2013/05/23

コームいろいろ

Posted in ハーモニカ tagged , , @ 12:08 am by Yuki

最近、ちょっとコーム替えなどをしておりました。

「木製のコームは音が違う」などという話をたまに耳にしますが、実際は、コームの素材が音を左右するというのは、科学的には証明されていないそうです(出典はどこだか忘れました。すみません)。しかしこれはあくまで「素材」の話であって、防水加工がしてあって膨張しにくいとか、エアタイト感が高いとか、「コームの良し悪し」というのは存在すると思います。それから、口に触った感じや吹いた感じが自分に合ったものだと気持ちよく演奏ができるので、その結果良い音が出る、ということもあるかと思います。

私はどうも唇がひ弱で、口当たりの悪いコームで練習を続けると、唇の端が擦れて痛くなってしまいます。唇の端は一度切れると何週間も練習できなくなってしまうこともあるので、それほどコームにこだわりがあるわけでないのですが、なるべく表面のなめらかなものが理想です。そんなわけで、コーム替え!

まず、長年愛用していたマリンバンド・デラックスのコームのコーティングが剥げてこんなになってしまったので、新調することに。

md_comb

友人でカスタマイズをちょっとやっている人がいるので、彼にお願いして、Corianのコームをひとつ分けてもらいました。私はよくわからないですが、夫に聞いたら、Corianというのはブランド名で、高品質のプラスティックなのだそうです。ものすごくなめらかで、見た感じ、吹いた感じはプラスティックというより丁寧に磨かれた石。重量もけっこうあって、持つとずっしりします。

それから、以前買った West Weston のハープ。こちらのコームは防水加工はばっちりなのですが、唇と舌がコームにくっつく感じがして、私には合いませんでした。こちらも長く吹くと唇の端が痛いことになってしまうので、コーム替え。誤解しないでいただきたいのは、私に合わなかっただけで、コームが悪いということではないということです。ウェスト・ウェストン自身も、このハープを使って素晴らしい演奏をしています!

これは、使っていなかった木製コームがあったので、そちらと交換することにしました。Joe Spiers のハーモニカを買った時についてきたもので、ずっとお気に入りだったのですが、その後、ハーモニカの修理を頼むついでに、ジョーが最近カスタマイズに使っているコームに替えてもらったため、使用されずに眠っておりました。もったいないですね。でも、カスタム・ハープについてきたものなので、他のハーモニカには合わなかったのです。今回、前述の友人にお願いして、コームに穴を開けてウェスト・ウェストンのマリンバンドに合うようにしてもらいました。ちなみに、ジョー・スパイアーズの新しいコームもCorianです。最近、カスタム・ハープでCorian使う人多いですね。

さて、こちらが私のお気に入りのコームです!

combs

上から、旧ジョー・スパイアーズ(木製)、新ジョー・スパイアーズ(Corian)、友達から買ったCorian、それから、Hohner Crossoverの竹製コーム。このバンブー・コームは、口当たりが良いし、防水加工がしっかりしていて膨れないし、お手入れも簡単なので、ストック・ハープ(カスタムされていない、普通にお店で買えるハープ)としては一番好きです。

広告

2012/06/12

West Weston を観に行く

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , , @ 10:35 pm by Yuki

週末、ロンドンでウェスト・ウェストンのライブを観に行って来ました。このブログでも何度か書いたことがありますが、ウェスト・ウェストンはイギリスのハーピスト / ブルースマンです。「好きなイギリスのブルース・ハープ・プレイヤーは?」と聞かれて、真っ先に私の頭に浮かぶのが、ポール・ラム (Paul Lamb) とこのウェスト・ウェストン (それから夫)。

会場はずっと行ってみたかった、ロンドンはソーホーにある Ain’t Nothin’ but Blues Bar。日々、ブルースのライブやジャム・セッションが行われているので (私たちもこの翌日、ジャムに参加しました。) ロンドンを訪れる機会がある方は、ぜひ足を運ばれることをお勧めします。ここのライブは人気があって、(会場が狭いということもありますが) 外に行列ができることも多いらしいです。この日も、早めにと思って8時に行ったらもうすごい混み様で、深夜2時までずっと盛り上がっていました。

