2009/01/13

Rick Estrin の 教則DVD

Posted in 本 / DVD / 映画 tagged @ 8:47 pm by Yuki

丑年ハーピスト (しつこい?) のリック・エストリン (Rick Estrin) が、DVDを出したらしいです。その名も、”Rick Estrin Reveals Secrets Subtleties & Tricks of the Blues Harmonica”。

rick_estrin_dvd

こちらで、ちょっとですがサンプルを見ることができます。

Rick Estrin Reveals Secrets Subtleties & Tricks of the Blues Harmonica (Film Baby)

しょっぱな、耳をつんざくような演奏をしている男からハーモニカを奪うシーンには爆笑しました。よくぞやってくれた!しかし 「ブルース・ハープ=こういう演奏」 だと思っている人はいまだに多いですね。私がこのブログを作ったのも、そういうブルース・ハープに対する誤解をなるべく少なくできたらいいなあ、と思ったのがひとつの理由であります。

このページの下のほうには、ジェリー・ポートノイ (Jerry Portnoy) による解説も載っていますが、それを読んでますます欲しくなってしまいました。う~ん、欲しい!これは買うぞ!!

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11件のコメント »

  1. やました said,

    >耳をつんざくような演奏をしている男、「ブルース・ハープ=こういう演奏」、そういうブルース・ハープに対する誤解。

    僕もハーモニカを吹きますが僕も含めて周りにはたくさんこの耳をつんざくような演奏をしている男より下手な演奏をしている男女がいますけど一生懸命吹いてます。

    みんな素晴らしいハーピストに師事したり、たくさんのハーピストのCDを聴いてますし別にだれも誤解なんてしてません。上手に吹きたくても吹けないだけです。

    それともヘタクソは人々に「ブルース・ハープ=こういう演奏」 と誤解を与えるから人前で演奏するなという意味でしょうか?

    あなたがどれほど上手であなたの周りにはどれがけ上手な人がいるのかはわかりませんけど、みんな一生懸命吹いてるんです。
    誤解してるわけじゃないし誤解させたいわけでもないんです。

    • Yuki said,

      >やましたさん

      はじめまして。コメントありがとうございます。

      誤解させてしまったようですが、私は下手な人は吹くなとは書いていません。エストリンもそんなことが言いたくてこのシーンを撮ったわけでないのは明らかですし、実際、このシーンの後に、「俺も昔はあんなだった。でも、少なくとも今の時代は、資料はたくさんあるし、よい先生もたくさんいるんだから、きちんと学ぶことができるはずじゃないか。」 と言っています。情報はあるところにはたくさんあるんだから、ハーモニカがどういう楽器なのかを学び、きちんとした練習法で練習しようよ、ということを彼は伝えているのだと思います。

      前に、ジェイソン・リッチが、初心者だった頃の自分の演奏を公開しているということについて書いたことがあるので、よかったらこちらも読んでみてください。
      https://blowharp.wordpress.com/2008/11/12/%E8%AA%B0%E3%81%AB%E3%81%A7%E3%82%82%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8B/

      現在トップ・プレイヤーとして活躍している人達も、みんな最初は下手だったんです。それを、ただがむしゃらに吹きまくるだけではなくて、どこが悪いのか、どうして上手く吹けないのか、と原因を追究しながら、毎日毎日、何時間もの練習をして上手くなるわけです。たった一音の音色を練ったり、たった一つのフレーズを練習するのに数時間かけたりもするわけです。

      「上手く吹きたいのに吹けない」 という気持ちは誰もが経験するものですし、よくわかります。私も以前よりは上達しましたが、自分の目指す演奏には程遠く、ジャムで上手く吹けなかった日などは、かなりへこみます。毎日の練習で自分の演奏に嫌気がさして泣きたくなることもよくあります。上手くなったらなったで、更にハイ・レベルな課題が生まれてきます。音楽の追求に終わりはないのです。私の周りには私なんかよりずっと上手い人達がたくさんいますが、皆、自分の演奏と音楽に対する謙虚さを持ち、更なる演奏の向上をめざして、練習の課題を見つけて取り組んでいます。エストリンのDVDに出てくる男性からは、そういう演奏への探究心と反省が見られません。「自分の音を聴く」 という、演奏にとって一番大切な行為もしていません。私が (そしてたぶんエストリンが) 指摘したいのは、そういうところなんです。

