2008/12/16

Easy

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:45 pm by Yuki

今日は、うちの夫の演奏を少しだけアップしたいと思います。
5月にドイツで行われたフェスティバルでの、ジャム・セッションの模様です。写真は真ん中がデニス・グルンリング (Dennis Gruenling)、右でハープを吹いているのが夫、その横で座っているのが以前紹介したオランダ人の友達のベン・バウマン (Ben Bouman)、ギターはドイツ人の友達のマックス、ベースはトマスです。下の写真ではスティーヴ・ベイカー (Steve Baker) がハープを吹いています。

schorndorf_jam1

schorndorf_jam2

音源は、みんなでビッグ・ウォルター (Big Walter Horton) の “Easy” を演奏した時のものです。デニス→夫→スティーヴ→デニス→夫という順でソロを演奏したのですが、デニスやスティーヴの演奏を無断でアップすることはできないので、残念ですが夫が演奏した部分だけに編集しました。アンプリファイドの演奏をしているのが夫です。

>Easy 1
>Easy 2

私は自分がミュージシャンということで、我が夫の演奏といえども、厳しく批評してしまうことが多いのですが (嫌な妻ですねよ。でもその分良いと思った事ももちろん伝えます。)、この “Easy” はなかなか良い演奏していると思います。

夫が最後に、あの有名な “Easy” のメロディーを演奏した時には、全身の血が沸騰するような感覚に襲われました。このメロディーは、デニスもジャムの始めで吹いたのですが、デニスのそれよりも、夫の演奏の方が心にぐっときました。私の心にダイレクトに訴えかけてきたのは、破裂音にも似たシャープなデニスの音色よりも、太く厚い夫の音色だったのです。これは単に好みの問題でしかないと思いますし、デニスは私のハープ・ヒーローで、私は彼に惚れこんでいるので、あくまで、「この時のこのメロディーに限っては、夫の演奏の方が好みだった」 ということです。でもそれにしても、この時から私の夫の演奏に対する評価が数段上がったことは確かです。

夫の演奏を聞くたびにいつもすごいなあと思うのは、何といってもその音色。それから、音のシェイプの仕方です。これはどの楽器にも言えることですが、音楽を演奏する上で一番いけないのは、「何気なく音を出してしまう」 ということだと思います。上手い人の演奏を聞くと、一音一音、全ての音を形作って演奏していると感じます。そしてそのあたりのこだわりこそが、上級者と中級者を分ける一線なのではないかと思うのです。

数年前、ジョー・フィリスコ (Joe Filisko) がブリストルのフェスティバルに来たのですが、その時以来、ジョーは夫の演奏を高く評価してくれています。夫は確かに良い奏者なのですが、ジョーがそこまで気に入る理由はなんなのだろう、と考えることがたまにあります。多くのハーピストが 「ハーモニカ・ゴッド」 として崇めるジョーとうちの夫を比べるのはおこがましいのを承知で書くと、それはたぶん、二人の演奏の根本となるものが同じだからなのだという気がします。「ハーモニカという素晴らしい楽器の魅力を最大限に引き出したい」 という、楽器とその演奏に対する謙虚で真摯なアプローチのような気がするのです。

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>Joe Filisko
Dennis Gruenling

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