2014/04/28

Dennis Gruenling のロー・キー、クロスオーバー

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 9:42 pm by Yuki

デニス・グルンリングの新しいクリップ。

まずは、ロー・キーのハーモニカでの演奏。もうこれは、ハーモニカというよりホーンですね。こういうのやらせたらこの人はほんと上手いです。最後に「聖者の行進」を引用していることから、やはり本人も明らかにホーンを意識しているのが聞いて取れます。かっこいいなあああ。

>Doug Deming & Dennis Gruenling w/The Jewel Tones “You Can Do No Wrong”

dennis_g

それから、こちらはちょっと前ですが、デニスがHohnerのCrossoverを吹いてコメントしているクリップを、ホーナーがアップしていました。

>Dennis Gruenling on the Marine Band Crossover

表現力の多彩さはさすがですね。クロスオーバーだと、カスタマイズや手直しなしでもオーバーブロウができる、ということもさりげなくアピールしたりしています。

広告

2014/04/20

オー・ブラザー!

Posted in 本 / DVD / 映画 tagged , , , @ 2:33 pm by Yuki

映画、「オー・ブラザー」(原題:O Brother, Where Art Thou?)を見ました。コーエン兄弟の映画は好きですが、これは機会を逃しっぱなしでまだ見ていなかった。 音楽は T Bone Burnett がプロデュースしています。

1930年代、アメリカの南部。鎖に繋がれ、ワークソングを歌い、そのリズムに合わせて穴掘りの仕事をするチェイン・ギャング。この冒頭のシーンから、ブルース好きとしてはすっかり引き込まれてしまいました。

>O Brother – Opening

このシーンで使われている歌は、アラン・ロマックスが1959年にミシシッピの刑務所で録音したものだそうです。歌っているのは、James Carter and the Prisoners(ジェームズ・カーターとザ・プリズナーズ)。「ザ・プリズナーズ」ってバンド名みたいですけどね、文字通り本物の囚人の方々らしいです(笑)。

o-brother-hammer

しかしこの録音が数十年後(2003年)に映画で使われることになって、バーネットによりプロデュースされたサウンド・トラックのアルバムがビルボード・チャートで1位になったりグラミー賞を取ったりしたので、こりゃなんとかこの歌を歌っているジェームズ・カーターという人物を探し出さねば、ということになったらしく。

o_brother_st

カーターさんは無事発見され(シカゴにいたそうです。)、20000ドルの報酬を受け取り、グラミー賞のセレモニーなどにも参加したそうな。カーターさんは1925年生まれなので、この歌を録音した際は34歳くらい、映画で彼の歌が使われた時は75歳くらい、ということになります。77歳で亡くなっているので、間に合って良かった!人生ってほんと何が起こるかわかりません。

この逸話からもわかるように、映画では、ブルーグラス、フォーク、ブルースなどの音楽が重要な役目を果たしています。クリス・トーマス・キング扮するトミー・ジョンソンも出てきます。主役の3人組がクロスロードで彼を見つけて車に乗せるシーンも、ブルース好きとしてはたまらない。このブログを読んで下さっている方には、アメリカのルーツ・ミュージックが好きな方が多いと思うので、おすすめな映画です。

ストーリーとしては、脱獄/逃亡系ですが、かなりゆるいです。KKKなんかも出てきてヘビーなはずなのに、そこはさすがにコーエン兄弟、という感じで、ゆる〜く楽しく(でも歴史や事実を軽んじているというのでは決してない。)進んで行きます。主役は、「世界一セクシーな男」などと言われるジョージ・クルーニー。私はその濃い感じがあまり好きではなくて、そんなにかっこいいと思ったことないんですが、この映画を見て、「なるほど、この人の持つ魅力はこういうことなのか」と納得しました。だめ男のチンピラを演じるジョージ・クルーニーは、非常にかっこいい。

2014/04/12

Little Walter with Memphis Minnie

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 9:56 pm by Yuki

先日のエントリーで、リトル・ウォルターがメンフィス・ミニーと演奏している曲、”Lake Michigan” について触れました。リトル・ウォルターのここでの演奏は本当に素晴らしい (と言うか、この人に良くない演奏なんてないですけど) 。それで今日はもうひとつ、リトル・ウォルターがメンフィス・ミニーと演奏している曲で私の大好きなものを!

