2009/12/24

Merry Christmas Baby, Jingle Bells

Posted in ハーモニカ・プレイヤー, ハーモニカ以外 tagged , @ 12:18 pm by Yuki

明日はクリスマス・・・ということで、クリスマスの曲を2つ。

1つ目は、レイ・チャールズ (Ray Charles) による “Merry Christmasn Baby”。ほんと、この人はすごいです。ため息出ちゃいます。
去年は確かチャールズ・ブラウン (Charles Brown) による演奏をアップしたはず・・・。好きなんですよね、この曲。
Ray Charles ‘Merry Christmas Baby’ 1979

2つ目は、リチャード・スレイ (Richard Sleigh) がハープ一本で演奏するジングル・ベルです。
Jingle Bells.mov

それでは皆さん、素敵なクリスマスとよいお年を。

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2009/08/18

Rick Estrin at SPAH Annual Convention

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 8:54 pm by Yuki

毎年アメリカで行われる SPAH (Society for the Preservation and Advancement of the Harmonica) のイベントが今年も終わり、その模様が YouTube に続々とアップされています。特に私の気に入ったのが、こちら。

Rick Estrin “Gettin Outta Town”

estrin_biw

リック・エストリン (Rick Estrin) のソロです。オフィシャルなプログラムの演奏ではなくて、ホテルの一室で撮られたプライベートな演奏。エストリン・ファンならば、ぜひ保存してとっておきたい映像ではないでしょうか。録音・録画をしたのはリチャード・スレイ (Richard Sleigh) 。後ろでうろうろしているのが見えます (笑)。リチャードは去年も自室にブレンドン・パワー (Brendan Power) やデヴィッド・バレット (Dave Barrett) を招いて、セッションしたものを録画して YouTube にアップしていました。オフィシャルなプログラムの合間にも、こうしてハーモニカ三昧。素晴らしきハーモニカおたく達ですね。

2009/05/07

Joe Spiers Custom Harmonica - その2 ・ カスタム・ハーモニカというもの

Posted in ハーモニカ tagged , , , @ 11:29 pm by Yuki

前回からもう少し話を広げて、カスタム・ハーモニカというものについて書いてみたいと思います。先日の記事を読んでいない方は、こちらからどうぞ。
Joe Spiers Custom Harmonica - その1

なぜカスタム・ハーモニカというものが存在するのかという疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。そもそも、最近のストック・ハープ (手直しされていない、店で普通に買うハープ) は、多かれ少なかれ、どこかに欠陥があるのが普通なんですね。例えば、私が馴染みのあるストック・ハープはマリンバンド・デラックスですが、買って箱から出したばかりなのに、チューニングが狂っていたりとか、すかすかして感度の悪いホールがあったりとか、キーキー鳴るリードがあったりとか、何かと欠陥があるのが普通です。以前、スティーヴ・ベイカーと話した際に、ホーナーの製品の質は一時期は低迷したが、最近はまた質が上がってきて、現在は60年代以来の質の良さだと言っていました。確かに最近のデラックスは、「おっ」 というくらい素晴らしいものもありますが、それでも全ての穴がバランスがとれて良く鳴るストック・ハープに当たるのは、かなりラッキーなことだと思います。マリンバンドのニューモデルについての記事でも書いた通り (>Marine Band Crossover)、スティーヴ・ベイカーは、ホーナーの製品開発に深く関わっている人で、彼自身、素晴らしいプレイヤーでもあります。自分はストック・ハープで十分で、カスタム・ハープは必要ないと言っているスティーヴですが、そんな彼でも、自分の演奏に合わせてリードを調整したり、チューニングをしたりという作業は自身で行っているそうです。

ということを踏まえて湧いてくるのが、「それではなぜ、工場での品質管理をもっと厳重にして、欠陥のないハーモニカを作らないんだ!」 という疑問です。これは、「ブルース・ハープは低価格の楽器である」 という前提があるためです。消費者が納得する安い値段で、一枚一枚のリードの並びやカーブの具合、リードとリードプレートの隙間などをチェックして調整するのは、到底無理な話なのです。そういうわけで、全てのリードがしっかりと調整されたハーモニカが欲しいと思えば、自分で手直しするか、それなりのお金を払って職人にその仕事をしてもらうしかないわけです。

しかし、カスタマイズと一言で言ってもその仕事の度合いは様々で、腕の良いカスタマイザーの仕事は、修理をしたり調整したりする以上のものであります。彼らの目指すところは、可能な限りエアタイト (高い気密性) に加工して感度を最大限に高め、可能な限りダイナミックス (音量の強弱の幅) を広げ、奏者の希望によってはオーバー・ブロウ / ドローがスムーズにできるセッティングも行うなど、言わば 「スーパー・ハープ」 なのです。しかし、いくらスーパー・ハープ (というのは私が勝手に名付けたのですが。) とは言えど、テクニックが無ければもちろん使いこなすことはできません。でも、プロのプレイヤーやプロ並の演奏を目指す人にとっては、無駄な労力を使ったり、楽器に心を煩わされることなしに、自分の目指す音楽を作り出すことのみに集中できる、ありがたい楽器なのであります。

