2008/10/14

感激

Posted in ハープ日記 @ 11:48 pm by Yuki

ブログで知り合った方から、貴重な音源のCDを送っていただきました。私はこの 「ブルースハープな日々」 を始める以前は、日常のブログ (>英国ブリストル日記) の方でハープについても書いていたので、それを読んでコメントを下さった方です。その後、現在では廃盤になっているアルバムや、ネット上で聞ける音源などの話をメールでして、「じゃあ今度CDを交換しましょう」 ということになったのであります。私の方のCDは数ヶ月前に送って、その後は連絡を取っていなかったので、実はすっかり忘れていたのですが、昨日、その方から約束のCDが届いて、すっかりうれしくなったのであります。聞いたことのない曲ばかりを6枚。しかも、アルバムのカバーやCDのレーベルまできれいにカラー・プリントして、すごーくきれいに仕上げていただき、ちょっと恐縮してしまいました。でも、すっごくうれしい!!このブログをはじめた理由のひとつは、私が発信する情報を通して、ブルース・ハープを愛する人達とコミュニケーションがとれたらいいなあ、ということだったので、とてもうれしいです。しかもCDまで送ってもらって、ほくほく。このブログを書くのは楽しいけれど実はこれでけっこう大変なのですが、こういうことがあると、「あー、ブログやっててよかった」 と思います。

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2008/10/13

筋力

Posted in ハープ日記, ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 4:47 pm by Yuki

旅行に行っていたり、風邪で体調を崩していたりで、まともな練習をしない日が2週間ほど続きました。しかし楽器って、練習しないと目に見えて弾けなく (吹けなく) なりますね。小さい頃ピアノを習っていた先生が、「1日弾かないと、下手になったのが自分でわかる。2日弾かないと、普段聞いている人 (先生や家族など) にわかる。3日弾かないと、誰が聞いてもわかる」 なんて恐ろしいことを言っていました。まあこれは極端な話ではありますが、それにしても、練習をしないと見る見る技量が落ちていくというのは真実だと思います。

5月にドイツに行った際に、スティーヴ・ベイカー (Steve Baker) と食事をする機会がありました。いろいろと興味深い話を聞いたのですが、中でも印象に残ったのが、彼の現在の練習は、「2時間のギグに耐えうる身体を保つためのフィジカルな練習のみ」 だという話です。耳コピやインプロヴィゼイション (アドリブ / 即興) などの練習をする必要のない (もちろんそのような練習を必死でした時期もあったはずだとは思いますが。) スティーヴのような熟練したプレイヤーでも、その技量を保つための練習は欠かせないんだなあ、と感慨を覚えたのであります。ランナーが走らないと筋力や肺活力が落ちて走れなくなるように、楽器の演奏においても、練習しないと演奏に必要な身体の機能 (ハーモニカでは主に喉や舌の筋肉や肺活力) が衰えてしまうのです。

これは、私の本業であるピアノにもあてはまります。実は今、クラシックのちょっと大切なコンサートが目前に迫っていて、その練習に追われているのですが、こういう本番の前は、私はいつも、手を鍛える練習を普段よりもたくさんします。数時間の曲の練習の他に、スケールやアルペジオ、その他もろもろのテクニックを最低でも1時間は練習に取り入れます。すると、手の筋力がアップするのが日々感じられ、曲のテクニカルな面での練習も少ない時間で済み、本番にも良いコンディションで臨めるというわけです。先週末はバンドのライブがあったのですが、毎日手を鍛えていたので、指が恐ろしいくらいに回る回る。このところブルースの練習なんてしていなかったのに、おかげでなかなか良い演奏ができました。

私はピアノ弾きなので、ハーモニカを演奏すると、「やっぱピアノ弾く人は覚えが早いね」 などと言われることがけっこうあります。確かに、演奏に必要な基礎的な知識を既に持っているという面でそれは一理ありますが、逆にピアノ弾きであることが弊害になることも実は多いのです。更に私は、ハーモニカの演奏においては致命傷ともいえるハンディキャップも背負っています。これは、小さな頃から音楽を学んできたことによるものです (このことについては、何れ改めて書きたいと思っています)。

ピアノ弾きであることがハーモニカの演奏に役立っていることがあるとしたら、それは私が、「楽器の演奏は練習なしでは絶対に上手くならない」 ということを身に染みて知っているということだいう気がします。

2008/10/12

Pat Ramsey

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 12:25 pm by Yuki

悲しいニュース。
パット・ラムジー (Pat Ramsey) が、ホスピスに入院したそうです。回復の見込みは低いそう。

ジェイソン・リッチが “Dad” と呼んで慕うパット・ラムジー。初めてパットのライブを見て感動したジェイソンは、メイン州にあった自宅からパットの住むメンフィスに移り住み、そこで働きながらパットの演奏を研究したのだそうです。

「パットの演奏は、装飾的だけど、すごくメロディアスだった。きざな感じだけど、そこには常に魂があった。僕はそれまで、シュガー・ブルーやジョン・ポッパーなんかのプレイヤー達には心を閉ざしていたんだ。それが、パットはその中間みたいなところにいて、僕は彼を受け入れることができたんだ。

