2014/02/26

猫マーク、Eddie Martin

Posted in ハープ日記, ハーモニカ・プレイヤー, ハーモニカ小物 / お手入れ tagged , @ 10:05 am by Yuki

以前紹介したSeydelのハーモニカ・ケース。日本でも人気があるらしく、「よく間違われて中身を確認しないと誰のかわからない事がある」というコメントをいただきました。なるほど、そんなこともあるんだなあ、と笑っていたのですが、私自身にもついにこんなことが起こりました。

去年の暮れのこと。エディ・マーティンが自身のライブでゲストを呼んでクリスマス・ライブをやるというので、私も、「サニー・ボーイ1世の曲やりなよ」というありがたいお誘いを受けました。

Eddie-Martin

サニー・ボーイ I の曲はジャムとかお友達のバンドのギグとかで何度かやらせてもらっていますが、エディのバンドとは初めてだったので、ちょっと緊張(汗)。でも皆さんプロなのでリハーサルなしでもさすがにすぐ理解してくれて、楽しく演奏できました。で、そのライブの最後に、ゲスト全員で一曲やろうということになって、うちの夫とか、シンガーやギタリストの方々などの他のゲストの皆様と一緒にステージに上がったわけですが・・・そこで、演奏中にポジション変えをしようとして、ステージに置いてあった私のハープ・ケースを間違って取る夫。。。まあね、おんなじケースですから。

前置きが非常に長くなりましたが、つまり、人のとごっちゃにならないように、こうすることにしました。

じゃん。

catty

裁縫なんて、取れたボタン付けくらいしかしない私が、がんばりましたよ(ただのアップリケ付けですけれども)。ケースの生地が硬いので、けっこう大変です。付けてみたら、Seydelの黄色いマークが、猫さんの上で輝くお日様みたいに見えます。かわええのう(自己大満足)。しかし、よく考えたら、白い部分が多いので、汚れが目立ちそうですね(汗)。洗えばいいことですけどね。。。

さて、エディ・マーティンですが、上手いギタリストは世界中にたくさんいるし、上手いハーピストもけっこうたくさんいますが、どちらもトップクラス、という人はそうそういません。そういう意味でエディは特別なブルース・ミュージシャンだと思います。

一人でギター、ハーモニカ、ヴォーカル、パーカッションをやる、ワンマンバンドのスタイル。私はエディのこれ、大好きです!ハーモニカも上手い!

>Eddie Martin – Shake Your Hips & One Man Band Rag

最近は他の国をツアーする時は、ローカルのバンドを使ってライブをやっているそうです。これまでは国内でも国外でも、ツアーの際は自身のバンドを引き連れて行くことが多かったので、これは新しい試みで、なかなかおもしろい。モスクワでのライブがYouTubeにアップされていました。ベースのお姉さんが背が高くてスタイルが良くて、ミニのドレスが似合って、スーパーモデル並にかっこいい。私はただでさえベーシストさんというのに憧れがあって、来生ではベーシストになりたいと思っているほどなので、こんなの見ちゃうとほんと素敵だなあと思います。人間というのはたぶん、自分にないものに憧れるものなのでしょう。

>Eddie Martin In Moscow 2014 “Sugar Sweet”

エディは自身のバンドでは、最近はウェスト・コースト風のスウィンギーなブルースを中心にやっています。オリジナルの曲もたくさん作っていますし、色々と勢力的にやるその姿を尊敬せずにはいられないアーティストです。

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2013/02/17

Steve Baker in the house!

