2010/11/23

最近のお気に入り

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 11:49 am by Yuki

最近 YouTube で見て気に入ったクリップを2つ。

まずは、ええと、やっぱりデニス (Dennis Gruenling) です。すみません。

>Blues Harmonica – Dennis Gruenling – You Got It

アダム・ガッソーが自身のフォーラムでべた褒めしていたクリップです。この人は、まあいつものことではありますが、ひとつひとつのフレーズや音の表情が素晴らしい。バッキングアップをする時と、ぐっと前に出る時のめりはりも。この演奏は、リトル・ウォルターとキム・ウィルソンがかなり、それとビッグ・ウォルターがちょっと入っている気がしますが、それでもやはりデニスの音とスタイルです。

それから、ポール・ラム (Paul Lamb) のクリップ。

>Blues harmonica classic “Easy”

ビッグ・ウォルターの “Easy” ですけど、こちらもやはりポールの音がします。特に1:35を超えたあたりからが楽しい。

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2010/11/14

NHL Festival 2010 – その2 ・ Olivier ker Ourio

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:37 pm by Yuki

今回のフェスティバルで最もインスパイアされたのが、Olivier Ker Ourio のワークショップ。オリヴィエは、パリで生まれ、レユニオンで育ち、現在はパリを中心に活躍しているクロマティック・ジャズ・プレイヤーです。コンサートでの演奏はもちろん素晴らしかったのですが、それ以上に私の音楽心をびりびり言わせたのは、実演を交えたワークショップでの彼の話。ソロの組み立て方 (コードの重要性、音の選び方、共演者との掛け合い)、それぞれのコードが持つ色 (colour)、どのように理論的なことを学び、どのようにイヤー・トレーニングをしたか、ピアノを使ってのヴォイシングの実演などなど。ハーモニカ・プレイヤーに限らず、ミュージシャンにとって貴重な話をたくさんしてくれました。

それで私は、ハーモニカ・フェスティバルだったにもかかわらず、このフェスティバルの後はピアノに夢中になっています。もちろんオリヴィエはハーモニカのテクニカルな話もして (どのように楽器を視覚化するかなど)、それにも挑戦するつもりではいるのですが、今のところはとりあえず、寝ても覚めてもピアノです。もう本当に、眠りながら復習したり、真夜中に目が覚めて頭の中で音が鳴ったりしてしまう。これはオリヴィエの話を聞いて感じたことでもあるのですが、ミュージシャンとして人を進歩させるのは、知りたいと思う心、理解したいと思う心、上手くなりたいと思う心に限ると思います。

人柄もすごく良かったオリヴィエ。「影響を受けたミュージシャンのトップ10」 に入りそうな勢いです。CDを買ったのは、彼の演奏が聞きたかったというのももちろんあるのですが、素晴らしいミュージシャンをサポートしたいという思いもありました。ミュージシャンというのはやはり、そうやって生計を立てているわけですから。

>Olivier Ker Ourio (myspace)

2010/11/02

NHL Festival 2010 – その1・ David Barrett

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , , , @ 7:46 pm by Yuki

先週末は、NHL (National Harmonica League) のフェスティバルに参加しました。

なんといってもすばらしかったのが、デヴィッド・バレットのワークショップ。デヴィッドは教え方が上手いことで有名で、彼のウェブサイトオンライン・マガジンにお世話になっている私はとても楽しみにしていたのですが、結果、私の期待を遥かに上回る内容でした。

ワークショップは、最初に質問を受け付けて、それについてひとつずつ説明して行く、という形で行われました。実は私は、初心者から上級者まで色々なレベルの人が混じったクラスで、こういう質問→応答という形態のワークショップをするのは危険ではないか?と心配したのです。例えば、「ヴィブラートの仕方」 や 「ベンドの仕方」、「曲中でのポジションの変え方」 なんて、それぞれが、説明するのに1時間かけてもまだ足りないというような質問ですよね。それで、そういうのをうだうだとやっているうちに時間が過ぎてしまって、結局学ぶこと (素晴らしいミュージシャンのワークショップだからこそ学べるはずのこと) はあまりなかった、というようなことが過去の経験としてあるのです。しかしデヴィッドは、そんな私の心配をよそに、手際よくワークショップを進めて行きました。質問は全部で12~13個はあったと思うのですが、1時間という短い時間の中で、全ての質問にさくさくと的を得た回答をするその姿は、お見事としか言い様がありませんでした。

更に、各質問に対する答えは、初心者にわかりやすく、かつ中級者・上級者にも更なる上達のヒントを与えるような内容で、もう本当にすばらしかったです。ひとつひとつが、楽器の仕組み、身体の使い方をしっかりと理解した人ならではの核心を突いた説明で、何度も目から鱗が落ちました。

夫はドイツでのフェスティバルに参加した際に会っているのですが、私は、生バレットは初めて。実際に実物を見た感想は、「さっぱりしている」。ウェブサイトのビデオなんかでもさっぱりしていますが、実物はよりさっぱりとクリーン、穏やかで、教養のある感じ。ブルース・プレイヤーがこんなにさっぱりしてしまって良いのでしょうか。つるっと剥けたゆで卵みたいです。雰囲気的には、リー・サンキーとかぶるのですが、リーの方はもうちょっとクリエイティブで常に頭が高速回転しているという気がします。全くの偏見に基づいた個人的な印象ですけれども。

写真は、深夜にホテルのバーで行われたジャム・セッション。左から、Brendan Power, Lee Sankey, David Barrett, Mick Kinsella。