Well it was fancy but it was really melodic. It was affected but it never lost any soul. I was really close-minded towards guys like Sugar Blue and John Popper but here came Pat who was somewhere in between. And I was able to accept him.」

ジェイソンのこの言葉が全てを語っている気がするので、私の下手な説明はなしで、パットの演奏を聴いてください。
Pat Ramsey & Blues Disciples … ” Build Me A Women “

2008/10/07

Adam Gussow のコンサート (おまけ)

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , , @ 9:48 am by Yuki

このコンサートでアダムと一緒に演奏したベン・バウマン (Ben Bouman) は、オランダ人のハーピスト / ハーモニカ教師 / ハーモニカ・カスタマイザーです。私は4~5年前から顔見知りだったのですが、「なんか気難しそうな人だなあ」 という印象が強くて (そう思うことになった経緯は色々とあるのですが、長い話なので省略。)、あいさつと軽い会話を交わす程度の仲でした。それが、今年の5月に行ったデニス・グルンリング (Dennis Gruenling) のワークショップで一週間ほど一緒に過ごして、すごく好きになってしまったのであります。私達がアムステルダムで行われた今回のイベントに参加することができたのも、実は彼のおかげなのでした。ベンは10月にはブリストルのフェスティバルに来るので、また会うのが楽しみ!

さて、アダムが YouTube でアップした最新映像に、こんなものがあります。
“Stone Fox Breakdown” (Gussow and Bouman)

アダムがベンの家を訪ねて、”Stone Fox Breakdown” を録音するまでの過程を楽しいビデオにしたものです。アダムの足ダンスも見られる!
“Stone Fox Breakdown” というのはもちろん、かの有名な Charlie McCoy の “Stone Fox Chase” をアレンジしたものです。オリジナル曲はこちら。
Area Code 615 “Stone Fox Chase” (1970)

このブログを前から読んでくださっている方々の中には、SEYDEL 1847 をカスタマイズしたり (>SEYDEL 1847)、オクターブ下の音を歌うと音色がよくなると教えてくれたりした (>オクターブ下の音を歌う) 「オランダ人の友人」 が登場したことを覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、この友人こそがベンなのであります。

Ben Bouman のカスタム・ハープのページはこちら
Beta Harps

彼のバンド、Marble Tones のページはこちら
Marble Tones (MySpace)

私はこのバンドのページで聞ける “Rebirth” という曲が大好きです。ハープ一本で奏でられるこの熱く切なく美しい曲は、ベンの恋人だった女性が、おなかの中にいた赤ちゃんを亡くした時に作った曲なのだそうです。

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Adam Gussow のコンサート

2008/10/06

Adam Gussow のコンサート

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 8:49 am by Yuki

マスター・クラスの後は、深夜までコンサートがありました。前半はオランダ人のハーピスト、ベン・バウマン (Ben Bouman) が率いるバンド、Marble Tones が演奏し、後半にアダムがゲストとして登場。アダムとベンのハーモニカ・バトルのシーンもあり、楽しい一夜でありました。

今回、ワークショップやマスター・クラスを含めて感じたことは、アダムの演奏は “So sweet!” (こういう場合の “sweet” って、日本語では何ていうのでしょう?甘い?甘美?、、、なんかちょっとニュアンスが違う気がします)。YouTube やCDの演奏を聴いた感じでは、もっとどぎつくて荒い演奏だどいう印象が強かったのです。ストリートで長く演奏していた人は、(良い意味でも悪い意味でも) 荒い演奏をする人が多いですよね。アダムの演奏は、もちろんそういう (彼の場合は良い意味での) 荒さもあり、ぐいぐい攻めてもくるのですが、それと同時に、彼の奏でるメロディーやうきうきとするスウィング感は、とっても sweet なのです。これは私にとって大発見で、ますますアダムのファンになってしまったのであります。

以前も書きましたが (>ライブに行こう!)、私は 「ミュージシャンはライブがよくてなんぼ」 だと思っています。CDがどんなに良くてもライブがいまいちなミュージシャンは好みではないし、逆に言うと、ライブを見るまでは最終評価はおあずけにしておこうと思っています。今回も、生で演奏を聴くことの大切さを改めて思いました。

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Adam Gussow のワークショップ - その2
Adam Gussow のマスター・クラス
>Adam Gussow のマスター・クラス (おまけ)

2008/10/05

Adam Gussow のマスター・クラス

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 9:57 am by Yuki

ワークショップの後、みんなで食事に行き、その後はマスター・クラスとコンサートがありました。ワークショップとマスター・クラスってどこが違うの?と思っていた私ですが、アダム自身もよくわかっていなかったらしくて、食事中に 「どこが違うの?」 とみんなに聞いていました (笑)。毎回このハーモニカ・ミーティングに参加しているオランダ人の話では、「このミーティングにおけるワークショップとは、限られた人数のプレイヤーを指導するレッスンで、マスター・クラスというのは大人数の (ハーモニカ・プレイヤーとは限らない) 観客を相手にレクチャーをするもの」 なのだそうです。そうか、、、うーん、どうしようかなあ、、、と悩んでいたアダムですが、結局、客席の中から何人かステージに上がってもらって指導することに決めたようです。

