2008/12/30

検索ワード

Posted in ハープ日記 @ 4:38 pm by Yuki

今年も残すところあとわずか。このブログも始めて半年以上が経ちました。コメントを下さった方、メールを下さった方、CDまで送って下さった方、ブログ仲間として仲良くして下さっている方、どうもありがとうございました。ブルースハープや音楽について書くのは楽しいし好きでやっていることなのですが、一応なるべく内容のある文章にしようと思っているので (大したことのない内容で終わっているものもかなりありますが。)、実はなかなか大変な作業ではあります。こうして続けてこられたのも、読んで下さっている方々がいるからに他なりません。

このブログをやっていて楽しみなことのひとつに、検索ワードのチェックがあります。どういう検索ワードを通して皆様がこのブログにやって来て下さったのかを見るのが楽しいのであります。多いのはやはりハーピストの名前で、”Dennis Gruenling” なんてのがあるとすごくうれしくなります。その他で多いのは、「ブルースハープ 吹き方」、「ブルースハープ 練習法」 などなど。こういうのはすごくまともですが、たまにおもしろい検索ワードもあって、笑わせてもらっています。今回はこの半年間のまとめとして、そんな検索ワードをいくつか振り返ってみます。

「ブルーズハープ 難しい」
難しいっすよね、確かに。

「ハーモニカ上達の秘訣」

秘訣は何かって、やっぱりみんな考えることは一緒ですね。

「C ブルースハープ で弾け」
命令形なところがなんか切実です。

「ブルースハープ CD 泣」
泣きましょう、泣きましょう。

「ブルースハープを吹きたい」
吹きましょう、吹きましょう!

「ブルースハープ 遊び」
ブルース・ハープで遊ぶ?遊びでブルース・ハープをやる?

「マリンバンド 偉い」
え、偉いか?

「ブルースハープ すごい音」
どういう音なんだろう?

ということで、検索ワードを通してこのブログに来て下さった方々、どうもありがとうございました。このブログが少しでもお役に立ったとしたら、とてもうれしいです。

全国のハープ・ラバーズのみなさま、どうぞよいお年をお迎え下さい。(私は年越しライブがあるので、大晦日も仕事であります。)

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2008/12/26

Eartha Kitt (R.I.P.)

Posted in ハーモニカ以外 @ 6:16 pm by Yuki

アーサ・キット (Eartha Kitt) が25日に亡くなったそうです。去年のクリスマス・イヴにはオスカー・ピーターソン (Oscar Peterson) の訃報に接し、「この時期は訃報が多いなあ。去年のクリスマスにはジェームス・ブラウン (James Brown) が亡くなったんだよなあ。」 としみじみ思ったのですが、それに続いて今年はアーサ・キット。

アーサ・キットといえば、”Santa Baby” を初めてレコーディングしたことで有名ですが、その彼女がクリスマスの日に亡くなるとは・・・人生ってなんとも不思議です。

eartha_kitt

この “Sanra Baby” という曲は、その後も様々な人が録音しています。女性がサンタクロースに高価なプレゼント (毛皮、コンバーチブルの車、ヨット、ティファニーの品々で飾ったクリスマス・ツリーなど。) をおねだりする歌で、ユーモアのあるよくできた曲だと思うのですが、お色気たっぷり、コケティッシュに歌う人が多くて、それが鼻につくことが多いです (まあ、それがこの曲のポイントでもあるのですが)。でもアーサ・キットのオリジナル・レコーディングはあまりどぎつくなくて、それでいてかわいらしくセクシーで、この曲の可笑しさがよく伝わる仕上がりになっていると思います。

Eartha Kitt with Friends Santa Baby

かわいいなあ、若き日のアーサ・キット。

R.I.P.

