2009/06/19

クロマティックに挑戦!

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 11:15 am by Yuki

誕生日に夫からクロマティック・ハーモニカをプレゼントしてもらい、ほくほくの毎日であります。ブルースではサード・ポジションで吹かれることがほとんどのクロマティックですが、ダイアトニックでもC一本で勝負している私としては (詳しくは>一本勝負!)、もちろんサードだけではなくて、すべてのポジションで使えるようになるのが目標です。とりあえずは、メジャー・スケール、二種類 (ハーモニックとメロディ) のマイナースケール、メジャー・ペンタトニック・スケール、ブルース・スケールを、全調で毎日練習しております。スケール練習は、楽器の音の配列を身体に覚えこませて、より自由なアドリブ力を得るための、手っ取り早く有効な練習法だと思います。もちろんこれだけでかっこいいアドリブができるわけではありませんが、ひとつの手助けになることは間違いありません。ダイアトニックで全てのポジションをやると決めた時も、毎日のスケール練習がとても役に立ちました。今でも練習のウォーミングアップとして毎日やっていて、練習の時間が限られている時は、最低でもスケールだけは欠かさないようにしています。

もちろんスケールの練習だけやっているわけではなくて、曲のコピーも始めました。私がクロマティックも吹いてみたいなあと思い始めたのは、ロッド・ピアッツァをライブで見てからなのですが、それ以前からクロマティックの演奏で気になっていたのが、スティーヴィー・ワンダーです。私は実はクロマティック・ハーモニカで吹かれるクラシック音楽やジャズなどはあまり好きではないのですが (あくまで個人的な好みの問題で、これらのスタイルに問題があると思っているわけではもちろんありません。)、スティーヴィー・ワンダーの演奏はずっと大好きだったのであります。それで早速、「もう少し簡単なのからはじめた方がいいのでは・・・」 という夫の忠告を完全に無視して、スティーヴィーがハーモニカを吹いている “There must be an angel” と “Alfie” をコピーし始めたというわけです。

stevie_wonder

“There must be an angel” はユーリズミックス (Eurythmics) の曲で、中間と最後にスティーヴィーのハーモニカが入っています。彼のこのリズムとフィーリングはすごい。これくらいの曲だと (というのは、コード進行とか、ソロで使われている音の複雑さという意味で。)、音取りはまあ楽にできますが、リズムとノリを獲得するのは非常に困難です。4分の4拍子の曲ですが、ファンクみたいに16分音符を基準とした細かい流れを常に感じていないと、スティーヴィーのこのソロは吹けません。そして、なんとも形容し難いビハインド・ザ・ビートのフィーリング。すごいなあ。何度聞いてもため息が出てしまいます。この演奏はヴォーカル的でも管楽器的でもありますが、何よりピアノ的だと私は感じます。ぼろろんぼろろんと装飾音的に奏でられるメロディーが、キーボード奏者の演奏そのもの。うちにあるCDでは、最後のソロはもうちょっと長く入っているのですが、YouTube では早めにフェイド・アウトしているものしか見つけられなかったのが非常に残念です。

実は私はユーリズミックスってけっこう好きなんです。アニー・レノックスは歌もよかったし、存在感もあって素敵だった。80年代のポップ・ミュージックってひどいものがかなりありましたが、良い音楽を作った人達もいましたね。

Eurythmics – There must be an angel

もう一曲の ”Alfie” は、バート・バカラック (Burt Bacharach) の曲をスティーヴィーがハーモニカで演奏しているものです。この映像はかなり cheesy (安っぽいとかくさいとかいう意味です。) な演出なのですが、演奏は素晴らしいです。最初、少しトークがありますが、1:30頃から演奏が始まります。

Alfie – Stevie Wonder and Burt Bacharach

2曲とも、途中何度か 「この音を普通にベンドして出すのは不可能だ!」 というベンド音が使われていて、どうやって出しているかわからなかったのですが、試しに吹いてベンドしてみたらその音が出ました!ブロウ・ベンドだったんですね。これを発見した時は本当にうれしかったです。人に教えてもらうことはもちろん貴重な知識となりますが、自分であれこれ考えたり試したり調べたりして答えを得ることも、時には大切ですね。自分で発見したことって、絶対に忘れないものだし、身につく度合いも違うと思います。

最近は、ハーモニカの入っている曲に限らず、スティーヴィー・ワンダーを聞きまくって、すっかり気持ち良くなっております。この人の作り出すグルーヴを聞いていると踊りたくなるのですが、それと同時に身体の力がふぁ~っと抜けて、ものすごく気持ちの良い状態で身体が動きます。音楽ってドラッグだと思う瞬間。最高です。この2曲の他にも、たくさん演りたい曲があるので、がんばって練習するぞ!

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12件のコメント »

  1. タマタブ said,

    Yukiさん、はじめまして。

    ブルースハープ初めて一年のタマタブと申します。
    いつも楽しく拝見させていただいています。

    遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます!
    また、クロマチック・ハーモニカ、ゲットおめでとうございます。

    わたしもクロマチック・ハーモニカ、レベルは違いますが
    Yukiさんと同じイメージで思っていました。
    スティビー・ワンダーはほんとにカッコいいですよね。

    スーパー64の購入を検討しているのですが、
    Yukiさんはクロマチック、機種は何をお使いでしょうか?

