2010/04/27

Pete G

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 9:39 am by Yuki

夫のハーモニカ仲間、ピート・G。イギリスではたぶん、5本の指に入るプレイヤーではないでしょうか。先日、彼のバンドのライブを見る機会がありました。私は会うのもライブを見るのも初めてだったので、わくわくして行ったのであります。ファットなトーン (音色)、緊張感とリラックス感のバランスが上手くとれた演奏、心地よくスウィングするバンド・・・お手本のような演奏でございました。

予想以上に良かったのが、歌と、アコースティックと、クロマティックの演奏。歌は、ロッド・ピアッツァみたいな感じ。ハーモニカの演奏やバンド・サウンドも、「ロッドが好きなんだろうな~」 と感じるものが多かったです。あと、キム・ウィルソン。アコースティックで演奏したサニー・ボーイIIの曲なども、すごく上手かったです。

夫もお呼ばれされていました。

最後には二人の絶妙な掛け合いもあり。

ピートはフレンドリーな人で、奥様も良い人で、お酒もおいしく、楽しい一夜となりました。

>Pete G And The Magnitones (MySpace)

2010/04/21

デニス、フリントストーン、ルパン三世

Posted in ハープ日記, ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 8:12 am by Yuki

先日、キム・ウィルソンと知り合いになった夢を見ました。ダンスに誘われ、見つめ合いながらなかなか良いムードで踊っていたのですが、うちの夫がやって来て話しかけてきたので、キムとのロマンスはそこで終わってしまったのでした。キム・ウィルソンは特にタイプというわけではないのですが (年配のプレイヤーならロッド・ピアッツァの方が好み。)、夢の中ではすっかりときめいていて、「せっかくいいところだったのに!」 と夫に対して真剣に怒っていた私であります。

そんなアホな話はさておき、最近は、クロマティックが楽しいのです。ダイアトニックに比べるとかなり大きいので、口で感じる感触や使う息の量に慣れるのに大変ですが、この頃はだいぶ身体に馴染んできたという感じがします。オクターブ (特に1穴ドロー) はまだちょっときついですが・・・。毎日スケールを全調で練習して、音の場所も覚えてきました。

曲は何をやっているのかというと、デニスです。このブログを読んで下さっている方々からは、「また!?」 というつっこみが聞こえてきそうですが、でもやっぱり、「この曲が大好きだから、どうしても吹けるようになりたい!」 という思いは、曲を学ぶ上で大切だと思うのですよ。コピーしているのは、以前に紹介した、デヴィッド・バレットの新しいサイト (>David Barrett のニュー・サイト) にアップされている演奏です。インタビューの最後に、デヴィッドがダイアトニックで伴奏をして、デニスがクロマティックを吹くという形でセッションをしています。デニスが使っているのは、サード・ポジション。サードはクロマティック・ブルースでは定番のポジションですが、デニスのアプローチは、ダイアトニック的なもの、ジャンプ・ブルース的なものも混ぜ込んでいて、これがまたかっこいいのですよ。レバーも使いますよ。

それから、フリントストーンとルパン三世のテーマ曲。ルパンはまあ有名ですが、フリントストーンってご存知でしょうか?アメリカ版 「ギャートルズ」 みたいなアニメで、日本でも放送されたことがあるらしいですが、私は知りませんでした。バイオリン (去年の末から始めてかなりはまっている。) の教本にこの曲が載っていて、これがなかなか楽しいので、「そうだ、これをクロマティックでやってみよう!」 と思い立ったのでした。そうこうしているうちに、「そうだ、ついでにルパンもやろう!」 と思いついたというわけです。何がついでなのかはよくわかりませんが、フリントストーンもルパン三世も、アニメのテーマ曲とは思えないくらいかっこいいです。

the flintstones (theme song)

Lupin III 1978 full theme

 

この2曲を、12のキー全てでやります。今のところはまだ、アドリブはなしですが、音の位置を身体で覚える良い練習になっています。

しかし、デニスにフリントストーンにルパン三世・・・。消化不良を起こしそうな組み合わせですが、実際に食べてみると、食べ合わせはそれほど悪くありません。

次の目標は、Top Cat のテーマ。

Top Cat Intro Credits

2010/04/14

若き才能

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 9:05 pm by Yuki

Adam Gussow のサイトで話題になっていた、Nic “Cottonseed” Clark というプレイヤー。まだ若いですが、立派にブルースしています。”Cottonseed” という名前も良いですね。

Nic “Cottonseed” Clark playing the new Mission Chicago harp amp – Intro

Nic “Cottonseed” Clark playing the new Mission Chicago harp amp – Solo

まだ14歳だそうですよ。嫌になっちゃいますね。全国のハープおたくの皆様、これを聞いて自暴自棄になったりしないで、地道にがんばりましょう。

2010/04/09

Son of Dave

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 8:06 pm by Yuki

サン・オブ・デイヴ (Son of Dave) のライブに行って参りました。ライブを見るのは今回で3回目。ロンドンを拠点に活躍するカナダ人のミュージシャンです。ヴォーカル、ハーモニカ、パーカッション、フット・ストンプ、ヒューマン・ビートボックスを全て一人でやってのけるいわゆるワンマン・バンドなのですが、シーケンサーを足でコントロールしながらするその演奏は、ものすごくグルーヴィー。