2008/12/23

Merry Christmas Baby

Posted in ハーモニカ以外 @ 10:43 am by Yuki

早いもので、クリスマスももう直前ですね。日本ではクリスマス・イブが重要視されるきらいがありますが、こちらの本番 (?) は25日です。

クリスマスということで、私の大好きなチャールズ・ブラウン (Charles Brown) のソロ演奏をアップしたいと思います。有名な “Merry Christmas Baby” を紹介しようと思ったのですが、同じパフォーマンスからもうひとつ素晴らしい演奏があるので、2つまとめてアップします。

どの楽器でもそうだと思いますが、ソロで弾く時とバンドで弾く時とでは、演奏へのアプローチが違ってきますよね。「ピアノ一台でグルーヴを作り上げていく」 という点では、ソロはやはり難しいですが、その分個性も出ます。このチャールズ・ブラウンの演奏は素晴らしいです。特に “Drifting Blues” はすごい。

Charles Brown – Merry Christmas Baby – 1983
Charles Brown – Drifting Blues – 1983

charles_brown

写真は若き日のチャールズ・ブラウン。素敵ですね。

みなさま、それぞれによいクリスマスをお迎え下さい。

2008/12/22

A Sourcebook of Sonny Terry Licks for Blues Harmonica

Posted in ハーモニカ・プレイヤー, 本 / DVD / 映画 tagged , @ 12:17 am by Yuki

一足早い、自分へのクリスマスプレゼントです。トム・ボール (Tom Ball) によるソニー・テリー (Sonny Terry) の演奏を説明した本。CD付きです。本当は夫へのプレゼントのひとつにするはずだったのですが、昨日、本棚を整理していて、夫はすでにこの本を持っていたことを発見。しかもトム・ボールのサインつき!ショックだ・・・。不本意ながら自分へのプレゼントとなりました。まあ、後で見せてもらおうという魂胆だったのだからいいか・・・。

sonny_terry_book

トム・ボールは、すごく好きなプレイヤーです。初めてライブを見た時は、その饒舌なハーモニカにぶっとびました。すごく気さくな人で、ジェームス・ブッカー (James Booker) の話なんかをして盛り上がったのを覚えています。その後も2度ほどライブを見ていますが、いつ見てもあの饒舌さは健在であります。ハーモニカはもちろんですが、実はギターも上手くて、ギター・ソロのCDなんかも出しているんですよね。

映像は、2003年、ブリストルのハーモニカ・フェスティバルにてのトムの演奏。
Tom Ball at NHL H2003 Festival

tom_ball_guitar

ここからは全くの (しかもかなりアホな) 余談です。映画 「12モンキーズ」 の最後の方で、ブルース・ウィルスがかつらと口ひげで変装する場面があるのですが、その姿がトム・ボールに似ている!上の写真なんてそっくり!私はこの映画がすごく好きなのですが、最後の変装シーンになるといつも、「お!トム・ボール!やっぱり似てる!」 という思いがよぎって、真剣に見られないので困ります。緊迫して、シリアスで、ロマンティックなシーンだというのに。

しかし、テリー・ギリアムってやっぱりすごいですね。「未来世紀ブラジル」 なんて大好きです。 「12モンキーズ」 では、ルイ・アームストロングの 「この素晴らしき世界 (What a Wonderful World)」 の使われ方も良かったです。最後に流れるこの音楽を聴くと、いつもうるうるしてしまいます。

ハーモニカに全く関係ない上に、かなりわかりにくい話で申し訳ありません。

2008/12/16

Easy

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:45 pm by Yuki

今日は、うちの夫の演奏を少しだけアップしたいと思います。
5月にドイツで行われたフェスティバルでの、ジャム・セッションの模様です。写真は真ん中がデニス・グルンリング (Dennis Gruenling)、右でハープを吹いているのが夫、その横で座っているのが以前紹介したオランダ人の友達のベン・バウマン (Ben Bouman)、ギターはドイツ人の友達のマックス、ベースはトマスです。下の写真ではスティーヴ・ベイカー (Steve Baker) がハープを吹いています。

schorndorf_jam1

schorndorf_jam2

音源は、みんなでビッグ・ウォルター (Big Walter Horton) の “Easy” を演奏した時のものです。デニス→夫→スティーヴ→デニス→夫という順でソロを演奏したのですが、デニスやスティーヴの演奏を無断でアップすることはできないので、残念ですが夫が演奏した部分だけに編集しました。アンプリファイドの演奏をしているのが夫です。

>Easy 1
>Easy 2

私は自分がミュージシャンということで、我が夫の演奏といえども、厳しく批評してしまうことが多いのですが (嫌な妻ですねよ。でもその分良いと思った事ももちろん伝えます。)、この “Easy” はなかなか良い演奏していると思います。

