2009/03/01

革命児 リトル・ウォルター

Posted in ハーモニカ・プレイヤー, 本 / DVD / 映画 tagged , @ 9:29 pm by Yuki

少し前に、キム・ウィルソンがサウンド・トラックで吹いているという映画、”Cadillac Records” について書きました。(>Kim Wilson – Juke, My Babe)。首を長くして待っていたこの映画、ようやくイギリスでも公開になり、早速観に行って来ました。

全体としては不満 (というか物足りなさ) も正直ありましたが、見終わった後に、「マディ・ウォーターズやリトル・ウォルターは、やはり革命児だったんだよなあ」 と改めて思ったということを考えると、良い映画だったのだと思います。

cadillac-records-jeffory-wright

アンプリファイドの演奏を一般化したということで革命児扱いされることが多いリトル・ウォルター (この映画でもそうでした)。彼が素晴らしいアンプリファイドの演奏をしたことはまぎれもない事実なのですが、私はそれは彼が起こした革命のほんの一部にすぎなかったと思うのです。彼の真の功績は、全く新しいアプローチでハーモニカを演奏したことと、全く新しいスタイルの音楽を作り出したということにあると思います。

先日の記事 (Little Walter の未公開映像 - その後) で紹介した映像でも、衝撃を受けたフレーズがいくつもありました。特に2曲目のインスト・ナンバーは、目を見張るというか耳を疑うというか、これまで聞いたことのない斬新なリックが所々にあって、何度聞いても 「おおおお」 と唸ってしまいます。彼の死からは40年以上が経っているわけですが、その間誰も思いつかなかったようなリフをこうしてアドリブでやっているのを見ると、もうお手上げだなあと思います。本当にこの人は、信じがたい天才です。アンプリファイドの時とアコースティックの時では奏法を使い分けているのは明らかですし、「どうやったら楽器 (アンプなどの機材を含む。) を最も効果的に鳴らすことができるか」 ということを本当によく知っていた人だと思います。

l_walter2

キム・ウィルソンがサウンドトラックのハーピストというのは、見事に適役だったと思います。キムはよく、リトル・ウォルターと比べられたり、その演奏を 「リトル・ウォルターのコピー」 と言われたりしますが、本人はそれを、「リトル・ウォルターに対する冒涜 (sacrilege) だ。」 とインタビューで言っておりました。

映画全体の感想は日常のブログの方に書いてありますので、興味のある方はそちらをご覧下さい。

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2件のコメント »

  1. ogitetsu said,

    確かに、載せて頂いた3つの動画のうち、このインストのナンバーは出色の出来ですね。

    しかし、ハウンドドッグの顔を見るたび、エレー緊張してるなぁ、と思ってしまいます。
    後年の彼の動画などでは、常に笑い顔で演奏してるものだから、特にそう思いますね。代わりに、ベースのCrumeが頑張ってます。

    オギ

    • Yuki said,

      >オギさん

      今見たら、映像は全部消されちゃったみたいですね。残念です。
      私は My Babe の途中が切られていたのがものすごく気になりました。ハープのソロの部分だと思うのですが、どうして切られちゃったんでしょうね?番組の長さの都合だったのでしょうか・・・。聞きたかったなあ、ソロ。


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