このスーパー・ハープの開拓者が、このブログでも良く登場するジョー・フィリスコ氏なわけですが、彼は始めは、「戦前の物にできるだけ近い、良質のハーモニカを作ろう」 ということで、カスタム・ワークを始めたらしいです。リトル・ウォルターやビッグ・ウォルターなどの、古き良きブルースの時代のハーモニカは今とは比べ物にならないくらい良質だったそうですが、それ以前の戦前のものはもっと質が良かったそうですね。現代のカスタム・ハーモニカはもともとそういう目的から始まったのですが、それがどんどん進化して、現在のスーパー・ハープに至るわけです。

私が始めて吹いたトップ・クラスのカスタム・ハープは、数年前に夫が買ったブラッド・ハリソンのハープでした。この時の衝撃は、未だにはっきりと覚えています。吹いた瞬間、「詐欺だ!」 と思いました。驚くほどエアタイトで、ベンドなんかもするするっと抵抗なくできてしまう。それまで吹いてきたストック・ハープとは全然違うので、同じハーモニカという楽器だとは信じられませんでした。それで、「キム・ウィルソンもデニス・グルンリングも、ゲイリー・プリミチも、ジェリー・ポートノイも、リック・エストリンも、みんなこんなハープ使ってるの?そりゃー上手いはずだよ!詐欺だ!」 と叫んだわけです (実際には、彼らのハープを作っているのは、ハリソンではなくてジョー・フィリスコやリチャード・スレイなのですが、同じトップクラスのカスタム・ハーモニカということで)。まあこれはもちろん冗談で言ったのですが、それほどの衝撃だったということです。

今回私が買ったジョー・スパイアーズのハープは、ハリソンのに比べて、ほんの少し抵抗が強いです。これは感度が悪いという意味ではなくて、例えば車でいうと、ハリソンのはちょっとアクセルを踏んだだけで 「ぎゅん」 と進みますが、スパイアーズのは少し踏み込んで 「ぐわん」 と前に行く感じ。どちらも素晴らしい性能の車であります。夫が愛用しているリチャード・スレイのハープは、どちらかというとハリソンのに近いですが、ちょっと落ち着いた感じがします。もうこれは、吹く人の好みでしかないですね。

先日も書いた通り、時間のかかる作業なので、トップ・カスタマイザー達は随時注文を受け付けているわけではないことが多いです。一定期間内で仕上げられる量の注文だけ受け付けて、その目途がつくまでは次の注文は受け付けないという人が多いようです。それでも、その間、以前に作ったハーモニカのリペアやチューニングなどの依頼が入ったりもするので、なかなか予定通りには行かないみたいですね。夫がスレイのハーモニカ4本を買った際は、仕上がりまでに6ヶ月程かかると言われていたのですが、延びに延びて、結局9ヶ月くらいかかりました。最近ハリソンのハープを買った友人も、当初の予定より2ヶ月ほど長くかかったと言っていました。

そんなわけで、カスタマイズは手作業のため時間がかかりますし、高度なスキルと経験が必要です。そして完成したハープの出来栄えは素晴らしいものなので、高い値段がつくわけです。スパイアーズのハープはハープのモデルやカスタマイズの度合いによって値段は違いますが、私が今回買ったのは、送料込みで305ドル (約29600円) のもの。他のトップ・カスタマイザー達も色々ですが、150ドル (約14700円) から 180ドル (約17600円) くらいが相場のようです。確かにストック・ハープに比べると高いですが、受け取った時点で製品に明らかな問題があれば無料で調整してくれるはずですし (私が買ったスパイアーズのハープは2年間の保証が付いています。)、その後も有料ですが修理や調整やチューニングをしてもらえるので、買い換えの必要はないのです。欠陥があることが普通のストック・ハープと違って、カスタム・ハープはその品質を信頼することができるので、少々高いお金を出してもカスタム・ハープを選ぶという人がこちら (欧米) では多いです。
もちろん、ストック・ハープを使っているプロもいますが、そういう人でも前述のスティーヴ・ベイカーのように自分で手直ししているか、又は欠陥の少ないものを選ぶなどしている場合がほとんどだと思います。

うちの夫も、以前から自分のハープの調整をしていたのですが、最近カスタマイザーとしての仕事を本格的にはじめて、これがなかなかの好評であります。先日も、スレイのハープを愛用している友人から、「アメリカのクラフツマンに負けないくらいの良い仕事だ」 と言われていました。現在は集まった注文をこなすのに手一杯な様ですが、時間ができたらウェブサイトも作る予定だそうなので、その際はこちらで紹介したいと思います。

2009/04/20

Dennis Gruenling インタビュー

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , , @ 11:51 pm by Yuki

最近、リチャード・スレイ (Richard Sleigh) がデニス・グルンリング (Dennis Gruenling) をインタビューした映像をアップしていました。内容は、デニスのレコード・コレクションについて、リトル・ウォルターやサニー・ボーイ一世のスタイルがそのキャリアの中でどのように変わって行ったかについて、などなど。デニスの演奏もちょっとですがあります。ジェイソン・リッチ (Jason Ricci) も下の方にコメントを書いていて、それもまた楽し。