夫が最後に、あの有名な “Easy” のメロディーを演奏した時には、全身の血が沸騰するような感覚に襲われました。このメロディーは、デニスもジャムの始めで吹いたのですが、デニスのそれよりも、夫の演奏の方が心にぐっときました。私の心にダイレクトに訴えかけてきたのは、破裂音にも似たシャープなデニスの音色よりも、太く厚い夫の音色だったのです。これは単に好みの問題でしかないと思いますし、デニスは私のハープ・ヒーローで、私は彼に惚れこんでいるので、あくまで、「この時のこのメロディーに限っては、夫の演奏の方が好みだった」 ということです。でもそれにしても、この時から私の夫の演奏に対する評価が数段上がったことは確かです。

夫の演奏を聞くたびにいつもすごいなあと思うのは、何といってもその音色。それから、音のシェイプの仕方です。これはどの楽器にも言えることですが、音楽を演奏する上で一番いけないのは、「何気なく音を出してしまう」 ということだと思います。上手い人の演奏を聞くと、一音一音、全ての音を形作って演奏していると感じます。そしてそのあたりのこだわりこそが、上級者と中級者を分ける一線なのではないかと思うのです。

数年前、ジョー・フィリスコ (Joe Filisko) がブリストルのフェスティバルに来たのですが、その時以来、ジョーは夫の演奏を高く評価してくれています。夫は確かに良い奏者なのですが、ジョーがそこまで気に入る理由はなんなのだろう、と考えることがたまにあります。多くのハーピストが 「ハーモニカ・ゴッド」 として崇めるジョーとうちの夫を比べるのはおこがましいのを承知で書くと、それはたぶん、二人の演奏の根本となるものが同じだからなのだという気がします。「ハーモニカという素晴らしい楽器の魅力を最大限に引き出したい」 という、楽器とその演奏に対する謙虚で真摯なアプローチのような気がするのです。

関連記事
>Joe Filisko
Dennis Gruenling

2008/12/13

リード・プレートを削る

Posted in ハーモニカ小物 / お手入れ @ 12:58 pm by Yuki

私が主に愛用しているハープは、マリンバンド・デラックス (Marine Band Deluxe) です。最近、新しいのを数本買ったのですが、この楽器はリード・プレートの口に当たる部分が鋭くて、口の端が痛くなるんですよね。パッカーならそうでもないのかもしれませんが、私はハーモニカをがばっと咥えてタングブロックで演奏することがほとんどなので、リード・プレートが口の端に擦れて痛いのです。最近も、口の端が痛むのを我慢して練習していたのですが、今日は口が裂けてさすがに限界を感じたので、リード・プレートを削ることにしました。もっと早くにやっておけばよかったんですが、何しろものぐさなのもので、今日まで延びてしまったのです。

私がいつも使うのは、スチールウール。紙やすりよりも目が細かいので、こういう作業には向いています。

steel_wool

方法はいたって簡単。リード・プレートを外して、口に当たる部分をごしごしとスチールウールで擦るだけです。

ちなみに今日は、この作業にはベートーヴェンの月光ソナタの第3楽章が合うことを発見しました。これを聴きながらしゃかしゃかとリード・プレートにやすりをかけるのは、なかなかの快感であります。
Murray Perahia plays Beethoven Moonlight sonata mvt.3

2008/12/09

James Booker

Posted in ハーモニカ以外 @ 1:31 pm by Yuki

好きなピアニストは古今東西、様々なジャンルでたくさんいるのですが、中でも一番思い入れが強いのが、ジェームス・ブッカー (James Booker) というニューオリンズのピアニストです。この人は私のピアノ・ゴッドであり、心の師であり、心の友でもあります。彼なしに私の人生は語れません。クラシック以外のピアニストで、ピアノという楽器の魅力を最大限に引き出した演奏をしたのは、この人以外にいないと思います。