ウェスト・ウェストンのライブを観るのは2回目で、もちろん期待はしていたのですが、それ以上にかっこよかったです。ハーモニカはもちろんですが、ヴォーカリストやフロントマンとしての力がすごいなあと脱帽。ものすごく張り詰めた感じで、歌とハーモニカを使ってオーディエンスを煽る姿がヤバかっこいい。うまく言えないですが、ちょっとあぶない雰囲気のかっこよさと緊張感があります。

この日のライブは、始まったのが10時ちょっと前で、終わったのが深夜2時。途中ちょっと休憩もありましたけど、4時間の間に3セットをこなして、しかも演奏のクオリティや緊張感を保ち続けるというのは非常に大変なことだと思います。私なんか聞いて踊ってただけですけど、夜中の3時にホテルに帰った頃にはへとへとでした。

ハーモニカの演奏については、ウェスト・ウェストンはやはり、アコースティックよりもアンプリファイドの演奏が抜群に上手いと思います。アンプを上手く反応させて、楽器の一部として使うその演奏は、何時間聞いても飽きません。ちなみにウェストン、休憩中に夫のところへやって来て、「アンプの音どうだった?」 と聞いたそうです (夫とは知り合い)。他にもいろいろ非常におたくっぽい話をしたそうな。

ということで、今日はウェスト・ウェストンのこのクリップ。マッド・モーガンフィールド (Mud Morganfield) と演った時のなので、バンドは自身のバンドではないし、歌 (これが私はウェストンのパフォーマンスの強みのひとつだと思う。) もないですが、アンプリファイドの演奏がかっこいいので。

Mud Morganfield Intro [feat West Weston] (2011)

2010/07/28

Paul Lamb & The King Snakes 2010

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged , @ 12:34 pm by Yuki

Paul Lamb & The King Snakes のライブを見て来ました。以前も書きましたが、このバンドのライブはいつ見ても楽しい~。

デビューから19年のキャリアの中、これまで何度かメンバーの入れ替わりがありましたが、ここ数年はポールの息子である Ryan Lamb がギターを弾いています。私はその前の Raul de Pedro Marinero というスペイン人のギタリストがすごく好きだったのですが、ライアンもまた違った味わいを持った良いギタリストだと思います。

それから、けっこう長い間、このバンドのドラマーを勤めていた Sonny Below が抜けて、現在は West Weston’s Bluesonics のドラマー、Mike Thorne が叩いています。この方は West Weston のライブを見た時にえらく感動した、すばらしいブルース・ドラマーです。今回のライブを見た感じでは、ポールのバンドにはソニーの方が合っていたような気も若干しますけれど、演奏仕込んで行けばバンドサウンドも変わって行くかもしれません。Rod Demick も、いつもはウッド・ベースを弾くのですが、今回はエレクトリック・ベースを弾いていました。その辺もこれまでとはちょっと違う感じです。

ポールはこの日、いつにも増してノリノリでした!例外はありますけれど、私は基本的にはやはりアドリブに重みを置いたブルースが好きなので、こういうポールの演奏が見られるのはすごくうれしいです。アドリブを取り入れるのはいつものことなのですが、今回はいつもより、自分自身を前へ前へと押していた気がします。新曲もたくさん演奏して、すごく新鮮なライブでした。

上は、マイクのコードを振り回して、ライアンのソロと観客を煽るポール (爆)。『ZOKKON命』 歌ってるシブがき隊かと思いました (わかる人いますか?)

2010/03/23

ベンド音のビブラート

Posted in テクニック, ハーモニカ・プレイヤー tagged , , , @ 6:44 pm by Yuki

最近ちょっとがんばって練習しているのが、ベンド音のビブラート。喉を使ってやる場合と顎を使ってやる場合があるようですが、何れにしても、上手い人がやるとこの上なくスウィートな音がします。目標としてはまあ色々ありますが、とりあえずはこのデニスの演奏。

dennis gruenling w/ doug deming

2:18あたりで、身も心もとろけるような甘ーい音を出していますね。私はデニスのワークショップに参加した際、コンサートでこれを目の前でやられて、うっかり惚れそうになった経験があります。イギリスのハーピスト、ジャイルス・キング (Giles King) が3穴で奥さんを口説いたと言っていたことがありますが、それもあながち冗談ではなかったのかもしれない。

この曲は一時期かなり必死にコピーしたことがあり、音はほとんど覚えているのですが、こういう細かい点のコピーはまだまだですね。やはりコピーは音取りができてからが本仕事です。