    • Yuki said,

      >タマタブさん

      こんにちは。コメントありがとうございます!

      クロマティックは、Chromonica 270 Deluxe を買ってもらいました。ビリビリと鳴るリードがひとつありましたが、ちょっと手直ししたら (というか夫にやってもらったんですが。) すぐに直って、その他は今のところ問題なしで気に入っています。他には、夫の CX12 Gold (これは何年か前に私がクリスマスにプレゼントしたものです。変な夫婦ですよね。) しか吹いたことがないので、あまりためになるアドバイスはできないのですが、この2つを吹いてみて、手に持った感じも、口にくわえた感じも、音色もかなり違うと感じました。どちらもよい楽器だと思います。Super 64 は夫に聞いたら、16ホールが欲しいならグッド・チョイスなのではないかと言っていました。

      これからもよろしくお願いします!

  2. msakai said,

    こんにちは。

    わたしもクロマチックにとても興味があり、どれを買ったらいいのかなあなんて思っていたのでタイムリーでした。やはりStevie Wonderのあのソロは何とも魅力的ですもんね。Hornerからトゥーツ・シールマンスのモデルも出ているので、それかなあなんて思っていました。でも270DXも良さそうですね。(って、まだクロマチックを吹いたことないのに)

    ダイアトニックハーモニカもまだまだ道半ばなんですが、クロマチクの3rdポジションでのソロなんかをCDで聞くと1本欲しくなりますね。270DXは日本ではネットで16000円~18000円くらいで買えるみたいですね。 今後のクロマチック練習の経過ブログを期待しております。

    • Yuki said,

      >masakiさん

      こんにちは。
      Chromonica 270 Deluxe は、多くのマスター達が使って来た Chromonica 270 のデラックス版で、ダイアトニックでいうと、ちょうどMarine Band Deluxe のような位置付けだと思います。

      クロマティック・ハープってダイアトニックに比べて作りが複雑でメインテナンスが面倒ですが、それを見事に克服したのが CX シリーズですね。ぱきっぱきっと解体できてしまう手軽さは魅力です。音色はファットな感じです。

  3. nogi said,

    こんにちは。
    「Alfie」は僕も、難しさに泣きながら練習した思い出があります。ビートルズの「We Can Work It Out」のカバーでのスティーヴィーのソロもすごく格好良くて今も聴くとしびれます。

    • Yuki said,

      >nogi さん

      こんにちは。
      スティーヴィーのハープの難しさは、音がどうのと言うよりも、リズムとノリと表現力だと感じます。

      “We Can Work It Out”!かっこいいですよね。私は “For Once in My Life” のソロもすごく好きです。両曲ともアレンジも素晴らしくて、本当にこの人の才能はすごいなと思います。カバーではありませんが、ボブ・マーリーへのトリビュートの “Master Blaster (Jammin’)” とか、デューク・エリントンとジャズ・レジャンズへのトリビュートの “Sir Duke” なども作ったりしていますよね。彼のカバー曲やトリビュート曲は、本当に、音楽とそれを作ったミュージシャンへ対する敬愛が感じられて大好きです。

  4. msakai said,

    Yuki様

    やはりクロマチックを買おうかと思っています。Hornerの270にしようかと思っておりますが、DXもあり迷っています。確かYukiさんはDXですよね。270の穴は四角くて、DXの穴は丸いですが、どちらにしようかと思っております。クロマチックは初めてなのでアドバイスいただければ幸いです。DXとの違いもわかりません。よろしくお願いします。

    • Yuki said,

      >masakiさん

      Marine Band にしろ、Chromonica にしろ、より吹きやすく、メンテナンスが楽にできるようにアップグレードされたものが、デラックスです。Chromonica はデラックスしか吹いたことがないので、どれくらいの差があるのかはわかりませんが、従来のものと比べて、リードプレートが厚く、ボディも改良されて、感度がよくパワフルな楽器に仕上がっているようです。釘止めではなくてネジ止めなので、メインテナンスも楽にできます。

  5. msakai said,

    Yuki様
    コメント恐縮です。ありがとうございました。とにかく一度買って試してみようと思います。(ダイアトニックハーモニカもがんばりますが。。。)

    • Yuki said,

      >masakiさん

      あまりためになるアドバイスができなくてすみません。デラックスとオリジナル、両方使ったことのある方の話が聞けると良いですね。

  6. 韓信 said,

    私もクロマチックの練習を始めました。

    クロマチックは去年買って、ずっとほったらかしでしたが、Yukiさんの影響で、挑戦してみたくなりました(笑)

    まずはスケール練習。メジャーとマイナーを覚えたら、いろんなスケールを練習してみようと思ってます。

    曲はBLUESETTEをマスターしたいと思っています。

    ハーモニカは、HOHNER Chromonica280cです。

  7. Yuki said,

    >韓信さん

    クロマティックとダイアトニックは、それぞれに魅力がありますよね。

    私ははまりやすい性格なので、練習もけっこうのめり込んでやってしまいます。そうするとダイアトニックの練習が疎かになりがちなので、そうならないようになんとかバランスを保っています。


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