2014/02/05
本当は怖い “Valentine’s Day” − David Bowie
バレンタイン・デーが近いので、今日は昨年リリースされたデヴィッド・ボウイ様のアルバム “The Next Day” から、この曲です。
>David Bowie – Valentine’s Day
一見、聖バレンタインとバレンタイン・デーを讃えるラブ・ソングのようですが、なんと実はスクール・シューティング(アメリカに多い、学校での乱射事件。)の歌なのだそうです。2008年2月14日に起きた、ノーザン・イリノイ大学での乱射事件に特にインスパイアされたという説もあります。 そう言われてみれば、確かにそう訳せないこともない。「バレンタイン」というのがスクール・シューティングを企てている人物だとして・・・
バレンタインは教えてくれた
一番に誰を狙っているのかを
教師たちとサッカーのスター選手
そのちっぽけな顔で
その痩せこけた手で
バレンタインはこう言っている
彼には何か言いたいことがあるんだって
今日はバレンタイン・デー、彼の日なんだって
群衆はガタガタと動き出す
テディとジュディは倒れている
バレンタインは何が起こるのか全て知っている
彼には言うべきことがあるんだ
今日は彼の日、バレンタイン・デー
バレンタインは教えてくれた
世界を支配するのはどんな気分なのか
世界を揺るがすのはどんな気分なのか
そのちっぽけな顔で
その痩せこけた手で
バレンタインは全て計画している
彼には言うべきことがあるんだ
今日こそがその日、バレンタイン・デー
その痩せこけた手で
その氷のような心で
起こるのは今日この日
バレンタイン・デー
・・・怖い!!!
この歌詞の裏の意味を知って上のビデオを見ると、確かに納得です。ボウイの表情がどんどん狂気じみていくところとか、ギターを銃にようにかまえる仕草とか。よーく見ると、クローズアップしたギターの弦の上を弾丸が走るショット(2:28あたり。ほんの一秒にも満たない一瞬です。)まであります。
気持ちの良いビートの上に、切ないメロディーとコード進行が乗って、その上、「シャラララ〜、シャラララ〜」というなんだか懐かしいコーラスや、「バレンタイン!バレンタイン!」というかけ声が入ったりして、ちょっとユーモアのある気の利いた歌だと思っていたのですが、実はこんな意味があったとは・・・。「かごめかごめ」が実は流産の歌だった(まあこれは諸説ありますが。)というのと同じくらい衝撃があります。まあ別に、そんなこと考えずに普通に聞いたって十分楽しめる曲ですし、それでももちろん良いのですが。
それにしても、前回のアルバムが2003年ですから、ボウイとしては10年ぶりの新作となったこのアルバム。ここ数年は大した活動はせず、このままリタイアか?とまで言われていた矢先に、ニュー・アルバムのリリースを発表。レコーディングを内密に進めいたこともあり、このニュースは世界にかなりの衝撃をもたらしました。やっぱりボウイ様はやることが違う。あまりぽんぽんと色々なことをする人ではないですが、何かやるとなったらそのやり方は完璧、という気がします。
ペタブギ said,
2014/02/05 @ 8:08 pm
お・おそろしい〜
本当の意味を知ってしまうと、ヒョエーっとなる事、沢山ありますよね。
ちょっとズレちゃいますが、漢字の由来とかなんて、怖過ぎです。(ー ー;)
「県」の形は何からできたのか…
ヒョエーです!!(ー ー;)
お・おやすみなさい(笑)
Yuki said,
2014/02/05 @ 9:01 pm
ぺたさん
「県」の由来、知りませんでした!怖い〜。
Strange Fruit の歌詞を思い出しました。。。
おやすみなさい・・・。
ななし said,
2014/11/07 @ 5:54 pm
プロモーションビデオでギターの影が映る場面が何回かありましたが、二回目だったかにギターではなく銃の影になってますね。