2012/01/24

映画 BLUES HARP

Posted in 本 / DVD / 映画 @ 10:29 pm by Yuki

エタ・ジェームス、逝ってしまわれましたね・・・。

悲しいですが(しかも最近ある災難に遭って落ち込んでもいるのですが)、気を取り直して、今日は映画の話です。最近、三池崇史監督の『ブルース・ハープ』という映画があるということを発見しました。三池監督の作品にはすごく好きなものがいくつかあるので、期待が高まります。なんでも、ブルース・ハープを演奏する若者とヤクザの若者の話らしい。これはおもしろそうではありませんか。

というわけで、さっそく鑑賞。以下、ネタバレありです。

冒頭がとにかくかっこいい。時計を見ていたわけではないのではっきりとした時間は覚えていませんが、最初の10分くらいでしょうか。ライブハウスのシーンとヤクザの暴力シーンがテンポよく交錯。それから、忠治(池内博之)が煙草を吸うために擦ったマッチの灯りで、健二(田辺誠一)の顔が暗闇に浮かび上がる。この辺りまでが非常にかっこいいです。

三池監督は男性を美しく格好良く撮る人だと思います。それから、『46億年の恋』でもそうでしたが、ホモセクシュアルのプラトニックな愛を描くのが上手い。男性同士の濡れ場など一切ないのですが、忠治がシーツに絡まって眠っているシーンなんて非常にエロいです。池内博之くんの小麦色の肌がおいしそう。

それから、自分の野望を実現させる手段として寝たくもない女と寝る健二が、その情事のあとで執拗に歯を磨き、身体を洗い、仕舞いには嘔吐するシーンもインパクトがありました。劇中、彼がゲイだということは明確にされているわけではなく、このような歯磨きシーンや、忠治への目線、また、健二の弟分の行動などによって徐々に提示されて行きます。

全体的にもうちょっとブルース中心の内容かと思ったのですが、ブルースの映画というよりも、ヒューマン・ドラマの映画、又は青春映画という感じが強いです。ライブハウスのシーンはたくさん出てきますが、忠治がステージでハーモニカを吹くシーンは3度。それから、レコード屋でリトル・ウォルターのLPを買うシーンがあります(ここはちょっと興奮しました)。その他は特にブルースが出てくるところはないので、ブルースやブルース・ハープを核にしたストーリーだと思って見ると、ちょっと期待はずれとなるかもしれません。ちなみに私はなぜか、忠治が初めてステージに上がるシーンでものすごく恥ずかしくなってしまい、そわそわもじもじしてしまいました。一体何だったんでしょうあの恥ずかしさは。謎です。

それから、ブルースではないのですが、ライブハウスで演奏をしていた面影ラッキーホールというバンドが、シュールでおもしろくてかっこよかったです。YouTube で検索してみたら、映画で使われていた曲は見つからなかったのですが、それに似た感じの曲がありました。格好いいバンドサウンドと強烈な歌詞の組み合わせがもうすごいったらないです。この曲中の「毎晩誰かの車が来るたび 闇にくるまり」という歌詞は、「今晩誰かの車が来るまで 闇にくるまっているだけ」という佐野元春の『アンジェリーナ』からの引用でしょうね。そのあたりもおもしろい。

面影ラッキーホール/あんなに反対してたお義父さんにビールをつがれて

とここまで書いたら、佐野元春の『アンジェリーナ』が無性に聴きたくなりました。

佐野元春 アンジェリーナ

話がそれましたが、個人的にはなかなか好きでした、『ブルース・ハープ』。

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