2017/04/27

ポール・ラム化

Posted in ハーモニカ・プレイヤー, 本 / DVD / 映画 tagged , @ 8:31 am by Yuki

うちにある、ポール・ラムのDVD。リリースされたのが2007年・・・もう10年も前ですね。すっかり存在を忘れていたのですが、最近ふと思い出して、見直してみたのです。確かサニー・テリーの話もしてたよなあ、と思って。

内容はインタビュー形式で、ポールの音楽人生(?)が、演奏を交えて語られて行く、というものです。久しぶりに見て、爆笑。というのも、話の度に、「サニーが・・・」、「そこはサニーが・・・」、「そういうのもサニーが・・・」と、すぐにサニー・テリーの話になるのです。どんだけサニー好きなんだ、このおっさん(爆)。

いや、それだけサニー・テリーは彼にとって大切な存在なんだということですけれども。確かにね、ポールの演奏を聞いていると、サニー・テリーが土台として身体に染み込んでいるのがわかります。シカゴ系・ウェストコースト系の演奏をする時でも、サニー・テリーのあの細分化されたリズムが常に身体の中を巡っていて、それが彼のスウィンギーな演奏に繋がっている。

そういう私も、ポールのことを笑ってはいられなくなって来ました。ハーモニカの話をしていると、ついつい「そうそう、それはサニー・テリーも・・・」となってしまうのです。夫には「ポール・ラム化してる」と言われます。

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それはともかく、DVD はポールのデモストレーションもたっぷり入った、素敵な内容となっています。前に見たのは私がまだサニー・テリをやっていなかった頃なので、今回改めて見てみると、すごく新鮮で為になりました。”Beautifully City”とかもやってます!私、サニーの演奏するこの曲、大好きなんですよ。サニー・テリーって謎が多くて、始めの頃はタングブロックをするべきかどうかさえもわからなかったのですが、この曲をコピーして、「タングブロック使ってるじゃん!!」と確信した感動を覚えています(正確には、彼の演奏は、全体にタングブロックとパッカーをかなり巧みにミックスしていると思います)。

そんなわけで、今日はサニー・テリのソロのパフォーマンスをじっくりと撮ったビデオを。Pt 2の始めで、おもむろにポケットからごそごそとハーモニカを取り出す様子とか、たまらないです。サニーは使うキーがいつも決まっているので(だいたいA、Bb、Bあたりですね。)、そんな彼ならではの仕草というか。おしゃれなケースにハーモニカぎっしり、というのよりも(まあそういう楽しさもわかりますが。)、今の私にはこのシンプルさがたまらなくかっこいい。

Beautiful Cityは、Pt 1の4:40から。毎日サニーが眠る前に、お母さんにお願いされて演奏していたという曲。

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2017/04/15

Aki Kumar + Rockin’ Johnny

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 10:40 pm by Yuki

イギリスに住んで16年。こちらの生活にどっぷりと浸かってしまっていました。日本に帰るともう、ただの常識ないおばちゃんでしかありません。だいたいこの歳でおしゃれ着(?)がTシャツとジーンズ(又はミニスカート)とエアマックス(たまにアディダス・スーパースター)とかいう時点で終わってる。もう日本には帰れまい(イギリスは個人主義が浸透しているので、結構なんでもアリなのです)。

そんな私ですが、やっぱり自分は日本人だよなあ、と思う瞬間は良くあります。ショパンのソナタがなかなか暗譜できなくて、「ああ、暗記パン欲しい・・・」と呟く時ですとか、料理で醤油を使う度に、「しょうゆうこと!」と頭の中で言ってしまう(かろうじて実際に言葉にはしない。)時ですとか。そういうのを直ちに分かち合える相手が近くにいないというのは、なかなか寂しいものです。

ハーモニカに関しては、例の秋熊。たまに夫の前で「オータムン・ベアー」とか言ってみたりしますが、たぶんわかってません。

さて先日、その秋熊を見に行って来ました。今回はギターのロッキン・ジョニーと共にツアーをしているアキ・クマー。このジョニーのギターが、めっちゃかっこよかったです。片道1時間半かけて行った甲斐があった(運転したのは夫ですが)。なんていうか、いちいちかっこいい。一音一音に表情があって、意味がある。夫がCDを持っていて、ちょっと聞いたことはあったのですが、その時は取り立てて良いとは思わなかったのです(恥)。でも今回のライブを見て、すっかりファンになりました。CDにサインしてもらい、おまけにステッカーもいただいてほくほく。夫には「好きじゃないって言ってたくせに!!」と呆れられる始末です。