最近、彼のレアなレコーディングを聴く機会があり、私の中でブッカー熱が一段と高まっているので、今日はこの天才ピアニストを紹介します。

james_booker

一本目は、ニューオリンズの Maple Leaf Bar でのライブ映像。1983年、ブッカーが亡くなった年の映像です。ブッカーはインストゥルメンタルの演奏がけっこう多いので、初めてこの映像を見た時は、「この曲も歌なしのピアノ・ソロかな」 と思ったのですが、途中から歌い始めて、終盤はかなりテンション上がって歌っています。こういう即興性の強いところもすごく好きです。客席を見て観客を煽りながら弾く姿も最高。ブッカーらしいクレイジーなパフォーマンスです。
James Booker – Yes Sir That’s My Baby (1983)

二本目は、ヨーロッパでのジャズ・フェスティバルの模様。ブッカーのヨーロッパでの演奏は、きれいにまとまったものが多いです。ニューオリンズでのようなエキセントリックなパフォーマンスは見られませんが、最高に美しい演奏で、私はこういう彼の演奏もまた大好きです。イントロに語りを入れるという演出もまた素晴らしくて、”No matter where you go or what you do, people’re gonna talk about you. But if they talk about you, well…just say” と語った後に、”Oh, just let them talk” と続けて曲を歌い始めるのを聞くと、いつも鳥肌が立ちます。
JAMES BOOKER: Let Them Talk

もう何年も前になりますが、ホーム・ページでジェームス・ブッカーについて書いたことがあるので、ブッカーについて更にくわしく知りたい方は、そちらを読んでいただけると幸いです。アルバムや本の紹介、ニューオリンズ旅行記などがあります。かなり前に書いたので、読み返してみると、「今ならこうは書かないな」 と思う部分もあるのですが、ひとつの参考にはなると思います。
James Booker のページ (トップ)

2008/12/06

Paul Lamb and The King Snakes 2008

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 7:23 pm by Yuki

ポール・ラム (Paul Lamb) とそのバンド、The King Snakes のライブに行ってまいりました。あ~楽しかった!!この人はもう本当に、ショウマンというかエンターテイナーというか、観客を楽しませるのが最高に上手いです。ハーモニカを吹きながら椅子に上がったり、客席の間を歩いたりして、ハイテンションなパフォーマンスで盛り上げてくれます。

plamb_king_snakes

大きな会場の時はワイヤレスマイクを使って客席に下りるのですが、昨日は比較的小さな会場だったので、マイクなしのアコースティックの演奏で観客の間を歩いおりました。YouTube に歩きながら演奏するポールの映像があったのでアップします。
Paul Lamb: The LambCam

ソロで観客を盛り上げた後、ステージに戻ってバンドが加わり、ヴォーカリストが 「ポール・ラム!」 と叫んで曲が終了。その後すぐに、「1、2、3、4、1」 とカウントして次の曲に移る様もかっこいいです。上手い人 (バンド) って、こういう曲と曲のつなげ方もさすがですよね。ここでぐだぐだしてしまうと、かっこよさが半減です。

昨晩は、うちのバンドのメンバーも来ていたので、大好きな人達と、上等のブルースと、おいしいお酒で、すっかり気分がよくなったのでありました。

2008/12/05

ハーモニカの可能性

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 5:22 pm by Yuki

10月にブリストルで行われたハーモニカ・フェスティバルのコンサートの模様です。オランダ人の友達、ベン・バウマン (Ben Bouman) がソロの演奏をしています。「ハーモニカを使って、おもしろいサウンドを作り出す」 というのがテーマの、一風変わった実演です。

Ben Bouman at the NHL Festival H2008, UK – 1
Ben Bouman at the NHL Festival H2008, UK – 2
Ben Bouman at the NHL Festival H2008, UK – 3
Ben Bouman at the NHL Festival H2008, UK – 4

コンサートの後に、「あれ全部即興でやったの?」 と聞いたら、「一度だけ練習した」 と言っていたので、ほぼ即興での演奏ですね。思いつくままに吹いているように聞こえますけど、かなり高度なテクニックがないとできない演奏ばかりです。例えば、トレイン・リズムはハーモニカ演奏の基本のひとつですけど、本当に上手く演奏するには、鍛えられた筋肉とブレス・コントロールが必要な難しいテクニックです。ロウ・キーのハープを使った演奏も、かなり筋力がないと上手くできないと思います。

ベンについては以前も書いたことがあるので、「この人誰?」 と思った方は、こちらの過去記事をご覧になってください。
Adam Gussow のコンサート
Tone Workshop