>Conjur Man : Memphis Minnie

いいですね〜。

意外に思われるかもしれませんが、メンフィス・ミニーは私のブルースの原点とも言えるほど(原点はピンクレディーではなかったのか。)大好きです。もうかなり昔ですが、ブルースを真剣に聞き始めた頃、色々と聞きたくて買いあさった中にメンフィス・ミニーのCDがあって、このウォルターがハーモニカを吹いている2曲はその中に入っていました。でも当時の私はブルース・ハープにどっぷり浸かっていたわけでもなく、まして演奏を聞いただけでハープを吹いているのが誰かわかるほどブルース・ハープに成通していたわけでもないので(今だってぜんぜん大したことないですが。)、この演奏がリトル・ウォルターだということに気づくのは、何年も後のこととなるのでした。

この2曲が録音されたのは、1952年7月。”Juke” が5月ですから、そのすぐ後ですね。シカゴではなく、メンフィスで録音されています。

2014/04/07

Paul Lamb のデュオ / レッスン

Posted in ハープ日記, ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 10:39 am by Yuki

ずっと見たかった、ポール・ラムのデュオのライブに行ってまいりました。バンドのギグはこれまで何度も見ていますが、デュオは初めてです!私は最近、サニー・テリーを始めたこともあり、今回のポールの演奏にものすごくインスパイアされました。

先日も書きました通り、ポールはサニー・テリーのスタイルを12年かけて学んだそうです(いろんな人から10年と聞いていましたが、本人に聞いたら12年とのことでした)。サニー・テリーと数週間を共にしたという、何とも羨ましい経験もお持ちです。

そんなポールなので、そりゃもうサニー・テリーのスタイルでやる曲はすごいです。完コピではなくて、あくまでサニーの「スタイル」での演奏なんですが、自分自身のフレーズを吹いても見事にサニー・テリーでした。

paul_lamb_duo

>The Trench Sessions – Paul Lamb and Chad Strentz perform The Underdog

私は幸運にも、ライブの前にちょこっとレッスンをしてもらいました。会場の外に止めてあるポールのバンの中で(笑)。色々とデモンストレーションして見せてくれたのですが、足をストンプしてリズムを取りながらやるので、バンが揺れる揺れる(笑)。

ほんと学ぶ事てんこ盛りでしたが、やっぱり一番すごいなあと思ったのは、その音色。サニー・テリー独特のあの音色をここまで見事に再現できる人を、私は他に知りません。ポール自身も言っていましたが、サニーのあの「スウィート」な音!ビッグ・ウォルターなどのシカゴ・スタイルの演奏もして見せてくれたのですが、サニーやる時とは音色を変えているのが明らか。しかしポールが言うには、シカゴ・スタイルのプレイヤーもベースとなるのはサニー・テリーだ、とのことでした。確かにね、私が意を決して難解なサニーおじさんを学び始めたのは、「これができるようになったら、他のスタイルの演奏も絶対に上手くなるだろう」と思ったのがひとつの理由です。まあそれより何より、サニー・テリーの演奏が好きだ、というのが一番ですが!

ポールとは何度もライブでお会いしていて、うちの夫がハープ吹きだということをポールがなぜか知っていたこともあり、お話したことはあったのですが、レッスンを受けてみると思った以上に物腰の柔らかい方でした。事前に打ち合わせしておいたのに、レッスン料も要らないと言ってくれ(泣)。私の現在のハープ・ヒーローは、間違いなくポール・ラム!

pl_cds

CDももちろん買いました!デュオの(写真右)と、あと夫がすごい古いやつ(写真左)買ってました。

2014/04/03

お里が知れる

Posted in ハープ日記 @ 1:24 pm by Yuki

ブルースのアドリブで、有名な曲の一部分を引用することがありますよね。有名なのは、ジェームス・コットンの「ジングルベル」とか。ちょっとマイナーなのでは、リトル・ウォルターの「葬送行進曲」とか(Memphis Minnie の “Lake Michigan” で吹いてるやつですね)。それから、「The Flintstones(アニメ、原始家族フリントストーン)」のテーマ曲も使われることが多いです。これは、ジェイソン・リッチが先日のクリップで入れています(5:20あたり)。ジェイソンは、「エリーゼのために」を使うこともありますね。あとは、「ナイト・トレイン」とか「テナー・マッドネス」とか、ジャズの有名な曲を入れる人もいます。デニス・グルンリングとかウェスト・コーストのギタリストはジャズの曲の引用をすることが多いです。

私はピアノを弾いているとたまに「ナイト・トレイン」が出てくる程度で、引用というのはあまり意識してやりません。尤も、かっこいい引用というのは意識してやるものではなくて、アドリブの最中にぱっと出てくるものだという気もしますが。

しかし、そんな私でも、けっこう頻繁に出てきてしまう曲があります。

それは、、、

ピンクレディーの「サウスポー」(爆)。

ピアノでブルースを弾いていて、のってくると、「せーばーんごういちーのーすごいやーつがあいーてー」の部分が出てきます(笑)。まあね、一応ブルースっぽくはなっているんですけれども。ちなみに、ハーモニカでは出ないですし、ノリが悪い日には出てきません。

ブルースにどっぷりはまってても、結局あんたの原点はここかい!と自分につっこみを入れたくなる瞬間。