>Son of Dave – Hellhound Live @ Union Chapel

始めはカルト的人気のあった人ですが、最近はテレビに出演したことなどもあり、だいぶ人気が高まって来たという気がします。でもまあ、どちらかと言うとまだカルトの域かなあ。ライブにはけっこうコアなファンも来ていて、曲を一緒に歌ったりしていました。

ステージを下りた後の人柄はわかりませんが、ライブを見る限りではかなり強烈なパーソナリティーの持ち主で、観客を笑わせたり、煽ったり、ステージに引っ張り上げたり。この日は、衣装もパジャマとガウンというあり様でした。だいたい、Son of Dave からしてふざけてますよね。彼の父親は本当に Dave という名前らしいです。

Son of Dave のサイト (MySpace) はこちら。彼の音楽が聴けます。
>http://www.myspace.com/thesonofdave

ここからは全くの余談です:

この日の会場はクラブで、ライブの後にはDJがセットアップを始め、観客もクラビング目当ての客に入れ替わり始めました。私はライブが予想外に早く終わって踊り足りなかったので、もうひと踊りして帰ることに。ここのクラブはソウル・ナイトなどをやっていたことがあるので、そういうのを期待していたのです。しかし、これからどんな音楽がかかるのかとバー・マンに聞くと、「インディー・エレクトロ」 という返事。ブラックな音楽で踊りたかったなあ、と最初は思っていたのですが、踊り始めるとそんなことも忘れ (爆)。DEVO, The B-52s, Iggy Pop, Elvis Costello なんかがかかってしまった時にはもう、「まかせて!」 ってな感じでした (何を?)。これを 「インディー・エレクトロ」 呼ぶのはちょっと疑問ですが、まあ楽しかったのであります。私は1974年生まれなのでリアル・タイムではないのですが、ちょっと遅れてこの辺りの音楽を熱心に聞いていた時期があるのです。だからもう懐かしくって (笑)。客層はかなり若かったのですが、キッズがイギー・ポップを歌いながら踊る姿を見るのは、なかなか感慨深いものがありました。

2010/04/02

トレモロとビブラート

Posted in テクニック tagged , @ 9:58 am by Yuki

ビブラートの話が続いたので、今日はついでにトレモロとビブラートの違いについて。

日本では、隣り合った2つの音を交互に鳴らすテクニックをトレモロと呼ぶこともあるようですが、これは英語圏では、ウォーブル (warble)、トリル (trill)、ヘッドシェイク (head shake) などと呼ばれます。それでは英語で言うトレモロとは何なんだ、ということになりますが、これはスロート・ビブラート (= throat vibrato, 喉を使ってするビブラート) と非常に良く似たテクニックのことを指す場合が多いです。呼び方は人によって違いがあることもありますし、さほど重要ではないですが、この2つのテクニックの違いを知っておくことは大切だと思います。

トレモロとビブラートの違いは、ピッチ (音程) の変化を伴うものがビブラート、ピッチの変化を伴わないものがトレモロ、と一般的に認識されています。Wikipediaにあったスペクトログラムを使った図解がとてもわかりやすいので、ここで引用します。トレモロではピッチが一定しており、ビブラートではうねうねと音程の波があるのが見て取れると思います。

つまりハーモニカでは、一定の音にベンドを加えて (ピッチを変えて) 変化をつけるのがビブラート、ベンドを加えずに (ピッチを変えずに) 変化をつけるのがトレモロ、ということになります。テクニック的には、喉を開けたままするのがトレモロで、そのトレモロのテクニックを喉を閉じて (ベンドして) するのがビブラートです。喉を少し閉じるとソフトなビブラートとなり、たくさん閉じるとより深いベンドとなるため、ディープなビブラートとなります。ジョー・フィリスコが、ワークショップでトレモロとビブラートの違いを実演して見せてくれたことがありますが、これは目から鱗でした。
スロート・ビブラートの他にも、先日リー・サンキーが実演していた (>Lee Sankey – sweet vibrato) 顎を使ってするジョー・ビブラート (jaw vibrato) などがあり、これは喉を閉じる代わりに顎を動かしてベンドするやり方ですが、音をベンドしてピッチを変えるという点はやはり一緒です。

ビブラートに色々あるように、トレモロも非常にソフトなものから機関銃の連射音ようにシャープなものまで、色々とあります。様々なビブラートとトレモロを試しているだけで、1時間くらいあっという間に過ぎてしまいますね。

トレモロをよく使っていたのは、ビッグ・ウォルター (Big Walter Horton) とジョージ・スミス (George “Harmonica” Smith) で、この二人はもう、トレモロ王ですね。彼らが使っていたのはほとんどがトレモロで、ビブラートを使う時でも、ほぼトレモロに近いビブラートということが多いと感じます。例として、ビッグ・ウォルターの有名な “Easy” を紹介します。

Walter Horton – Easy

しかし、”Easy”、久しぶりに聞きましたが、やはりすごいですね。ちなみに、この曲の元となっているのは、アイボリー・ジョー・ハンター (Ivory Joe Hunter) の “I Almost Lost My Mind” です。

ivory joe hunter/i almost lost my mind (1950)