さて、マスター・クラスは、レストランでのオランダ人の説明通り、ワークショップよりも規模が大きかったです。雛壇になった客席には収まりきらず、床に座る人や立ち見の人も続出。数えたわけではないですが、100人以上は入っていたと思います。「コンサートやワークショップは平気なんだけど、こうして大勢を相手にレクチャーをするのは、けっこう緊張するなあ」 と言ってマスター・クラスを始めたアダム。先ほどの予告通り、客席から希望者を何人かステージに上げて、レクチャーをしました。前半は初級レベル3人、後半は上級者4人がステージで演奏して、アダムのアドバイスを受けていました。

「初級レベルではないけれど、上級とは言いがたいしなあ、、、」 と思って、こういうシチュエーションでは普段は怖いもの知らず (ずうずうしいとも言う) の私も、手は挙げませんでした。しかし、上級者ということでステージに上がった人でも、4人中3人は大したことなかったです。上級というのはプロ級に上手い人のことだと思っていた私は、拍子抜け。こんなことなら上級者として手を挙げればよかった!と後悔したのでした。

次回は、アダムのコンサートについて書きます。

関連記事
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Adam Gussow のワークショップ - その2
Adam Gussow のコンサート
>Adam Gussow のコンサート (おまけ)

2008/10/04

Adam Gussow のワークショップ - その2

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 11:01 am by Yuki

ハーピストであり、大学の教授であり、作家でもあるアダム・ガッソー (Adam Gussow)。特に有名なのは、150本にも及ぶ、YouTube でのハーモニカ・レッスン。無料でこんなことをしてしまうなんて、彼のハーモニカに対する情熱には頭が下がります。この YouTube のレッスンに影響を受けたプレイヤーも多いはずです。

YouTube を見た感じでは、かなりハイテンションな人というイメージが強くて、旅行中でまったりとしていた私は、「どうしよう。あのテンションについていけるかしら」 とちょっと心配しつつ、ワークショップに参加しました。案の定、ジョークをとばしながらテンション高めでワークショップを進めるアダム。しかし、その後みんなで食事に行ったのですが (こういう機会があるのも、ワークショップに参加するメリットであります)、その時は打って変わって、真面目そうな紳士という感じでした。YouTube では、ぜんぜん大学の教授っぽくない!と思っていたのですが、この時は、教授という肩書きがぴったりくるなあ、と思ったのであります。

さて、ワークショップですが、参加者は25人ほど。ひとりひとり演奏する場面はなく、演奏する時は全員一緒でした。私は、どちらかというと、ひとりずつ順番が回ってくるワークショップの方が、他の人の演奏も聞けるし、自分の演奏の改善点も良く見えて好きなので (緊張しますけど)、それはちょっと残念だったのですが、たぶん時間の配分を考慮してのことだったと思います。2時間という短い時間の中で、25人ひとりひとり演奏させて指導する時間の余裕はないので、仕方ないですね。身体の動かし方とか、テンポをキープする練習だとか、全員で一斉に行える練習をうまく取り入れたワークショップだったと思います。

何より、1メートルくらいの至近距離でアダムの演奏を聞くことができたことが、一番の収穫でした。

次回はアダムのマスター・クラスについて書きたいと思います。

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Adam Gussow のマスター・クラス
Adam Gussow のコンサート
>Adam Gussow のコンサート (おまけ)

2008/10/02

ハープ・ヒーロー – Dennis Gruenling

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 9:20 pm by Yuki

前回、アダム・ガッソー (Adam Gussow) のワークショップについて書く予定だと書いたばかりなのですが、そのあとすぐ風邪で寝込んでしまいました。だいぶ回復したのですが、文章を考える気力がないのでアダムの記事は次回に飛ばして (え?)、今日は大好きなデニス・グルンリング (Dennis Gruenling) のライブ映像をアップしたいと思います。

Doug Deming と演奏するデニス。
dennis gruenling w/ doug deming

あああ。かっこいい。多彩な音色、間の取り方、ソロの盛り上げ方はいつ聞いてもさすがだなあと思います。更に、シカゴ・ブルースも、ウェスト・コースト・ブルースも、ジャンプ・ブルースも、ジャズもこなしてしまうところがすごい。

現役で活躍するハーピストには他にも好きな人がたくさんいるのですが、私にとってのハープ・ヒーローはやっぱりこの人。初めて見たライブでしょっぱなからガツンとやられて、それ以来大好きになりました (この時のライブの模様はこちらの過去記事にあります。)。その後、何度かライブを見たりワークショップに参加したりしたのですが、いつ見ても本当にかっこよく、一度も裏切られたことがありません。

デニスの演奏は、レコーディングでももちろんかっこいいのですが、ライブはその10倍くらいすごいです。チャンスのある方は、ぜひぜひ生の演奏を聴くことをお勧めします。

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