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なんかジョニーの話ばっかりになってしまいましたが、アキも相変わらずハーモニカ・マニア感満載の、素晴らしい演奏をしてくれました。これからのブルース・ハープ界をしょって立つ一人になるような気がします。考えたくないことですけど、御三家(キム・ウィルソン、ロッド・ピアッツァ、リック・エストリン。このチョイスは私の独断と偏見ですが、ブルース・ファンの方ならわかってもらえるかと思います。)がいなくなってしまった後、ブルース・ハープ界はどうなるんだ?という不安は、ちょっとありますよね。そんなこともあって、アキにはこれからも頑張ってもらいたい。

アキはフレンドリーで謙虚で、とても良い人です。ブルース・ハーモニカ界って、良い人多いですね。有名な人、ある程度のステータスを築いている人(今回のアキとか。)で、傲慢な人って会ったことありません。彼のCDも買いましたが、それについてはまた後日。

2017/04/09

イメージは掃除機

Posted in テクニック tagged @ 9:57 am by Yuki

先日、夫の生徒さんが家に来ていたので、その間、ちょっと外出することにしました。何しろ狭い家ですので。カフェでお茶をしたり八百屋で買い物をしたりして、そろそろレッスンも終わる頃だろうと家に帰ってドアを開けたら、夫が生徒さんの前で掃除気を片付けている所でした。ハーモニカのレッスンが、いつから掃除機のレッスンになったのか。いつからうちの夫は掃除機屋になったのか。

感の良い方ならもう分かっているかと思いますが、彼はハーモニカを演奏する際の呼吸の説明をしていたのです。ブルース・ハープって、お腹からの呼吸を、喉(KとかGを発音する場所)で一瞬止めて音を切ったりアタックしたりして演奏することが多いです。これはブルース・ハープではすごく重要なテクニックだと思います。

それがどう掃除機に繋がるのかと言うと・・・

掃除機のブラシを外して、筒だけにします。筒の入り口に手を当てたり外したりすると、しゅぱしゅぱ言いますね。その時の手が、喉(KやGを発音する場所)。で、筒の先が閉じようが閉じまいが、吸引を続ける掃除気が、お腹からの空気の吸引です。

そしてこれは、サニー・テリーを演る時も同じです。例えば、同じドローの和音が二回続く時に、「ハー・ハー」と二回吸い込むことはまずないです。「ハー」という一回の呼吸の中で、音を喉で切って二つに分けます。これはブローの時も同じ。サニー・テリーは口内の形を変えて音色を変えたりもしますが、その場合も呼吸は一回ということに変わりはありません。

サニー・テリーは本当に複雑なので、アタックの仕方や音色の変え方はまだまだ研究中ですが、この呼吸の基本はたぶん間違っていないと思います。サニーのあの滑らかなグルーヴは、滑らかな呼吸が基盤です!

2017/04/02

Tone! Sweet Tone!

Posted in ハーモニカ・プレイヤー, 音色 tagged , @ 8:08 am by Yuki

さて、ブログ再開第一回目は、サニー・テリーです(爆)。いや、待って下さい!閉じないで!(笑)他のスタイルにも、きっと応用は利きますから!

先月、ポール・ラム(Paul Lamb) のデュオのライブを見に行きました。サニーのスタイルを演る現代のプレイヤーで、私が一番尊敬しているのが、ジョー・フィリスコ(Joe Filisko)とポール・ラム(Paul Lamb)。両者とも、聴きまくって研究しまくった感ありありの、素晴らしい演奏をします。特にジョーは、私がサニー・テリーを始めるに当たって、彼の教材がとても役に立ちました。お会いする度、またFacebookなどでもいつも励ましていただいて、彼なしにはここまで来れなかったと思います。どれだけ感謝してもし足りない。

そして、ポール・ラム。彼のサニー・テリーも素晴らしい。サニーのグルーヴとフィーリングに至っては、個人的には世界一だと思っています。ポールには一度、レッスンの様なものをしてもらったことがあり、嬉しいことにそれを覚えていてくれて、今回も励ましていただきました。ありがたいことです。

このポールのライブを見て以来、集中して練習しているのが、トーン(音色)作り。サニーのあのスウィートなトーンを求めて、日々研究中です。サニー・テリーってなんかちょっと音色がシャープなイメージがあるかもしれませんが(サニーがよくやる4穴ドローのロングトーンは確かにシャープなので、そのせいですかね?)、全体の音色は実にスウィートです。それまでは結構いい線行ってると思っていたのですが、ポール・ラムのライブを見て、まだまだだ!と思い知らされました。

誰っだたか忘れましたが(確かシカゴ系の有名なプレイヤーだったと思います)、「トーンの改善に限界は無い」と言っていたことがあります。どんなに上手くなっても改善の余地はあるという事です。名言ですね。

そんな訳で本日は、私のアイドル(61歳のおっさん捕まえてこの言葉のチョイスはどういうものか。)ポール・ラムのこのスロー・ブルースを。かっこいいですよ!!