか全ての音が吹けるようになっても (ここまででもけっこう大変なんですが。)、キムのように微妙な表現力のある演奏をするのは簡単にできるものではありません。一音一音のシェイプの仕方や音色、スウィング感、、、やっぱりキムはすごいです。私は彼を “king of swing” と呼ぶ。

私がコピーしている曲ではないのですが、キムのかっこいいライブ映像があるのでアップします。彼のライブは2回見ましたが、すごくかっこよくて、「本物ってこういうことをいうのね~」 と思いました。
Kim Wilson

今日はこのキムの曲の他に、リトル・ウォルターの “Last Night” もコピーしました。ハーモニカの難しさというのは、「いかに一音一音に表情をつけるか」 ということだというのを実感した一日であります。色男たちにうつつを抜かしている場合ではない!明日もがんばるぞー! (でも昨日のビッグ・ウォルターはやっぱりすごくかっこいいと思いませんか?今日も3回くらい見ちゃいました、、、。)

2008/10/16

踊るビッグ・ウォルター

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 9:50 pm by Yuki

先日、私の大好きなビッグ・ウォルターの映像について触れましたが (>ブルース・ハープ界の色男たち)、もうひとつすごく好きなビッグ・ウォルターの映像があるので、今日はそれを紹介します。先日と同じく “American Folk Blues Festivel” からのシーンで、ビッグ・ママ・ソーントン (Big Mama Thornton)、ビッグウォルター、J.B. ルノアー(J.B. Lenoir)、ドクター・ロス (Dr. Ross)、ジョン・リー・フッカー (John Lee Hooker) という豪華な顔ぶれがハーモニカを順繰りに吹くジャム・セッションの模様です。

Down Home Shakedown

ビッグ・ウォルターは、まあ当たり前ですが、さすがに際立って上手いですね。ドクター・ロスの音色もいい。ビッグママはいつ見てもすごい迫力。うちには “Gunsmoke Blues” というDVDがあって、そこでも彼女はジョージ・スミスと睨み合ったり、マディとマイクロフォンを奪い合ったりしているのですが、こんなことができるのは女性でも男性でもこの人しかいないような気がします。

このジャムを見ていておもしろいと思ったのは、自分のソロを終えて次の人にバトンタッチするのが、12bar の終わりだとは限らないということです。例えば、6小節目でソロを終えて次の人は7小節目から始める、というようなことが3回ほどあります。これは見ていてすごく興味深かったです。それから、バンドもやっぱり上手いですね。ドクター・ロスからジョン・リーに渡ったところでは、12小節のところが11小節になったりもしていますが、それでもぐだぐだになったりしないのは、自分以外のプレイヤーが何をやっているかを、全員がきちんと聞いているからだと思います。

そして、何といってもこの映像で注目すべきは、ノリノリですごく楽しそうに踊るビッグ・ウォルター。4:18 あたりで、ハーモニカを吹きながら後退する姿も見どころ。こんなウォルターは他では見たことがないので、なんだかこちらまでうれしくなってしまいます。しかも、踊る姿がすごく様になっていて素敵。こういうのを見ると、「生まれた時からブルースを聞いて育ってきた人は違うなあ」 と思わずにはいられません。

ウォルター様。そんなに優雅に踊らないで下さい。好きになってしまうじゃないの。ああ、一緒に踊りたい。向かい合って、見つめ合って、微笑み合って踊りたい、、、って、今日はまともな記事を書くと予告したんでしたね。あほモードに入ってきたので、この辺で切り上げます。明日こそは!

2008/10/15

ブルース・ハープ界の色男たち

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , , @ 9:21 pm by Yuki

今日は私の独断と偏見で、ブルース・ハープ界の色男たちについて書きたいと思います。ここではあくまで、ルックス又はハープを吹いている姿を重視します。しかも、「いい男」 ではなくて、「色男」 です。要はセクシーな男性ですね。例えばソニー・ボーイ・ウィリアムソン2世なんかはすごく味のある顔をしているし、汗だらだらで吹きまくる若き日のジェームズ・コットンも最高にかっこいいとは思いますが、そういうのは私の中の色男とはちょっと違うので、今回は入れません。また何の役にも立たないアホな企画ですね。でもいいじゃないですか。こういうのは男性ブロガーの方はあまり書かないだろうし。

さあ、行きますよ!ハープ界の色男第3位は!

若い頃のジュニア・ウェルズ。これはもう文句なしにかっこいいでしょう。髪型や服装にも気を使っていて、おしゃれな感じ。

続いて第2位!

意外かもしれませんが、若き日のビッグ・ウォルター・ホートンです。この写真は、”American Folk Blues Festivel” で演奏するウォルターです。私はこの映像がとても好きなのです。うちにDVDがあるのですが、このビッグ・ウォルターのシーンは数えきれないくらい繰り返し見ました。派手な動きをするわけではないけれど、たたずまいやハープの持ち方が非常にエレガントです。目をきょろきょろさせて、ちょっと神経質っぽいところも私の女心を刺激します (は?)。

さて、輝く第1位ですが、このブログを読んで下さっている方々は容易に想像がつきますね。

私のハープ・ヒーロー、デニス・グルンリング。きゃ~~!!!(あほ丸出し。)
このライブを見て以来、惚れっぱなし。

私の独断と偏見による上位3位には入りませんでしたが、他に女性に人気のありそうな色男は、若き日のリトル・ウォルターとか、

素敵に年を重ねているチャーリー・マッセルホワイト、ロッド・ピアッツァ、アダム・ガッソー。

髪型がころころ変わるけれど、髪が長めの時が特に私好みなジェイソン・リッチ。

それから、ビリー・ブランチなんかも巷の女性にはけっこう人気があるようです。

知り合いのハーピストがビリー・ブランチを観に行った時、一緒にいた彼の恋人は、ビリーが演奏を始める前から、もうぼ~っと見とれていたのだそうです。この話を聞いたうちの夫は、「デニスに会った時の君みたいだよね」 と言っていましたが、そ、それは違う!!私はライブの前に会って話した時は特に何とも思わなくて、演奏している姿を見て初めて 「ひゃ~かっこいい!」 とぶっとんだのです。その後はもう何してても (歩いているだけでも) かっこよく見えてしまうんですが、まあそれはさておき、やきもちを焼くといけないから載せておこう。

なんだかんだ言っても本命はこの人、ジョン・ヴォーン (夫)。

こんなしょうもない企画 (でも書いていてすごく楽しかった。) におつきあいいただきまして、ありがとうございました。次回はもう少しまともな記事を書きます。

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