      それとは別問題として、ハーモニカに対する誤解は、私はやはり存在すると思います。テレビや映画では、肩をぐっと上げて、ハーモニカを両手で顔に押しつけるようにして、背中を丸めて前かがみになりながら力まかせに吹くハーピストをよく見かけますし、そういうイメージから、「ブルースハープはこうやって吹くものだ」 と思う人が多いのでは、という気がします。だからこそ、このDVDのようなシーンがユーモアとして成り立つわけです。

      日本でも最近は、ブルース・ハープについてのサイトがけっこうあって、ハープの持ち方、ベンドの仕方、ハーモニカの各モデルによる音色の違いなどを読むことができます。しかし、身体に音を共鳴させて音色を作ることの大切さについて書かれたものは、見たところありません。そういうことが一番大切なことのひとつとして語られないのは、ブルース・ハープがきちんと理解されていないからだと思います。

  2. noginogi said,

    Yukiさん、これは素晴らしい情報をありがとうございました!絶対買いですね。

    ロッド・ピアッツァなどはキンダーアンプという100wくらいのハーモニカアンプを何台もリンクしてそれこそ爆音で吹いていますし、エストリンも基本的には長年の相棒だったチャーリー・ベティがドでかい音のギタリストだったので、ライブでは相当な音量でやってました。

    それは、ハーモニカ主体のブルース曲の場合(リトル・ウォルターの曲とかですね)ハーモニカが前に出ないと意味がないからで、「誤解」の根源は多くの場合、ギタリストやPAマンのハーモニカに対する不理解です。

    ギターに負けないように、お前も大きな音で吹けばいいのだ、という楽器の特性を知らぬがゆえの独善的発想です。

    私もロックバンドのバッキングを依頼されると、まずギャラより何より(場合によりますが(^_^;))、ちゃんとハーモニカが聴こえるセッティング作りに協力してくれますか?PA設備はありますか?PAマンはブルースを知っていますか?と聴きます。日本の場合、多くの若いPAはハーモニカブルースを知りません。

    Yukiさんの言及は、音量よりむしろ精神的な問題だと解釈します。テクニックに関してはあるに越したことはないし、そのためにすべてのプレイヤーは研鑽を積み、レッスンを受け、セッションなどで腕を磨くのです。私の教えている方々もきっとみんな上手くなりたい人たちです。

    ですから、一生懸命吹いていればそれだけで良いと思えば、そこでおしまいで進歩はないし、機材エフェクト総動員で大きな音が出たらそれでOKというわけでももちろんありません。そこで、イメージ、という話になるのですが、ハーモニカでブルースをやる、という行為にはやはり心的な意味での最小限のルール、枠組みはあると思います。

    その上での自由な演奏だし、創造性だと思います。

    シュガー・ブルーも、ジェイソン・リッチも、リック・エストリンやキム・ウィルソンのような、いわゆる正統派とは全く違うアバンギャルドな個性ですが、ハーモニカでブルースをやる、という行為の根元みたいなものへの強い共感と、敬意を常にその演奏から感じます。

    このDVDの爆音氏からは、そのハーモニカブルースへのシンパシーが感じられない、もしくは真っ直ぐに伝わってこないという事だと思うのです。それは技術的な問題だけではないと思います。もちろん、上達とともに演奏意識もきっと変わって来るでしょうが・・・

    いわゆる、エクセロ系のサザンハーピストや、シングル数枚で消えたような無名のダウンホームハーピストの中には、必ずしも「うまい」「テクニカルな」演奏でなくても心にぐっと来るハーモニカを吹く人がたくさんいます。私も随分影響されました。

    下手でも、例えば爆音でも、とても良いハーモニカ奏者、上手でも全然響いてこない人、
    色々いますものね。
    長々と失礼いたしました。日頃考えていて、レッスンでも良く言っていることにつながる話題だったので・・・

  3. Yuki said,

    >のぎのぎさん

    「自分の音が聞こえない」 というのはよくある問題ですね。ハーピストのギタリストやサウンドマンに対する不平はよく聞きます。私もジャムでよく経験しますし、本職が (音が通りにくい) ピアノなので、よくわかります。