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 2:43 pm by Yuki

ネットがダウンしていたので、ブログの更新ができませんでした。というか、電話回線自体が落ちていて、非常に不便な一週間でごさいました。こんな時は、修理に来てくれた電話会社のおじさんがヒーローに見えます。様々な色のついたわけのわからない回線を正し、ちゃっちゃっとなおして行ったおじさん、私はあなたを本気で尊敬します。あと、私の車のメンテをしてくれた男の子とかも(つなぎ着ていてかわいかった。いや、これは関係ない。全く関係ない)。

そんなわけで、かれこれ2週間ほど前の話ですが、スティーヴ・ベイカーから夫に「今晩時間ある?」という連絡が届きました。スティーヴはドイツ在住なのですが、イギリスを訪れている最中で、この日は私達の住む街に滞在していたそうなんですね。ちょうど日曜日で、Eddie Martin(イギリスが誇るブルースマン。このブログにも何度か登場しました。)のライブがあったので、夫がエディに即電話。そうして、エディ・マーティンのライブにスティーヴ・ベイカーがゲスト参加する、という豪華な一夜ができあがったのであります。

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久しぶりにスティーヴのハーモニカを生で聞きましたが、やっぱり良かったです!パワフルでユニークなサウンド。今回は特に、ビブラートがいいなあと思いました。ビブラートって本当に個性が出るので、「この人の演奏は好きだけど、このビブラートはちょっと好みじゃない」ということが私は(みなさんそうかも知れませんが。)よくあるのですが、スティーヴのビブラートは素敵でした!

YouTubeで検索したら、つい数日前にアップされた、イギリスでのライブのクリップがあったので、今日はそちらをば。

>Steve Baker – She Used To Be Beautiful (but she lived her life too fast)

>Steve Baker – One Drop Blues

ストリートで長く演奏していた方なので、彼の音のパワフルさはそういうところから来るのかなあ、と思ったりもします。

2009/03/10

Eddie Martin - ワンマン・バンド

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , , @ 11:19 pm by Yuki

忙しかった仕事にやっと一段楽ついて、疲れが出たのか気が緩んだのか、風邪をひいてしまいました。症状はそれほどひどくはないのですが、人にうつしては申し訳ないので、今日はやむなく仕事はお休みです。有給や病欠給のないフリーのピアノ弾きというのは、こういう時は辛いものがあります。

それはさておき。
先週末は、エディ・マーティン (Eddie martin) のバンドのギグにゲスト参加。エディについては以前書いたことがあるので、よかったらそちらをご覧ください。
Eddie Martin
身体で感じて演奏する

eddie_martin_cr

久しぶりに彼のサイトを見てみたら、最近リリースされたDVDからのクリップがアップされていたので、今日はその中から、アコースティックのワンマン・バンドの演奏を紹介したいと思います。
Eddie Martin – Shake Your Hips & One Man Band Rag

エレクトリック・バンドの演奏もかっこいいですが、私はエディのワンマン・バンドの演奏がすごく好きなのです。もともと、ドクター・ロス (Dr. Ross) やジョー・ヒル・ルイス (Joe Hill Louis) に影響されてブルースに入った人なので、ワンマン・バンドは彼の音楽の原典のようなものなのだと思います。

liveatthewharf_dvd

ギターもハーモニカも歌も、全て独学で身につけたというエディ。ハーモニカは裏返し (左右反対) です。ソニー・テリー (Sonny Terry) と一緒ですね。うちの夫は、彼のギター・ワークショップに参加したことがあるのですが、エディがいかに、様々なギタリストのスタイル (ミシシッピ・ジョン・ハート、T-ボーン・ウォーカー、マディ・ウォーターズなどなど・・・。) を弾くことができるかということに驚き、感心しておりました。自分のスタイルを築き上げた人というのは、やはり先代の演奏をしっかりと学んでいるのだと思います。

