2014/01/11

James Booker の映画の感想

Posted in ハーモニカ以外, 本 / DVD / 映画 @ 9:56 pm by Yuki

今日は、先月見てきたジェームス・ブッカーの映画『Bayou Maharaja – the Tragic Genius of James Booker』の感想です。

見たことのない写真やライブ、インタビューのシーンがたくさんありました!

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映画の後に監督への質問会があって、その話も興味深かったです。ニューオリンズでたくさんの人に話を聞いたそうですが(映画にもニューオリンズ音楽の大御所がいっぱい出ていました。)彼女が言うには、ブッカーは接する人によってそのキャラクターを変えていたらしく、一つの明確な人物像を掴むことはできなかったそうです。ステディなパートナーがいたという情報も得られなかったそう。彼女が得たブッカーのプライベートな情報で明確な事実はただ一つ、彼がゲイだったということ。

ブッカーのセクシャアリティについては、ゲイであるとかバイセクシャルであるとかこれまでも言われて来ましたが、それはどちらかというと、ブッカーの数々あるエキセントリックなエピソードのひとつとして語られることが多かった気がします。

あの時代にゲイであったこと、しかも黒人でゲイであったこと(黒人社会のホモフォビアみたいなものも多かったはず。)は、非常に生きにくかっただろうだと思います。ニューオリンズは他の土地に比べると、ゲイにとって住みやすい街らしいですけれども、それでも、監督の話では、今の時代においてもゲイについてはあまり話したがらない人もいたそうです。ブッカーの家族も、出来上がった映画を見てこそ気に入ってくれたけれど、ブッカーがゲイだったことが作中で言及されるということで、映画製作には関わり合いになりたくない、という姿勢だった、とのこと。

接する人によってキャラクターを変え、 (おそらく) 心を許せるパートナーもおらず、家族にもありのままの自分を受け入れてもらうことができない、、、。それはたいそう孤独な毎日だっただろうなあ。映画内では、ブッカーがゲイであったことについては、さらっと触れる程度で、重大事としては取り上げられていませんでしたが(その辺の監督のセンスも良かった。)、監督の話を聞いて、ちょっとそんなことを思いました。

ジェームス・ブッカーは、多くの人が言うように、間違いなく天才だったのだと思います。でも、彼の音楽から聞こえてくる感情は、決して手の届かない天上のものではないと私は思います。地上で生きる人間の苦しみ、悲しみ、喜び。そういうものがあるからこそ、彼の音楽は、私達の心に深く響くのではないかと。

日本でもぜひ上映してもらいたい。映画の詳細はこちらです。

Bayou Maharaja – the Tragic Genius of James Booker

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3件のコメント »

  1. ペタブギ said,

    日本で上映されたら、見にいきたいです〜。
    彼がゲイだったのは知らなかったけれど、本当の自分を理解してもらえないなんて、悲しいですね〜。
    でも分かってくれていたパートナーは居たのかもしれない!?と思いたい!
    ライブCDを聴くと、いつもハッピーな人だなって思います。
    何故かわからないのですけどね。(*^_^*)

    • Yuki said,

      ペタさん

      私もやっぱりブッカーはライブ録音が好きです!何でも話せた人が一人でもいたことを願いたいですね。

  2. 匿名 said,

    ほんとに見たいです。羨ましいです。


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