先日紹介したウェスト・ウェストンの演奏でも、もうちょっと微妙な感じで、でも何とも絶妙なベンド音ビブラートが使われています。0:08と0:09の間のほんの短い音ですが、こういうところにしっかり表情をつけるあたり、やはりすごいプレイヤーだなあと思います。

It’s You That Wears The Ring – West Weston

うーん、スウィートですねえ。落としたい女性がいる方は、ぜひマスターすることをお勧めします。

2010/03/11

West Weston のニュー・クリップ

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:42 am by Yuki

愛すべきハープおたくの友人がアップした、ウェスト・ウェストンのニュー・クリップ。ウェストンのハーモニカと歌はもちろんですが、バンド・サウンドがまた素晴らしい。これはライブで見た時にも思ったのですが、お手本みたいなバンドだと思います。

>It’s You That Wears the Ring – West Weston

ウェスト・ウェストンのサイトはこちら。
>West Weston (MySpace)

2008/10/28

West Weston’s Bluesonics

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 3:44 pm by Yuki

先週末、ブリストルではハーモニカ・フェスティバルが行われていました。年に一度のイベンドで、3日間にわたって、ワークショップやコンサート、ジャム・セッションなどが行われます。国内外の有名なミュージシャンがゲストとして参加するのも魅力。これまでに参加したミュージシャンは、ジョー・フィリスコ (Joe Filisko)、トム・ボール (Tom Ball)、スティーブ・ベイカー (Steve Baker) などなど。今年の目玉は、ウェスト・ウェストン (West Weston) と、ウィリアム・ガリソン (William Galison)。

私はブルース・プレイヤーなので、特にウェスト・ウェストンのワークショップとコンサートを楽しみにしていました。
ウェストの第一印象は、「変な人」。ミュージシャンって変わった人が多いですが、ウェストもかなり変。どういうふうに変なのかと言われるとうまく説明できないのですが、話し方とか、動作とか表情とかのあくが強いんですよね。私がこれまで会ったハーピストの中では、ローリー・ガルマン (Laurie Garman) に続く奇人振り。まあでも、個人的にはこういう人はけっこう好きです。

それはさておき、やっぱり演奏は素晴らしかったです。音色の選び方、間の取り方、フレージングの仕方などが、見事に私のツボにはまりました。歌も上手いし、フロントマンとしての存在感もしっかりあって、期待を上回るパフォーマンスでした。そして、バンド (West Weston’s Bluesonics) の演奏もブルースしていてすごくよかった。ブルース・バンドってたくさんありますが、真のブルースを聞かせてくれるバンドは案外少ないんですよね。中でも感心したのが、その音量。私はライブに行く時はいつも、ミュージシャン用のイヤープラグを使うのですが、それが今回は必要ありませんでした。「耳を劈くような大音量で観客を圧倒するのは、ロックなどでは 『あり』 だけれど、ブルースでは 『なし』 である」 と常々思っている私は、ウェストンのバンドのボリュームに感心しきりでした。古き良きブルースのあの感じ、、、リトル・ウォルターのバンドみたいな感じと言えば、わかっていただけるでしょうか?(まあ、リトル・ウォルターはベースなし、ギター2本のことも多かったのですが、、、。)

MySpace で、ウェストの演奏を聞くことができます。どれもかっこいいですが、私は特に “It’s You That Wears The Ring” という曲がすごく好きです。ハーモニカも歌もセクシーで悩ましい、、、ブルースってやっぱりこうじゃなくっちゃ!と思わせてくれる一曲です。ライブはこの数倍かっこいい演奏でした。
West Weston – MySpace

過去の関連記事
West Weston
カスタム・ハーモニカ - その2 (West Weston のハープ)

2008/08/06

West Weston

Posted in ハーモニカ・プレイヤー tagged @ 10:06 pm by Yuki

イギリスのハープ・プレイヤー、ウェスト・ウェストン (West Weston)。ライブはまだ見たことがないのですが、10月にブリストルで行われるハーモニカ・フェスティバルに彼が来るということなので、今からとても楽しみです。

演奏もかっこいいですが、彼はカスタム・ハーモニカを作るハーモニカ職人でもあります。実は先週、彼のハーモニカをひとつオーダーして、届くのを待っているところなのです。クリスマス前の子供のようにわくわくしている毎日であります。届き次第、またこちらで報告したいと思います。あああ、楽しみ。

こちらでウェスト・ウェストンの音楽が聞けます。
West Weston (MySpace)