Dennis Gruenling interview part 1

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デニスは、去年このブログでやった 「ブルース・ハープ界の色男たち」 という世にもくだらない企画で、見事に一位の座を獲得しました。リチャードは、ロッド・ピアッツァ (Rod Piazza) と並んで、今年の色男番付 (またやる気か?) の一位を狙っている最中であります。「お気に入りが二人そろって出てるからって、あまり興奮しなうように。」 と夫に釘を刺されてしまった私ですが、やはり素敵でございました。Part 1 ということなので、続編もそのうちアップされるのでしょうか?楽しみです。

2009/03/22

Honest I Do - Richard Sleigh の場合

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:46 am by Yuki

“Honest I Do”。ジミー・リード (Jimmy Reed) の曲の中で、一番と言っていいほど好きな曲です。ジミー・リードのオリジナルはもちろん素晴らしいですが、最近、リチャード・スレイ (Richard Sleigh) がこの曲をカヴァーした映像をアップしていたので、今日はそれを紹介します。ハープ一本と歌による演奏です。この曲は色々な人がカヴァーしていますが、リチャードのこの演奏は、私の中ではトップ3に入ります。リック・エストリンなどのハープを手がけるトップ・クラスのハーモニカ・カスタマイザーとして有名なリチャード。優しい人柄がにじみ出るようなとても素敵な演奏をするので、私はプレイヤーとしても密かなファンなのであります。

Honest I Do – Richard Sleigh

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心から愛している人がいるんだろうな、というような演奏ですね。こういう人の心を揺さぶる力を持つものを、「音楽」 と呼ぶのだと思います。そういうものが感じられなかったとしたら、どんなに高度なテクニックを駆使した演奏でも、私にとってはそれは 「音楽」 ではなくて、ただの 「音の羅列」 でしかありません。良い演奏をするにはテクニックがあるに越したことはないですが、テクニックはあくまで 「手段」 であって、それ自体が 「目的」 になってしまった演奏では、人の心に訴えかけることはできないと思います。

次回は、「Honest I Do - Kim Wilson の場合」 です。

2009/02/26

Richard Sleigh オンライン・セミナー

Posted in ハープ日記 tagged @ 12:33 pm by Yuki

先日、ハーモニカのコミュニティ・サイトで、リチャード・スレイのオンライン・セミナーがありました。オンライン・レッスンを行っているハーピストはいますが、こうして多数に向けたセミナーという形は、私の知っている限り、ブルース・ハープ界では初めての試みだと思います。リチャードが演奏したり話をしたりしてセミナーは進められましたが、参加者は質問することもできて、私もいくつか質問させていただきました。

richard_sleigh2

セミナーの内容は、スケール (音階) を使ったアドリブ奏法、純正律 (just intonation) と平均律 (equal temperament) とその他のチューニングについて、ハーモニカのメインテナンス (ギャッピングやチューニング) の手ほどきなど、盛りだくさんでした。中でも印象に残ったのが、倍音をコントロールして音色を変えるという奏法の実演。指折りのハーモニカ・カスタマイザーなだけあって、チューニングや倍音などの音楽理論には詳しいし、耳もものすごく良いんですよね。「音色」ってみんなよく言うけど、それはつまりどの倍音を使っているかっていうことなんだよね、というようなこと (正確な言葉は覚えていません。) をおっしゃておりましたが、この言葉にはただただひれ伏しました。

セミナー終了後、Skype を通してリチャードから夫に電話がかかってきて、テレビ電話で少しお話しました。先日送ったハーモニカの調子はどうだい?と聞くためにわざわざ電話をくださったのです。や、優しい・・・。セミナーの中で聞きそびれた私の質問にも快く答えて下さる素敵な紳士でございました。

2009/01/25

Richard Sleigh – Play with Fire

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:16 pm by Yuki

リチャード・スレイ (Richard Sleigh) が、ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones) の “Play with Fire” を、ギターとハープで弾き語りしている映像です。カスタマイザーとして有名なスレイですが、演奏も素敵です。ハープは5thポジション。私も最近は色々なポジションを練習していて、5thポジションはけっこう好きです。こういうマイナーの曲にも合いますが、ブルースでも使えます。

Playin With Fire (Rolling Stones Cover)

richard_sleigh

この間、リック・エストリン (Rick Estrin) のDVDを紹介しました。そのサンプルで、エストリンが良い教師の名前を挙げているのですが、ジョー・フィリスコ (Joe Filisko)、デヴィッド・バレット (David Barrett)、ジェリー・ポートノイ (Jerry Portnoy) などと並べて、リチャード・スレイの名前も挙げていましたね。教えるのも上手なようです。

人柄もとても良いらしくて、それは演奏や話し方や風貌からなんとなく伝わってきます。こういうふうに素敵に年を重ねて行きたいなあ・・・。夫にもぜひこの路線で行ってもらいたい (違)。

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