2010/02/17

復活!

Posted in ハーモニカ以外 tagged @ 10:19 pm by Yuki

この半年間ずっと私が抱えていた (というか巻き込まれていた) 問題が、やっと一段落しました。腑に落ちない点が多く、挫折感やフラストレーションも拭い切れない状態なので、本当に終わったのだという喜びを実感するのには、まだ時間がかかりそうです。今朝も早くに目が覚めて、怒りで頭がいっぱいになってしまったのですが、ジェイムス・ブッカーのこの演奏を聞いたら、胸が熱くなって、涙があふれて、少し心が楽になりました。”That’s Life” から “Ain’t Nobody’s Business”, “Precious Lord Take My Hand” へのメドレーです。
私のピアノ・ゴッドであるジェイムス・ブッカー。あなたなら、私の感じているこんな想いをわかってくれるよね。

James Booker – That’s Life

かなりしんどい期間でしたが、本当に色々なことを学びました。警察は欲しい物だけ搾り取って、自分達の犯した間違いやずさんな仕事振りについては、謝罪の一言もなし。その場をやり過ごすために嘘ばかり並べ、後になって 「そんなこと言っていない」 と否定。一般市民を守るべき立場にある彼らが、権力を乱用し、横暴に振舞う。人権を守るためにあるはずの法律は、実に曖昧にできていて、何の意味も持たない。そして、誰かの根拠のない一言によって、平穏な生活が一瞬にして壊されることもあるという世の中の仕組み。これからもこんな世の中で生きて行かなくてはいけないのかと思うと気が滅入りますし、人間不信にもなりそうです。今後はニュースの読み方が変わるであろうことは、まず間違いないと思います。

しかし、良いことも少なからずありました。怒涛のように押し寄せる様々な感情や現実的な問題に対処するうちに、私自身かなり成長したと思います。それから、親しい人達との人間関係。身近な人達とより深い関係を築き上げることができたことは、大きな収穫でした。大好きな人達が傷つけられ、苦しむのを見るのは自分の身を引き裂かれるように辛かったですが、それによって分かり合えたことは多かったです。夫との結束も更に固まり、これを一緒に乗り越えたからにはもう怖いものなし!という気もします。まあ人生長いのでこの先何があるかはわかりませんが、当分は心穏やかな日々が続いてほしいと願う毎日です。

そんな感じで、すっかりブルース・ウーマンな日々を送っていた私ですが、めでたく復活!です。こういう経験をしたからには、ジェームス・ブッカーのような説得力のあるブルースの演奏ができるようになろうとか、ベートーヴェンの後期のソナタをより深い解釈で演奏できるようになろうとか、何とか利用してやろうと、したたかに企んでおります。心配してくださった方々、励ましてくださった方々、ありがとうございました。本業の方が忙しい毎日なので、ブログの更新はしばらくスローペースのままとなるかと思いますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

ジェイムス・ブッカーについてはこちら>James Booker のページ
この演奏が入っているブッカーのアルバムはこちら>United, Our Thing Will Stand

6件のコメント »

  1. Noginogi said,

    Yukiさん、ほっとされている様子で良かったです。本業のかたわら、ハーモニカもいっぱい吹いて下さい。

    • Yuki said,

      >大野木さん

      ありがとうございます。

      最近さぼり気味なので、ハーモニカのことを言われると耳が痛いです・・・。
      いつか大野木さんとお会いできた時にセッションができるように、がんばって練習しなくては。

  2. Namy said,

    Yukiさん、海外で警察と関わることになろうとは心労わかります。
    でも解決してよかったですね。
    人生経験は絶対に音楽を豊かにしてくれるはず。
    バリバリ、ブルース吹いてくださいね!

    • Yuki said,

      >Namyさん

      海外だからというのはもちろんあったのですが、日本の警察のひどい話もよく耳にしますし、こういうのはどこでも一緒かなあという気もします。権力に対して一市民ができることって、本当に限られているんだなあと実感しました。

      コメントありがとうございました。ハーモニカもがんばります!

  3. Ogitetsu said,

    Eric Hofferという人が、(うろ覚えでありますが)こんなことを書いていた。

    「金を儲けるということが罪悪のように言われる場合が多いけれど、実際は公平な金の使い方をすれば良いのであって、社会的に成功した人でも、非常に良いことをしている人も多い。実際は、金の過多が問題ではないのであって、金を得ることによって、権力を持つべきではない人が、権力持つところに本当に問題が有る、のだと。」

    (金は儲からないけれど)警官などはまさしく典型例で、なくては困るというのも事実なんだけれど、まるでアメリカ南部にあった自警団のように権力を乱用し始めると、これは迷惑至極。というより、やくざより始末が悪駆ったりする場合もありそう。日本で一番怖い広域指定t暴力団は桜田門だろうと決めている僕なのです。

    キャバレー行くと、僧侶、警官、先生が一番、性質悪く振舞うという話は、大分本当のことなんだろうなあ、と思います。最近は(日本の?)マスコミすら、ウルサイ感じ。
    本当は、大人ですら、本質的には皆、幼児性を持っているはずでなのに、仮面をつけて正義や倫理を振りかざし、「大人」を演じている<子供>の方が、甘噛みしてくれる吸血鬼よりも、よほど怖いのだ、と思う。

    オギテツ

    • Yuki said,

      >オギさん

      警察は自分達の利益が第一で、そのためならどんなことでもするし、あとのことは彼らにとってはどうでもいいんですよね。話には聞いていましたが、実際に自分自身や身近な人達が関わることとなって、怖い世の中だなあと思いました。ほんと、これは子供のいじめだろう、というような発言や行動をした警官もいましたですよ。権力を利用しているというところが許せないです。「なくては困る」 というところがまた厄介ですよね。

      励ましの言葉を色々とありがとうございました。


コメントを残す