2009/01/20

身体で感じて演奏する

Posted in テクニック tagged , @ 12:02 am by Yuki

昨晩は、エディ・マーティン (Eddie Martin) が、ゲストとして夫 (ハープ吹き) と私 (知らない方、忘れている方もいらっしゃるかもしれませんが、本業はあくまでピアノ弾き) をライブに呼んでくれたので、彼のバンドに加わって演奏しました。エディはイギリスが誇るブルース・マンです。以前紹介したことがあるので、知らない方はこちらの過去記事をどうぞ。
Eddie Martin

eddie_martin_lp

エディのような大物と演奏するのはとても刺激があるし、私も数曲リードさせてもらったりして楽しかったのですが・・・しかし、エディのバンドは相変わらず音がでかい。先日会った際に、最近はなるべく音量を落とすようにしていると言っていたのですが、それでもやはりでかい。ドラマーの音が大きいので、それに比例してバンド全体の音量が上がっている感じを受けました。うちのバンドは音量を上げすぎないことを常に心がけているので、こういうステージ・ボリュームが高い中で演奏するのは、私としては理想のコンディションではありません。しかも昨日は、真後ろにドラム、斜め後ろにベースアンプがあるというピアノの配置。モニターの音量をぎりぎりまで上げても、自分の音が聞こえにくいという状況でした。

ステージで自分の音が聞こえないというのはとてもやりにくいし、全く好きではありません。でもですね、ピアノだと、よく自分の音が聞こえなくても弾けるんですよね。「こういうふうに身体をつかって、こういうタッチで弾いたら、こういう音が出る」 というのを身体で覚えているし、イメージした音は頭の中で全て鳴るので、実際に音が聞こえなくても弾けるのです。極端な話をすると、電子ピアノを無音で (スピーカーやヘッドフォンを通さずに) 弾いたものを録音してみたとしたら、弾きこんだ曲ならば、そこそこの演奏にはなると思います。

ピアノという楽器は、一度出してしまった音は修正できません。ハーモニカや多くの管・弦楽器は、音を出してしまった後からでも音色を立て直すことができますが、ピアノはそれができないので、鍵盤に触れて音を出すまでが勝負なのです。ですから、熟練したピアニストなら誰でも、身体 (指だけでは決してない) の使い方と音のイメージを密着させた演奏法を身につけているはずだと思います。

ハーモニカはピッチ (音程) を自分でコントロールしなくてはならないので、ピッチ調整は調律師任せであるピアノとは若干違いますが、それでも身体で覚えていれば音が聞こえにくくても演奏できるようです。「ようです」 と書いたのは、私自身、まだできていないからであります。ジャムで演奏する際、自分の音が聞こえないと、どの音を吹いているのかさえよくわからなくなることがあります (恥)。更に、ついつい強く吹きすぎてしまい、その結果、音程が下がったり、音色が荒くなったりもします。それでも聞こえていないから、気づかないんですよね。後で夫に指摘されて、落ちこむ羽目となるわけです。

夫に言わせると、「音が聞こえなくても空気の流れを感じることができるし、どういう音が出ているのかを口や身体で感じて吹くことができる」 のだそうな。確かに彼は、大音量のジャムでも、昨日のようなステージ設定でも (夫の隣には、エディのでかいギターアンプがありました。) 強く吹きすぎることなく演奏できるし、音も客席にはしっかり通っているんですよね。デニス・グルンリング (Dennis Gruenling) もワークショップで、「自分の音が聞こえないって言う人は多いけど、身体で感じればきちんと演奏できる」 と言っておりました。

これは、「音を聴かなくてもよい」 ということではないので、どうか誤解しないで下さいね。演奏において、自分の音、更に他の奏者の音をよく聴くことは、とても大切ですし、ステージでは自分の音と他の人の音がバランスよく聞こえるのが理想です。ここで私が言いたいのは、熟練した奏者は、身体の使い方と音色をいつも意識して演奏しているので、音がよく聞こえない状況でも演奏をすることが可能であるということです。そのように楽器を自分のものにするためには、「上手く吹けている時、良い音がしている時は身体のどこを使っているのか。どのように身体で感じているのか」 を日々の練習で意識して、少しずつ身体に覚えこませていくしかないのだと思います。地味な作業ですね。

