2009/07/28

アドリブにおける構成力

Posted in ハープ日記, ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 12:24 am by Yuki

昨晩から、デニスのコピーを始めました。このところピアノ・モードに入っていた頭をハープ・モードに戻すためにデニスの映像を見ていて、コピーしたくなってしまったのです。
dennis gruenling w/ doug deming

私がデニスを好きなのは、分厚く多彩な音色とか、トラディショナルなものと新しいものを融合したスタイルとか、ステージ上の存在感とか、他のプレイヤーとのアンサンブルの上手さとか、髪が長くて声が素敵でせくしぃなところとか (違)、いろいろな理由がありますが、ソロの構成力もかなり大きな要因です。デニスはアドリブ重視で演奏するプレイヤーですが、彼のソロは見事な構成を持っていることが多いと感じます。前のフレーズを発展させて次につなげて行くアプローチとか、ホーン・セクションのようなリフを取り入れたりとか、絶妙なタイミングで取り入れるスペースとか、とにかく音楽的に説得力があります。吹けるリフやリックをつなぎあわせるだけの細部しか見ないアドリブではなくて、全体としてしっかりとした構成を持ったアドリブをする人です。あらかじめ計画してではなくて、アドリブでやってのけるところがすごいですよね。こういうアプローチは私の理想にすごく近いです。

dennis_sdf

さてこの曲、昨晩イントロをコピーして、今日は7コーラスあるソロをコピーしました。音取りにかかった時間は、イントロに20分、ソロに60分くらい。ソロはだいたいの音取りが終わった後、すらすらと吹けるようになるまでに更に1時間弱かかりました。こういうスウィンギーな曲は、去年の秋頃に、キム・ウィルソンやゲイリー・プリミチなどのコピーをして集中してやったのですが、その頃に比べたら (あくまで私としてはということですが) ものすごい進歩です。当時は1曲ざっと吹けるようになるまでに3日はかかっていましたから、「普段はあまり気がつかないけれど、少しずつ上達しているんだなあ」 とちょっと嬉しかったのであります。といっても、全ての音をテンポで止まらずに吹けるようになったというだけで、細かいニュアンスはこれから磨いていかなくてはならないのですが (そしてこれがコピーの一番大切な部分で、難しい部分なんですよね)。