2009/07/21

アンサンブルの楽しみ ・ その1

Posted in ハープ日記, ハーモニカ以外 @ 10:37 pm by Yuki

うちのバンドでは、私がピアノとベースを担当しています。キーボードをスプリット・モードにして、左手でベース、右手でピアンを弾くわけです。近年のロッド・ピアッツァのバンドと一緒ですね。彼のバンドは以前はベーシストがいたのですが、聞いたところによると (真相はわかりません。)、金銭的にきつかったので、ベーシストを手放さなくてはならなかったのだそうな (泣)。うお~!!そんなのってあり?天下のロッド・ピアッツァですよ (号泣)!!ここはひとつ、ロッドの新譜の日本盤解説を書かれている大野木さんにがんばっていただいて、日本の皆さんにロッドの素晴らしさを伝えていただきたいと思います。

私の場合は、うちのバンドを結成した時にベーシストだけが見つからなくて、とりあえず私が弾いていたのですが、そのまま現在までだらだらと来てしまったという成り行きベーシストです。何度かベーシストのオーディション (などというご大層なものではなかったのですが。) もしたのですが、どうもしっくりこないし、5人より4人の方がギグやリハーサルの予定も立てやすいし (みんなそれなりに忙しいので。) 、一人当たりのペイも良いということで (結局金か。)、今はこの編成ですっかり落ち着いています。

左手でベースを弾きながらだと、音域、使うテクニック、演奏のアプローチなど、ソロの演奏がやはり幾分限られてしまいます。たまにベーシストのいるバンドとセッションすると、「ああ、左手が自由だとこういうこともできるんだ」 と改めて感じたりして、「やっぱりベースがいるっていいよなあ」 と思うこともあるのですが・・・でも、なんだかんだ言って、私はベースを弾くのが好きなんですよね。ベースはバンドの柱のような存在です。ピアノやハーモニカでバンドのセッションに参加する時、曲の構成を掴むのに私がいつも頼りにするのは、ベースの音です。他の人の音ももちろん聞きますが、一番頼りになるのはベース。ドラムと一緒になって曲のグルーヴと 「枠組み」 を作り、その上で他の楽器を自由に遊ばせるというのは、なんとも言えない満足感と緊張感があります。

さて、前置きが長くなりましたが、本題です。先週末は友達のバンドのギグがあったのですが、いつものベーシストが参加できないということで、私がお手伝い参加しました。本番の2週間ほど前に、バンドの持ち曲27曲が入ったCDを渡されていたので、それを聞き込んでしっかりとお勉強して行きました。知っている曲も多かったのですが、自分では演奏したことがない曲がほとんどだったので、「この曲は普通 ( I V IV ) の12バーだとばかり思っていたけど、ツーファイブ ( II V ) だったんだ」 などと、普段いかにいい加減に聞いているかということが明るみになり、とてもよい勉強になったのでした。ドラマーが何度も一緒にやったことのある人だったこともあって、本番までの2回のリハーサルでバンドの感じも楽に掴むことができ、当日を楽しみにしていました。新しい曲を新しい人達と演るというのは、自分のバンドとは一味違った楽しさがあります。ああ、アンサンブルの楽しみ。

そして当日、本番前のサウンド・チェックが終わり、景気付けの一杯をやりながら (私は演奏前と演奏中は飲まないことにしているので、ジュースで参加。)、バンド・メンバーとあれやこれやと話していた時のこと。ステージで私から一番遠い位置にいたリズム・ギターの人に、「私の音、そっちまでちゃんと聞こえてる?」 と聞いてみました。何か問題があれば、サウンド・チェックの時にサウンドマンに言っているだろうとは思いつつ、念のため。すると、帰ってきた言葉が・・・

「いや、聞こえてない。でもあんまり重要な問題じゃないから、大丈夫だよ。」

「問題じゃない」 って!そんな~。あ、あんさんぶるのたのしみはいづこに・・・。
確かに会場やステージのセッティングによっては、自分の音や他の人の音が全てバランスよく聞こえないことも多いわけで、そういう時でもそれなりの演奏ができる力というのは必要だとは思います。でも、サウンド・チェックの時は、ステージ上の音と客席の音を、時にはどこかで妥協しながらも、できるだけ最高のものにしようと努力するものではないの?

結局、私からサウンドマンに頼んで、キーボードのアンプの位置を変えてもらったのですが、なんだかがっくりしてしまいました。ギグはまあ楽しかったのですが、他の奏者の音を聞かずにするアンサンブルの意味って何なのでしょうね?みなさま、人の音もぜひ聞きましょうね。

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