私はハープに関しては、まだまだ 「身体で感じて吹く」 というレベルではありません。でも考えてみたら、ピアノはもう30年近くも弾いていて、それでもまだ毎日練習している状態です。練習を始めて3年にも達していないハープが簡単に行かないのは当然ですよね。楽器の習得は、時間と経験を要するものなんだよなあ、とつくづく感じます。

2008/10/25

Eddie Martin

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:37 am by Yuki

エディ・マーティン (Eddie Martin) は、イギリスが誇るブルース・マンである。最近郊外に引っ越したのだけれど、長い間ブリストルに住んでいて、現在も最低でも週に2回はブリストルでギグを行っている。イギリスのブルース・ファンなら誰でも知っているし、ヨーロッパやアメリカもコンサートやツアーで周ったりしている。演奏だけで生計を立てていける、数少ないブルース・ミュージシャンの一人である。

この人のすごいところは、ギターもハーモニカも、どちらも一流なところ。ギタリストでハーモニカもちょっと吹く人とか、ハーピストでギターもちょっと弾く人とかはたくさんいるけれど、エディみたいに両方がトップ・クラス並みに上手い人というのは、それほど多くはない。バンドと一緒にエレクトリック・ギターを弾いてもかっこいいし、ソロでアコースティック・ギターを弾いても素晴らしい。エレクトリックの時もアコースティックの時も、だいたいいつもハーモニカ・ラックを使って、ギターを弾きながらハーモニカも演奏する。エレクトリックの時はマイク付きのラックを使って、アンプリファイドの演奏をしたりもする。アコースティックの時は、足でドラムを演奏しながらのワンマン・バンドのスタイルで演奏することも多いという、なんとも器用な人なのである。

私はアコースティックのソロの演奏が特に好きだ。エレクトリック・バンドの演奏もかっこいいけれど、ニュー・アルバムはちょっとロック色が強くて、エディのごりごりしたブルースが好きな私としては、ちょっと寂しい。でも、このニューアルバムがすごく好きという人ももちろんいるので、これは好みの問題なのだと思う。

今回アップするのは、ロバート・ジョンソン (Robert Johnson) の “Queen of Spades” を演奏するエディ。ハーモニカはファースト・ポジション。私はブルースでのファースト・ポジションは、セカンドやサードに比べて味を出すのが難しいし、ワンパターンになりがちで苦手なのだけれど、やっぱり上手い人の演奏だとかっこよく聞こえる。このハーモニカのパートだけでも難しいのに、更にギターと歌もやってのけるのだから、お手上げである。映像を見ないで音だけ聞くと、ギタリストとハーピストのデュオのように思えるくらい上手い。

Eddie Martin sings and plays Queen of Spades

エディは人間としてもものすごく良い人で、4年前に私が夫を亡くした時にも、すごくよくしてもらった。様子をうかがう電話をくれたりとか、彼のライブにゲスト・ミュージシャンとして呼んでくれたりとか、ホームパーティーにさそってくれたりとか、些細なことなのだけれど、それがどん底にいたあの時の私を立ち直させる大きな手助けとなったのだと今になって思う。当時ももちろんエディの気持ちはうれしかったし、感謝もしていたけれど、時が経てば経つほど、彼が私にしてくれたことの大きさを実感するようになった。だから私は、エディには借りがあって (たぶん彼はそんなことは忘れてしまっているだろうけれど)、いつかしっかり恩返ししたいと思っているのである。

エディと私の共通の友人に、エイドリアンという視覚障害者のハーピストがいる。エイドリアンも、エディは素晴らしい人間だと言っていた。エディはたぶん、人の痛みや苦しみや、人生の理不尽さを理解できる人なのだろうと思う。だから、彼のブルースはあんなにも私の胸に響いてくるのだ。

Eddie Martin のホームページはこちら
The Official Eddie Martin Website

Eddie Martin の MySpace のページはこちら (エディの音楽が聞けます)
Eddie Martin – MySpace