    ロッド・ピアッツァも使っているハープ・キングは、6スピーカーの物を一度使わせてもらったことがあります。デニス・グルーエンリングなんかも6スピーカーを使っていますよね。ロッドはそれを2台 (!) と、最近では更に小さなアンプにもつなげているらしいですから、相当な音量なのでしょうね。でもロッドくらいになると、ギターの音量を下げさせることも可能だと思いますし、良いサウンドマンを選ぶこともできるのでは?とも思いますが・・・。たぶん、大音量で吹くのが好きなのでしょうか?演奏する際、自分の音がよく聞こえるにこしたことはないですものね。ハープ中心のバンドですし、大きめの会場 / ステージで演奏することが多いというのもあるでしょうけれど。

    機材選びは大切ですけど、やはり肝心なのはアコースティックの音色ですね。それから、カップリングなどのマイク・テクニックも重要だと感じます。ジャムで同じ機材、 同じ設定で演奏すると、上手い人は音量や音のパワーや音色が確実に違います。どんなに良い機材を使っても、全身を使った音作りやカップリングが上手くできていないと、良い音、大きい音を出すことはできないのだと反省することも多いです。

    「ブルース・ハープについての誤解」 を生む原因としては、ボブ・ディランとか、その他、ロックなどで使われるハープが 「ブルース・ハープ」 のイメージとして定着してしまっているということもあると思います。ボブ・ディランは素晴らしいミュージシャンですし、彼の音楽にはあのハープもありだと思いますけど、あれはブルース・ハープの目指すところではないですよね。

    先日も YouTube で、ある日本のミュージシャンがテレビでハーモニカを教えた時のクリップを見ました。肩をぐっと上げて身体を折り曲げ、力いっぱいに吹く彼の姿を見て、こういうのがテレビで放送されるから、誤解が生まれるんだよなあ・・・と思ったのであります。

    「一生懸命吹いていればそれだけで良いと思えば、そこでおしまいで進歩はない」 というのは、本当にそうですよね。私の知り合いのピアニストは、「これでいい、と思った瞬間に、芸術は終わってしまう」 と言っていました。本当にその通りだと思います。上手い人は自分に人一倍厳しく、努力も人の倍しているのだと思います。

    ご丁寧なコメントありがとうございました!
    このDVDは買いですね!

  4. kanshinmusou said,

    あれ~?

    ハーモニカを奪われる男が、長〇〇さんに見えてきた~。

    と、冗談はさておき、私もこのDVDが欲しくなってきました。

    • Yuki said,

      >kanshinmusouさん

      あの方については、ブルース・ハープを日本で一般の人に広めているということで、良い面もあると思います。でも、「あのような演奏=ブルース」 というイメージを人々に植え付けてしまう危険は大きいですね。

      このDVDは良さそうですよね!買いましょう、買いましょう。

  5. msakai said,

    こんにちは。お邪魔します。

    先日woodsheddingでコメントさせていただきましたmsakaiです。
    私も色々と教則本を買っておりますが、さきほど映像をちょっと拝見しましたけど、これもちょっと欲しいですねえ。。。。

    さっき、アマゾンで検索したのですが無いようです。何か日本から購入できるアイデアがありましたら教えていただけますでしょうか? 

  6. Yuki said,

    >masakiさん

    こんにちは!

    このDVDは、本文でリンクを張った Film Baby で買うことができます。
    右上の Add To Cart というところをクリックすると買えますよ。
    他でも探したのですが、今のところはここでしか扱っていないみたいですね。

  7. 教えていただき、ありがとうございました。海外にも配送してくれるのですね。やってみます。

  8. hide said,

    初めまして。先日、Snowy Range Music Festivalというライブで、Rick Estrinのハーモニカを初めて聞きました。今までハーモニカの演奏をしっかり生で聞いたことが無かったのですが、聞いてみるととてもカッコよく、素晴らしい演奏に感動しました。CDもその場で買っちゃいました。
    このサイトで、他のハーピストに関しても色々勉強させてもらいます。

    • Yuki said,

      >hideさん

      はじめまして!コメントありがとうございます。
      リック・エストリン、かっこいいですね。ぜひ生の演奏を聴いてみたいです。

      最近、更新を怠っていますが、これからもよろしくお願いいたします!


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